退屈日記

とりあえず日々のつれづれを。

「賢い身体であること」について

2015-01-22 02:20:26 | Weblog
くもり。おだやか。

内田樹「日本の身体」を読む。

茶道家・能楽師・文楽人形遣い・漫画家・合気道家・治療者
女流義太夫・尺八奏者・雅楽演奏家・元大相撲力士・マタギ・スポーツ教育学者。

「日本人には日本人固有の身体観があり、それに基づく固有の身体技法がある」らしい。
その理論上の「当然」をきちんと裏付けようというのが狙い。

個人的には「二日酔い」を防ぐために飲んだ後で深呼吸を繰り返すくらい。
詳細は実感できないもののふむふむと思った次第。

現代人にはいわゆる「所作」ができないのだとすれば
この種の「身体技法」を試してみてもいいのではないか。

身のこなしがキレイなのは見ていて快い。
一瞬に押し寄せる「大量の情報」を集中力によって「体得」するというのも興味深い。

少なくともわれわれはもっと
自らの感覚器官をフルに使うべきだろうと思わせる内容。

そうでなくても「頭でっかち」になりがちなところがあるのだから
「心地よい動き」を知ることは悪くないはず。

おそらくそういうのを「賢い身体」と言うのだろう。
「癖」でしか身体を扱えないのは貧しいということで。

文字通りの「地に足をつけた生活」は
われわれができなくなって久しいもの。

いたずらに「貨幣獲得」にいそしむ前に
ちょいと「回り道」してみるのも楽しかろう。

普段とは異なる「空気」を味わうだけでも
従来とは「違った世界」が見える。
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