展覧会の絵

2010年05月30日 | 健康・病気
「ピアニスト辻井伸行」( 5月28日 金曜日 NHK総合 22:00~22:45)
「▽難曲“展覧会の絵”に挑戦▽密着アメリカツアー葛藤と成長の記録」
というテレビ番組を観た。

昨年、辻井伸行は、ヴァン・クライバーン国際ピアノコンクールで優勝した。
そのコンクールの受賞者たちのコンサートがあるのでアメリカに行った。
そのとき弾く曲をムソルグスキー作曲の「展覧会の絵」に決めた。
日本で練習しているときも、アメリカに渡ってコンサートの直前までも、
展覧会の絵がなかなか思い描けないようで苦しんでいた。
しかし、最後に演奏した「展覧会の絵」が素晴らしかった。

辻井伸行がアメリカで最後のコンサートの日に話した。
「このコンサートに、展覧会の絵を入れたのにはわけがあります。
 別な理由はいってしまったが、聞いてくれますか?」

目の見えないことを限界として言われたくなかった。
心の目で全部見える。
まわりの健常者は、私たちの行き方を温かく見守って下さい。

若いのに素晴らしい考え方だ。
こういうふうに育てたご両親にも頭が下がります。

ムソルグスキー作曲の「展覧会の絵」という曲は、私も大好きです。
高校生のとき、友だちの家でよく聴いた。
うちにステレオがなかった。
ブラスバンド部の仲間の家に週に1・2度は泊まっていた。
ラヴェルによる管弦楽への編曲のものでした。
そのうちピアノ組曲としての「展覧会の絵」も聴くようになった。
どちらもいいですね。
「展覧会の絵」を聴くと、高校生の楽しくも鬱屈した頃を思い出す。
コメント (2)
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