世界保健機関(WHO)は5日、1日の糖分摂取量を現行推奨量の半分にするべき
だとの新指針案を示した。肥満や虫歯などの健康問題対策を強化する取り組みだ
という。
WHOによると、2002年に発表した指針で定めた「1日の総エネルギー摂取量の
10%未満」という糖分摂取量の目安は今後も維持するが、新指針案ではさらに、
この摂取量を半減し5%未満とすることを推奨する。
これは、平均的なBMI(肥満指数)値の成人で、1日あたりティースプーン6杯に
相当する。
WHOは、ハチミツ、シロップ、フルーツジュースなどに入っている天然糖の他に、
多くの食品や飲料には糖分が添加されていることを指摘。
例として、炭酸飲料1缶の中にはティースプーン10杯分に相当する量が
含まれていることを挙げ、「現代人が摂取する糖分の多くが、通常は
『甘い食べ物』と考えられていない加工食品の中に隠れている」と警告した。
(2014年3月6日 AFP)