川端裕人のブログ

旧・リヴァイアさん日々のわざ

今うちにはウナギがいる

2009-11-17 18:01:01 | 日々のわざ
R0012925ヘスコット川産のショートフィンイール。
3日以内に食べられる予定。
しかし、ウナギって実に簡単に獲れる。
汚染が心配だけれど、3年前に行われた調査では、鉛、ヒ素、有機水銀などは、すべて基準内。
有機水銀のみやや高めの結果だったものの、それもマグロの4分の1以下。
常食しなければ、特に問題ないレベルだと思われ(知らず知らずのうちに日本のスーパーマーケットで買う魚が、これ以上だとうこともありうる。金目鯛とか)。



「リーマン予想」の検索ワードでいらっしゃる方々へ(「算数宇宙の冒険──アリスメトリック!」の実物が手

2009-11-17 05:06:14 | 自分の書いたもの
R0012922昨日から「リーマン予想」とか「リーマン予想 解決」といったキーワードでこのサイトを訪ねてくれる人が多い。
たぶんNHKスペシャルの効果?
そこで、あらためて告知。
今週金曜日の予定で、リーマン予想を物語の軸に据えた数学小説「算数宇宙の冒険──アリスメトリック」(実業之日本社、1575円)が出ます。
小説なので、解説本ではないですが、RHのセンスオブワンダーを共有できたら、という思いで書きました。
よろしければ、ご賞味を。
なお、写真は、日本より2冊のみ送ってもらった見本。
こちらで、誰に手渡そうか……。
内容が内容だけに、渡されても困りますーという人、多いと思うし。
一人は、つい最近であった数学得意のジャパニーズ高校生(いや、日本で言うと中学3年生くらい?)に渡すとして、もう一冊は?
超ローカルな問いかけですみませんが、数学大好き!なおかつ小説大好き!なクライストチャーチ在住日本人の方(日本語を読む方、ですね、より正確には)なんて、いらしたらご連絡を。


カメラってなに??(つまりこれは、カメラの「解体」のはじまりなのか)

2009-11-16 07:52:33 | きうらきら光ったりするもの
RICOH デジタルカメラ GXR ボディRICOH デジタルカメラ GXR ボディ
価格:(税込)
発売日:
RICOH GXR カメラユニットRICOH LENS S10 24-72mm F2.5-4.4 VCRICOH GXR カメラユニットRICOH LENS S10 24-72mm F2.5-4.4 VC
価格:(税込)
発売日:
RICOH GXR カメラユニットGR LENS GR LENS A12 50mm F2.5 MACRORICOH GXR カメラユニットGR LENS GR LENS A12 50mm F2.5 MACRO
価格:(税込)
発売日:

リコーから、非常に面白いカメラが出た。
銀塩フィルムから、デジカメに持ち替えたときに、カメラの「レンズとボディ」の関係について、頭の中で再定義するような作業が必要になったのだけれど、このデジカメのコンセプトは、「カメラってなに?」と聞いてくる。
一眼レフのデジカメの場合、ボディには撮像素子があって、つまり、ボディがフィルムまで内蔵しているというふうなイメージ。

ところが、GXRは、レンズの側に撮像素子までくっついていて、それゆえ、レンズとは呼ばずに「カメラユニット」と呼ぶ。レンズ交換ではなく、カメラユニット交換。
ぶっちゃけ、「カメラ交換」という概念にいきつく。

で、残った部分がボディ。
ユーザインタフェイスの大部分を集約し、シャッターなどほとんど操作部分を持った筐体をボディと呼ぶ、と。

うーむ、おもしろい。
一眼デジカメの撮像素子に付着するゴミに苦労している身としては、その心配がいっさいなく「レンズ交換」できるのは、それだけでも魅力。

そのことと、反するのだけれど……カメラユニットの仕様を公開してもらえれば、サードパーティが参入して、ライカマウント用のカメラユニットとか、ニッコールやEF用のユニットだって開発できなくはない。需要があるかは別にして。

ちなみに、「ボディ」はどれくらいの「寿命」を期待できるのだろうか。
撮像素子やら描画エンジンはカメラユニット側にあるので、ユーザインタフェイス的な部分で日進月歩なのは液晶画面くらい?
ことボディにかんしては5年のスパンを生き延びると思ってよいのだろうか。

一方レンズは?
今回発売されたA12 50mなど、非常に魅力的にレンズだけれど(撮像素子はなんとAPS-Cなのだ)、画素数はともかく、高感度性能については1年後、2年後には見劣りしてしまうのは分かっている。その際のアップデートのタイミングは?
などと、いろいろ考えると、このコンセプトのカメラの前には、非常に「どっちに転ぶか分からない」的な未来が待っている気がする。

