もう何回ここに足を運んだことか。
大阪芸大時代に新潟の連れに、音楽工学の特別講座の単位になるという事で誘われて行ったのが最初で、それからどっぷりとはまってしまいこれまでに20回。
一年にこの時期一回なので、20年通い続けたことになる。
その音楽工学の教授は、富田勲氏らと日本のシンセサイザーを創り上げた有名な塩谷先生で、
YMOとかが出るまだまだ以前の話。
そのマニュピュレーターの松武秀樹氏にもシンセを教えた方で、
天才にありがちな突拍子もない事をよくされていて、
この特講もそのひとつ。
大体この頃は花粉の時期で体調も悪く、
雪の日・雨の日・極寒の中、練行衆の行は深夜にまで及び拝観する側も行に。
昔は録音をしたりそれで曲を作ったり、
声明の言葉やメロディーも大体頭の中に入り、
一緒に籠っても良いくらいで、
一度、気が付いたら内陣に紛れ込んでいて、
僧侶が目の前に走り込んで来て五体投地を始めて驚いた事がある。
さすがにしばらくしてつまみ出されたが、今の管理体制では信じられない貴重な体験。
教え子が二月堂の横の棟でうどんを作ってたり、
お堂の外陣で寝てしまい目が覚めたら誰もいなかったり、
数え切れない想い出がある。
今年で1261回目、
ここにもチベットの影を観る事が出来る。
創始者の実忠和尚はチベット人だったらしい。
笠置の山奥で神様たちが行っていた儀式を真似て始まったと伝えられる。
「だったん」という鬼の仮面火踊りも何処かチベットの風を感じる。
今日、完全秘仏の観音様を堂内で場所を移動する儀式があり、これも何回遭遇した事か。
たくさんの蝋燭の火に照らし出され、
格子から覗く事しか出来ない、部分の世界。
頭の中で広がる妄想。
中では何が行われているのか・。
それ自体が、見る事への不完全性を教えられる。
見ている事はたいした事は無い。
観得ないものへの存在の体験。
垣間見るそこに展開されている景色はチベットの僧院そのもので、
それを何故自分が識っているか解らないが、
たぶんこの時空を超えた空間は、
日本ではここだけと思わせる。
「走り」の行。
あちらの世界では時間の概念が存在しないので、
うとうとしていると、こちらの時間軸では数百年も経ってしまう。
それを祭壇の廻りを走る事で時間の帳尻合わす。
秘仏の小観音の御厨子のそばに座り、
堂内で焚かれた松明の灯りに導かれ、
それが祭壇中央に祀られるまでをこの眼で体験。
そしてお香水(聖水)が全員に振る舞われ、
これも・
スーパーオリエンタル。
さあいよいよ明日からはベーゼンとの御対面!
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