チューリップ「心の旅」

2008年03月08日 | 健康・病気
昨日、プレミアム10 「TULIP~青春のラストラン~」
( NHK総合 午後10:00~10:59 )を観た。
チューリップというバンドも、
私の青春時代にとって、はずすことのできない存在です。
魔法の黄色い靴、心の旅、銀の指環、青春の影、
ぼくがつくった愛のうた〜いとしのEmily〜、サボテンの花、
ブルースカイ、虹とスニーカーの頃、……

チューリップの3枚目のシングル「心の旅」が発売された1973年頃、
私は21歳、本郷三丁目にある試薬会社に勤めていた。
いつもは大きなフラスコに何種類かの薬品を入れて、
ライト液とメイグリン液という血液染色液を造っていた。
できあがると親指にキズをつけ、自分の血液を染色して、
顕微鏡で染色されたのを確認して、
それを100mlの瓶に小分けしてラベルを貼っていた。
あれはイヤだった。だって痛いんだもん。

月の15日と月末に私は別な仕事をさせられた。
本郷、後楽園、お茶の水、水道橋、秋葉原などにある、
会社が取り引きしていた医療機械の会社への集金だ。
私はその日、朝から自転車に乗って20社ぐらいの会社を回った。
あの辺は平坦ではなく坂道が辛かった。
本郷から後楽園へは下り坂で楽ちんだ。
水道橋からお茶の水へは登る。お茶の水から秋葉原へはまた下る。
秋葉原から御徒町を通って、湯島の切り通しを本郷へ登ると汗をかいた。
現在、あのあたりに行くと涙が出そうなくらい懐かしい。
(それにしても秋葉原の変貌はすごい)

暑い夏の日、ある会社に行くと、
いつも小切手を渡してくれる女の子がいなかった。
「今日は身体の具合が悪くて休みなんです。
 あのコはあなたのこと好きみたい。
 あなたが集金に来るのをいつも待っているんですよ。
 いいですね。若い人は…」
そんなことを、小切手を渡してくれたおばさんがいった。

それから毎月その会社に行くと、彼女を意識した。
そして男として私は、彼女をデートに誘った。
その日、どこをどんなふうにデートしたか覚えていない。
ただ、その女性がチューリップの「心の旅」が好きだった、
ということだけを覚えている。

「心の旅」をうたう姫野達也はあまり好きではない。
やはりチューリップは財津和夫のヴォーカルがいい。
その女性とは1回だけのデートで終わってしまった。
コメント
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