昨年の熊野本宮大社での奉納演奏の時、
禰宜さんより教えてもらいました。
「熊野に根を張る者は・都で花を咲かす!」
かつて中上健次氏が大斎原(おおゆのはら)で焚火をして夜を明かした時に言われた言葉です。
熊野はとても古い場所です。
神武天皇日本上陸とかの時代に書き換えられた歴史の、
遥か6000年程前から存在している場所です。
当時の風物文化は、今や熊野の山々に散在する縄文時代の巨石遺構からしか察する事が出来ませんが、
現代では一括りで縄文時代と呼ばれていますが、この熊野を始め、富士王朝やその他の日本全国に散らばる数々の古い源日本文明が存在していた事は間違いありません。
スサノヲとかイザナミとかいわれていますが、
それは改ざんされた歴史である事は間違いなく、
それまでの土着の神さんが、本来の熊野の神です。
私が初めて中上健次氏を拝見したのは、
たぶん亡くなる直前の「11PM(イレブンピーエム)」出演の時だったと想います。
氏は、熊野のそんな古さを代弁されて逝ったのでしょう。
新宮が生んだ、熊野の巨人の一人です。