標高900 田舎ぐらし

~* 八ヶ岳の麓にて *~

母の花鉢 「女王の涙」

2013年06月04日 | 

2日の日曜日、母に逢いに上京。

母が、大事に育てていた「女王の涙(ヨウラクツツアナナス)」に花芽がついたからです。

ケァ・ホームの自立型の4階から、介護型の2階へ移る際、もう、水やりなどの世話もできなくなるしと我が家に持ち帰ったものです。

冬の間、屋内で育て、5月22日、3鉢に株分けしました。

5月27日には、3鉢で21もの花芽があがりました。

6月1日、いよいよ開花しそうです。

で、2日に上京。

鉢を見た母はとても喜び、「かわいいお花が咲いたからと、みなさんにお部屋に見に来てもらうわ」と言っていました。

ところが、土曜日に便通が無く腹痛がして、職員の方が付き添い病院へ行き、2日間何も食べていないと話します。

「冷蔵庫の中の物から、私の周りに置いてあったお菓子まで、職員の方がきれいに持って行ってしまったの」

口にするのは、ほうじ茶とかポカリスェットなどの水分だけとのこと。

職員の方に伺いましたら、こういう状態の時に、物を食べると、口から戻すためだそうです。

前日、兄にメールをした時に、ホームから母の様子がおかしいと連絡があったので、明日行くなら様子をよく見てきて欲しいとメールがあったのです。

2日間食べていない割には、元気で一日中、よくしゃべり、良く笑いました。

お習字をするというので、部屋の模様替えをし、机を整え習字道具を並べ、いつでも書けるようにしてきました。

ところが、翌月曜日に兄と姉が付き添い病院へ検査結果を聞きに行ったら、即入院となりました。

あんなに元気で、よく笑っていたのですが。。。

腸閉そくで、回復の見込みはないとのこと。

入院生活が始まるので、今日でケァ・ホームは、契約を終わりにすることにして、姉と兄とで部屋を片付けるそうです。

その日、「女王の涙」が開花しました。

母がうれしそうに「皆様をお部屋に呼んで、見ていただくの」と言っていたことは実現できませんでした。

母は入院前に、見ることができたのでしょうか。。。

これから、腸閉そくの原因を調べるため、大腸がんの検査など検査攻めになります。

やせている母が、ますます衰えていくのかと思うと。。。