24時間テレビ

2007年08月19日 | 健康・病気
私はこの番組をこれまではあまり観なかった。
どうもこういうのは苦手なんです。
なんか“偽善”ぽくて。
ですから6年間の九想話でこれを取り上げることはなかった。
福祉施設に勤めているということもあったのかな。

今年はけっこう観ました。
いや、リビングのテレビで女房がずーっと観ていたからかな。
女房だってこれまで今年ほど観ていない。
24時間マラソンランナーが欽ちゃんということがありますかね。

難病や障害者、ガンなど不治の病で
亡くなった人のエピソードはつらいです。
そのときどきで涙を流して観ている私でした。

なんだかんだいっても人の善意というものは素晴らしい。
“偽善”が大ッ嫌いな私ですが、
あれぐらい許してやろう、という気持ちで観ていた。
私にだって“偽善”くさいものは少々ある。

作業所の通所者でHくんという青年がいた。
彼は毎年、24時間テレビの会場に行くことが自慢だった。
Hくんは、右手の指が少なく、脚が極端にO脚で普通に歩けない。
お母さんも知的障害者だった。

彼は、24時間テレビの終わった月曜日に、
必ず私に24時間テレビの会場に行ってきたことを話した。
いつもは世の中の人からへんな視線で見られている彼も、
その会場に行けば誰もが声をかけてくれてやさしく接してくれる。
彼はその会場では“主役”でいられたのだ。

Hくんは、野球が好きでいつも元気な25、6歳の青年だ。
でも、すぐ落ち込む脆弱な性格の持ち主だった。
落ち込むと何ヶ月でも作業所を休んだ。
今はちゃんと登所しているのだろうか。


コメント
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