ベーゼンドルファー：インペリアル
昨日２２５と二台のピアノで弾き分けて録音した音源を聴き比べてみました。
ちょっと聴いた感じでは、２２５の方が艶がありとてもとても良い音に聴こえます。
それに比べインペリアルの方は、
ダイレクトな素材のままの感じの音。
ヘタなニュアンスはすぐばれてしまいます。
聴き比べて行くと時間が経つに連れ違いがはっきりとして来ました。
やはりインペリアルは何かが違います。
心に響く度合いが大きい。
荒削りな音でも、
何か音に引き寄せられてしまう・
吸い込まれてしまうのです。
２２５の曲は気持ちよく聴き流す事も出来るのですが、インペリアルは取り込まれてしまう。
ピアノ音の世界に引きずり込まれるのです。
次元をツナぐ役割としての、
余韻のバイブレーションを少しでも多く魂に届けるには・
やはり今回はこちらか・・・
２２５にも捨てがたい点があるのは承知で、
今回は思い切ってインペリアルにトライしてみようと思います！
吉と出るか・・・博打ですね。
ベーゼンはどちらかというと作曲家肌に好かれるタイプのピアノです。
インペリアルも、イタリアの作曲家の発注で誕生したといわれています。
ベーゼンドルファーさんの息子の代です。
インペリアルは97鍵、8個のフルオクターブを持っています。
一般のグランドより９個鍵盤が多く、
誤弾を防ぐ為に黒く塗られています。
鍵盤を蓋で隠しているのも観た事があります。
間違いなく生楽器では最高音域保持者です。
２日連チャンでのスタジオ入り。
長さが２９０ｃｍ！こうして視るとやはりでかい、
エレファントです！
私の姿がかすんで見えます（笑）。
ピアノの皇帝と呼ばれるヘビー級には、
象使いのパワーもいるし、
そして究極の繊細な音の表現をする為の技術も必要となる。
でも・
今更どうのこうの言っても、色々考えても仕方ないか・・
みんなはそれを何十年もかけて習得し、
私はそれから何十年も逃げて来たからには・・。
今回も運を天に委ねます！
といっても、
今までで一番練習しているかもしれませんが。
（一般的には当たり前の事です・・・失笑）
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