個人的には、顕微鏡写真に便利! と感じる。
接眼部に重たいカメラをまるまる乗せるのでなくて、レンズユニットだけのっけて撮影、とか。
必ずしも、ボディとカメラユニットはくっついている必要はないわけで、ますますカメラらしくない、というか、カメラってなに?って考えさせられる「マシン」なのだった。

個人的に静かに熱くなっております。

追記
sionoiriさんのコメントなどを読んで、追記。
つまり、この製品、「カメラの解体」を提案していると読めるわけです。
カメラは、もはや、カメラである必要はない。
従来のカメラの殻(=ボディ)を維持しつつ、将来的にはボディなんててんでもいいや、ということにもなりうるのか、と。

どうころぶか分からないポテンシャルを秘めていること(本当にカメラが置かれていた社会文化的文脈も含めて解体してしまうか、すーっとフェイドアウトしてしまうのか、意外にもやはりカメラとして受け入れられニッチを見いだすのか)、ぼくが静かに熱いのは、まさにそういうわけなのでした。

All whitesが南アフリカへ

2009-11-16 07:27:35 | サッカーとか、スポーツ一般
R0012914オールホワイツ(ニュージーランドのサッカー代表の愛称)が、ワールドカップに行く。
ぼくはそれを日本のメディアのウェブサイトで知った。
こっちでは静かなものだ。新聞のウェブサイトにも当日夜は報道なし。
翌日の日曜紙に記事が出た。さすがにここでは大きな扱い。一面にサッカーなんて珍しい。
さらに月曜日になって、ザ・プレスにも大きな記事が。
同じフットボールでも、ラグビー人気が一番の国だけれど、旧大英帝国内でのステイタスよりも、世界が注目するワールドカップを知ってしまうと、なにかがカチリと切り替わってしまうものがあるかもしれない。
そういう重みを持った南アフリカ行きかも。

なお、ニュージランド人は同じ南半球というだけでなく、ラグビーつながりで南アのことをよく知っている人が多い。
それって、ひょっとするとアドバンテージかもしれない。ラグビーのチームはしょっちゅう試合をしに行き来しているし。



「真夜中の学校で」のハングル版が出たそうです

2009-11-15 21:46:02 | 自分の書いたもの
R0012867編集者より、標記の件の連絡あり。
まだ実物は手にしていないけれど、翻訳ものとしてはかなり早い「仕事」。
感謝。

またま出かけたイベントでウッドクラフト風の時計屋さんが店を出している。
娘が「真夜中の学校みたい!」と指さした。まったくです。

真夜中の学校で真夜中の学校で
価格:¥ 1,365(税込)
発売日:2008-05



「算数宇宙の冒険──アリスメトリック」の書影が来た

2009-11-14 07:21:59 | 自分の書いたもの
440853563x実業之日本社のサイトの「これから出る本」に書影が掲載されました。ネット上の掲示板でそれを知ったりして(笑)。
リンクはここからどうぞ

なお、表紙イラストは「川の名前」以来のスカイエマさん。
またお願いできてうれしいかぎり。

そのほか諸元を記しておくと、
四六判 376ページ
2009年11月20日 発売予定
定価 1,575円 (税込)
ISBN 978-4-408-53563-0

ということです。
来週の金曜日には書店に並んでいるのですね。いったいどんなコーナーにおいてもらえるのだろうと興味津々です。



ショーウィーク!

2009-11-13 19:11:59 | 日々のわざ
R0012685_2今週はショーウィーク。
いろいろなショーが市内で開催されている。たとえば、農業・畜産ショーというのもにぎにぎしく開かれる大きなショーのとひとつ。。
そして、きょうはショーディ。
よくわからないが、とにかく「ショー」のために祝日になっている。
朝から蟹釣りをしたり(すごい強風)、日本人コミュニティで釣果をばりばり食べたりして、ワインをたくさん飲み、昼寝をして夜に帰ってきた。
夢うつつの中で、スーパーハイテンションな4人組の「おちゃらかガールズ」やら、透徹したクリティシズムを持った高校生などと話し、なんだかこゆーいものを見た気がしつつ、帰宅。
air pocketのような一日。こういうのもよい。



ベルナとグレートジャーニー

2009-11-12 21:17:42 | ひとが書いたもの
ホワイトベイティングをしながらの読書です。両方ともお送りいただいたつばさ文庫。
ひたすら、待ちの漁撈なので。しかし、こんなの読んでるから魚影を見逃すのだという批判には反論できず。

ベルナのしっぽ 盲導犬とななえさん (角川つばさ文庫)ベルナのしっぽ 盲導犬とななえさん (角川つばさ文庫)
価格:¥ 651(税込)
発売日:2009-03-03

