原子公平

2007年05月22日 | 健康・病気
昨日、清水哲男さんから「いろり端(掲示板)」にメッセージがあった。
現在の状態に落ち込んでいた私にとって、ありがたかった。
原子公平という人を私は知らなかったのでネットで検索してみた。
現代俳句データベース」というサイトに50句あった。
 これから「好きな俳人は?」と訊かれたら、この人も加えよう。
好きな句を選んでみました。

    おぼろ夜の存在も無も酩酊せり
    灰皿に小さな焚火して人恋う
    口無し咲かせて無党派なれど夜は左傾
    針山に待針植えて妻の聖夜
    水温むうしろに人のゐるごとし
    水無月のわが水系に酒満ちたり
    戦争と平和と暮の餅すこし
    地球を大きな露と思えば死も易し
    萩散るやなんとも不憫な酒の空き瓶
    白鳥吹かれ来る風媒の一行詩
    八十の若輩虚子忌を孤酒に哭く
    盲人に歩の正しさや秋の暮
    友来たる花はなければルオーの絵
    李白思えばすぐ酔う雪のひとり酒
    良く酔えば花の夕べは死すとも可
コメント
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