偶然の出会い

2009年05月18日 | 健康・病気
私は今日、夜勤なので午前中家にいた。
「ラジオビタミン」というNHKラジオの今日のテーマは、
「偶然」ということだった。
リスナーがメールやFAXで投稿した「偶然の出会い」を、
アナウンサーが読んだ。
ホントにそんなことがあるの?
ということが次々に読まれた。

混んでいる山手線の中で、向こうの席で話す声。
どこかで聞いたことがある声だな、
と思って立ち上がり、人をかき分け見ると、
8年前金沢で一緒に働いていた人だった。

カナダでバスに乗っていたとき、
「**さん」と呼ばれた。
バスの中には日本人は誰もいない。
私の名前を知っている人なんかいるわけないと思った。
もう一度呼ばれてそのほうを見ると、
パキスタンから日本に留学していた人がいた。

田舎に帰省するとき高速道路がものすごい渋滞だった。
ノロノロ走っていると隣の車線の車の人たちがこっちをジロジロ見る。
よく見てみると何年か前、隣に住んでいた家族だった。
次のサービスエリアで車を停め昔話で盛り上がった。

こんなウソのような、作り話のようなことが沢山読まれた。

私も一度だけ、他人(ヒト)に話すと
作り話のような偶然の出会いがありました。
これまで何度か九想話に書きたいなと思っていたが、
書いたら「ウソだろう?」とコメントがきそうなので書けなかった。
このラジオを聴いたので、堂々と胸を張って書きます。

私が21歳、日本女子大生協にいたときです。
大学生協の書籍部に配属された新人たちの研修会があった。
2泊3日の研修会で、確か四谷の近くのそういう施設のビルだった。
いくつの大学生協の職員が来たのだろう?遠い昔で記憶に自信がない。
東大、早稲田、東京外語大、東京教育大、東京医科歯科大、お茶の水女子大etc。
7つか8つ、いやそれ以上だったか?
そんなことはどうでもいいのだが、大学生協の書籍担当としての私にとって、
有意義な研修会だったことは覚えている。

なにしろ日本女子大生協では、書籍担当は私ひとりだった。
いろいろなことが分からなかった。
書籍部正職員になった頃(それまで地下の食堂の隅でパンやお菓子やドリンクを
販売するバイトだった。女子大付属の女子中学生にもてたな)、
東販に行き、倉庫で一日中、女子大で売る本を抜いたことがあったが、
どの本を選んだらいいのか分からなかった。
研修会が終わって2・3日後、私は夏休みになった。
前から計画していた山陰への一人旅に出た。

京都から舞鶴、鳥取砂丘、そして松江に行き小泉八雲記念館なんて行った。
舞鶴で泊まり、鳥取で1泊し、そして松江だったかな?
そのあとは、津和野、萩、と行った。
萩は、前にも書いたプロボクシング崩れの岡本が陶芸の修行に行った街だった。
そのときには岡本は女と出奔し、萩にはいなかった。
会いに行ったのに。
そもそも山陰に旅しようと計画したのは、岡本に会うためだった。
よけいなことを書いてしまった。

話を元に戻そう。
松江に行き、小泉八雲記念館を出て松江城の庭というか玉砂利の上を歩いていたら、
ある男に会った。
1週間ほど前に生協書籍部の研修会で一緒に勉強していたやつだった。
不思議な気持ちになった。
彼は、研修会が終わった後、北海道へ旅行をしたという。
そして実家に帰ってきたとか話していた。
このへんは記憶がおぼろです。
しかし、1週間ほど前に東京で同じ研修会にいた男と松江で会うとは。
松江が彼の田舎だとしてもそんなことは聞いてない。
私の旅は、なんの計画も立てない自由気ままなひとり旅です。
その時間に松江城を歩かなくてもいい。
彼だって北海道を旅してきてふるさとに帰ってきた。
松江城なんて子どもの頃しょっちゅう来ていたので、
なにもその日行かなくてもよかった、という。
でも、そのとき、出会ってしまったのですね。
当然、その夜彼に案内してもらって松江の酒をしこたま飲みました。
あなたは、こんな偶然な出会いをしたことはあるでしょうか?
ありましたら教えて下さい。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする