標高900 田舎ぐらし

~* 八ヶ岳の麓にて *~

茅野市美術館ワークショップ 「ちのミュージアム・ピクニック」 に、参加。

2016年11月24日 | 諏訪圏

今日は雪。今冬初の雪かき。15センチほど、積もったでしょうか。



昨日は、茅野市美術館主催の「ちのミュージアム・ピクニック」に参加。
晴天でしたが、今日の雪予報のせいか寒かったです。
9時半、市民館集合。大型バスで移動。
学芸員の解説付きで市の美術館や博物館をまわります。
今まで、気にはなっていたけれど、なかなか行く機会が無かった所へご案内くださり、参加費は無料です。
まず、私たちが住む米沢にある「駒形遺跡」。
霧ヶ峰が、全国一の黒曜石産地だったそうで、そこから運んだ黒曜石をまで降ろし、黒曜石の加工をしていたそうです。
ここの黒曜石が、青森県の遺跡からも発掘されているそうです。



次に国宝「仮面の女神」を出土した「中ッ原(ナカッパラ)遺跡」へ。
こんな状態で、出土したそうです。
これはレプリカですが、以前盗まれたことがあるそうです。



8本柱方形柱穴列。



手前はお墓。奥、丸いのは住居跡。



その本物がある尖石考古館へ。
この周辺は「尖石石器時代遺跡」。
国宝 「仮面の女神」



先輩の国宝「縄文のビーナス」。
この発掘遺跡には行きませんでしたが、大型バスが入るには道が狭いのでしょうか?



その国宝指定書。



茅野市の国宝は、「仮面のビーナス」「縄文のビーナス」の2点だけと認識していましたが、こちらの一緒に出土した土器8点も「仮面のビーナス」がらみで国宝だそうです。
附土器(つけたりどき)といいます。



土器の持ち手は、マムシ。
茅野市で出土する土器には、白い石の細粒が混入しているのが特徴で、八ヶ岳の石の破片で甲府、松本の遺跡からも出土し、この辺のが流通していたのが判るそうです。
蛇の飾りもこの辺の特徴とか。



こちらは、イノシシ。



お弁当をいただいた後、お隣の京都造形芸術大学付属「康耀堂美術館」へ。
ここには以前、クリスマスカードのワークショップで来たことがあります。

いつも苔玉が飾られていますが、我が家では躍起になって抜いているトクサと笹もいけられていました。



日本画や洋画、ガラス工芸品など鑑賞。
日本画が良かったです。
中庭の池。



藤森照信さんの「空飛ぶ泥舟」へ。
泥舟と行っても、モルタルにわらを混ぜて泥っぽく見せているそうです。



作者が細川前総理宅の茶室を建造して、ご自分の茶室もほしくなり建設した茶室 「高過庵」。
どうやってお部屋まで行くのでしょう。



この梯子をかけていくのだそうです。
スカートでの訪問はできませんね。



御柱祭には、上社、下社の本祭の他に、小宮(の神社)、牧(同じ名字の家)の御柱祭りがあります。
藤森 牧 の御柱。かやぶき屋根のお社です。



藤森先生設計のお隣の「神長官守矢史料館」へ。
周囲は、オカメ笹の植栽。
オカメ笹の名前の由来は、浅草の酉の市でこの竹竿におかめの面を下げることからだそうです。



守矢 牧 の御柱。



前の道路からは、2度目の雪をかぶった八ヶ岳が見えます。



16時半、茅野市美術館へ戻り常設展の説明を受け、この日のイベント終了です。
マルチホールで二科会の写真展をやっていましたので、それを鑑賞して家路へ。