休み最後の日

2000年01月04日 | 暮らし

 朝、8時過ぎ、息子たちと飯を食う。4人揃うのは今年初めてではないか。
Kは昨夜バイトがなく、Uはガールフレンドと初詣ということで、全員同じ時
間に食卓についた。なんとなく嬉しい私です。
 しかし、ほんの10分です。女房も休みの最後の1日を友だちと新宿へ行く
と8時半頃出かけた。
 私は、床屋に行こうと思ってた。仕事が忙しくて、2ヶ月ほど行ってなかっ
た。ところが、予約の電話をすると、今日まで休みだという。しかたなしにシ
ェーバーで髭を剃り、皮膚科に行くことにした。そこの先生は30歳前後の女
医でなかなか可愛いんです。
 12月頃から、手、足、首のまわりが寝ているとき痒くなり、無意識に掻い
てしまってひどい状態になっていて、年末に近くの皮膚科に行ったのです。乾
燥肌ということだった。最近、テレビでもそのための薬のCMをやっています
ね。
 ちょっと遠いのだが、車はやめて自転車にした。仕事をしてないので太って
しまったからです。
 しかし、医者の前とはいいえ、女性の前でズボンを脱ぐというのは、ちょっ
ぴり恥ずかしい。なにしろ、二人っきりなんです。すぐ横にはベットなんかも
あるんです。あっ、私は何考えてるんだろう。
 何事もなく(あたりまえだ)皮膚科を出て、古本屋へ行く。100円コーナ
ーの書棚に、かなりの単行本があった。この本が100円か、と思うと悲しく
なった。作者は一生懸命書いたなのに。何冊か買いたかったが、買わなかった。
図書館で借りて現在読んでる本がある(井上ひさし エッセイ集9「文学強盗
の最後の仕事」。彼のエッセイを久しぶりに読んで、うまい文章だな、とあら
ためて感心している)。買わなくても、私は図書館のでまにあうのだ。これも、
本を書いてる人には悲しいことか。
 自転車で以前すんでいた家のほうに行く。白く塗った鉄板で仕切られていた。
そろそろ壊して建て替えが始まるようだ。10年ほど住んだ家がなくなる。少
し感傷的になる。
 午後、炬燵に向かい麒麟端麗生を飲む。テレビでは「荒野の決闘」をやって
いる。CMのとき「徹子の部屋」を観ると、山田邦子が出ていた。嬉しそうに
結婚することをしゃべっている。新聞を読んでるうちに頭がこんがらかってき
たのでテレビを消した。
 4時頃、やっと元旦からの新聞を読み終えた。そこで一句。
 正月の新聞読み終え終わる正月
 ああ…、明日から、また、くだらない仕事が始まる。
 出してない人への年賀状を書こうと思って、パソコンのスイッチを入れたら、
電話が鳴った。女房だった。
「シントコに帰ってきたんだけど、来る?」
 私は、ダウンジャケットを羽織り、駅に向かった。

 西友の中を探すと、すぐ女房は見つかった。
 顔を合わすなり、
「ああ…、休みが終わっちゃう」
 と、朝から同じことをいう。
 スーパーを出て外を歩いているとき、
「今日、何も買わなかったけど、3000円無駄使いしちゃった」
 女房は、バックを買いたい、と朝出て行ったのだ。
「原宿で占いしてもらったの。そしたらね。今年は、そんなにいいこともない
けど、悪いこともないって」
「………」
「でも、私は、ちょっぴり金運があるんだって。ヒサシクンもあるんだって。
私たち、金には苦労しないそうよ」
「でも、お互い仕事運がないよな」
「そりゃそうね。笑っちゃうわね」
 原宿の占いの人が沢山いるビルで占ってもらったらしい。生年月日と姓名判
断だという。
「ヒサシクン、腰と胃に気を付けて。占い師がそういってたよ」
 私は、去年の夏から腰が痛くて整形外科に行ってたが、今はかなりよくなっ
て行ってない。胃は、酒の飲み過ぎか?
 息子たちは、目上の人に対する行動に気を付けるように、ということらしい。
「でも、UもKもあつかましい性格ではないから関係ないでしょ。いつも控え
めだもんね」
「もう少し、自分を出してもいいくらいだな」
 なんにしても、その占い師によれば、我が家の2000年はほどほどらしい。
一緒に行った友だちの占いはひどかったらしい。
 夜も、家族一緒に食事が出来た。息子二人は、黙々と咀嚼している。
「冬休み、いつまでだ?」
 私が訊くと、返事がない。訊かなきゃよかった。
「もうすぐ終わりだよ」
 Kがぽつんといった。
 
 今年の冬休みもまあまあでした。田舎のお袋の喜ぶ顔も見たし、駒澤が駅伝
で優勝したし(Kはそんなこと関係ないという顔をしている)、占いもほどほ
どらしいし、あとはこれから私がこの1年どう生きるかってことかな。

 さっき(午前1時頃)年賀状の印刷が終わってこれを書いてます。
 明日から仕事だというのに、こんな時間までつまんないことだらだら書いて
る私は、なんなんだろう。

コメント
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