とても有名な話なので、本も読まず、映画も観ていないくせになんとなくストーリーは知っていて……しかし、実際に読むのは格別な体験で……とても勉強になりました。
あとがきにほろりとさせられるのは、最初に世に出てからずいぶん時間が経っており、その間に数々の出来ことが起きているから。まったく古びない内容に、「その後」が語られるのは、すごいのです。

グレートジャーニー  1 パタゴニアからチチカカ湖へ (角川つばさ文庫)グレートジャーニー 1 パタゴニアからチチカカ湖へ (角川つばさ文庫)
価格:¥ 651(税込)
発売日:2009-06-12

これも、とても有名なので、なんとなく知っているつもりなのに、ちゃんと読んでいなかったもの。
読めてよかった。
気宇壮大。

子どもたちが、異国にくらしつつ、こういうものを読めるのに感謝。
ぼくが後追いで読んでいるのもご愛敬。


"Retired Kid"と"Myron's Magic Cow"

2009-11-11 21:13:58 | ひとが書いたもの
Retired Kid, TheRetired Kid, The
価格:¥ 1,635(税込)
発売日:2008-06-24

すごく面白かった。
子どもが子どもであることをリタイアして、フロリダの「リタイアした人たちのコミュニティ」に移り住む。
「Kidであることは、大変な仕事だから、リタイアは当然」と周囲のお年寄りに受け入れられて、リタイア生活。
大変、ウケました。

Myron's Magic CowMyron's Magic Cow
価格:¥ 1,728(税込)
発売日:2005-09-01

不思議な話。
ビルとビルの間からウシがにゅーっと出てきて、おまけにそれが3つの願いを聞いてくれる牛魔神でもあって、さらに低脂肪乳と普通の牛乳を「だし分ける」。
なんだかよくわかんない部分も含みつつ、不思議な作品世界を満喫。
なお、クマが運転する車に乗った金髪の女の子は信用してはならはんそうです。


かげの薄いピクトさん

2009-11-10 12:42:18 | 日々のわざ
R0012836きのうきょうと、学校への送りのあと、近くのヘスコット川でホワイトベイテングをするが、まったく魚影がない。
こうもなんにも見えないのははじめてだ。
もうシーズンはおしまいということか。ただもう一度、大きな遡上がありそうな気がするのだけれど……と勝手に推測。

帰り道、路上にてこんなものを見つける。
歩道と自転車道を分けるピクトさん?
しかし、影が薄くむしろ意味不明。




ニューブライトンにてピーターは……(広い写真を追加)

2009-11-08 17:27:17 | 日々のわざ
Img_8008蟹釣りによく出かけているニューブライトンビーチにて。
ピーターは週末、かならず、こんな絵を描いている。
サンドビーチのアーティスト。
干潮から満潮まで間、延々描き続けて、やっと完成したかと思うと、すぐに波に消されてしまう。
美しい。


Img_8010こちらは、「広い絵」。
かなり遠くまで「背景」が描かれています。
数字が見えるけれど、あれば、ナンバリングらしく、この日は990。
いずれにしても、すごいなあ。
たぶん描くのに3~4時間くらいかかっている。
週末、行くときの楽しみの一つはまさにこれ。

ちなみに、本日は体長95センチのウナギをゲットしたり(四苦八苦して捌いたり)、シュタイナースクールのフェアに行ったり、娘がバレエだったり、ニューブライトンで海釣りしたり、やたら盛りだくさんで疲れたのでした。

"The Adventures of a Nose"と"Guess What I See (Guess Series)"

2009-11-08 08:37:23 | ひとが書いたもの
The Adventures of a NoseThe Adventures of a Nose
価格:¥ 785(税込)
発売日:2003-05-05

自分がぴたっとくる場所を求めて、世界中を旅する鼻君の物語。
最終的には、「自分がすべてのものの中心なんだ」ということを自覚しておしまい。いろいろな意味で寓意に富む。
顔の真ん中でつきだしている鼻、というのに目を付けたのがよい。

ちなみに、子どもはすべてのページで「顔探し」をしていた。
また、aとtheの使い方の違いについて、説明するのに適した「教材」でもあった。
タイトルでは、aなのに、本文ではthe。そして、最後の方で一度だけaになる。なぜでしょうか、と。

日本語的な説明として、
あるところにお祖父さん住んでいました。
お祖父さん山にしばかりに
といったのを持ち出しておく。

Guess What I See (Guess Series)Guess What I See (Guess Series)
価格:¥ 765(税込)
発売日:2009-05

子どもに読んでもらった。
たどたどしいながら、なんとかなるレベル。
Guess what!
という日常的言葉をおぼえる。