多くの衝撃的な体験。その余韻も覚めやらぬ帰路、再び最後に選んだ場所。
WHISLER Green Lake
演奏を始め、しばらくすると魚達が湖面にぽかぽかと口を開けに来る。
さらに驚いた事に・遠くの方から何やら一筋の波紋。
それは・どんどん大きくなり、
旋回して私の方に近づいて来る。
今まで観た事のない生物の登場!
ん・・
何?
ラッコ?
なんと・
ビーバーでした!
ビーバーが音楽を聴きに現れました!
本当に驚きましたが、その時はビーバーとも判らず、
そのかわいい目で何回も私の直前を旋回し・
結構・大きいんですよね。
たまたまですが・
たまたまが一番強烈!
しかも・その時弾いてた曲が「北の大地」。
その前の曲は何故か熊野のテーマソング「いのり」でした。
たぶん・「北の大地」に乗り変わった頃に彼が現れたと思います。
そして・すいすいと平泳ぎしながら、
何回も私の前を旋回して、私の方を気にしながらも、
何事もなかったようにすいすいと彼方に去っていったのでした。
そのうしろ姿は本当に哀愁に満ち、
漫画のワンシーンの様でした。
この小動物がビーバーであった事も演奏後お聞きし、
さんざん今まで毛皮の売買の為にインディアン達に捕獲されて来た、
人間に大変警戒心があるビーバーが、
こんな、人前に簡単に現れる事もない事も知らされ・
春の熊野ツアーでの、太地/梶取崎の3頭の鯨から
今回の小動物/ビーバーまで、
決して私の音が誘い寄せたとは言いません。
でも・
大自然は、
森も・山も・木も・草も・水も・空気も・
虫も・魚も・動物も・人間も、
全てのものが同じひとつのもので全てである事を、
ここ・カナダのこの場所で、
とことん思い知らされました。
最後に午後8時過ぎの夕日。
万年雪の氷河をバックに、
宣子さん・田村さん本当にありがとうございました!