川端裕人のブログ

旧・リヴァイアさん日々のわざ

クレイムの東西比較文化論

2004-10-23 15:27:58 | 日々のわざ
前の記事にもちょろりと書きましたが、ぼくは「お店」で「意見」を述べることがあります。
それは、バイト語に関する指摘だったり、分煙の徹底のお願いだったり、サーヴィスの内容へのコメントだったり、するわけですが、その際に「伝達」のスキルを磨きに磨いても、どうしても、相手の神経を逆なでしてしまうことがあり、それが悩みの種です。
文書にする方が伝わりやすいということも重々承知の上、でも、思ったことをその場で伝えておくというもの大事だと思っていまして、手を抜かずに(?)意見を述べ続けているわけなのです。

意見をどのように受け取ってくれるか、というのは、相手の資質によります。
ぼくが相手に期待している行動というのは、「ぼくが言ったことを理解し、上司に伝えたり、ミーティングでみんなに伝えたりすること」なのですが、そういう行動を取ってくれようとする人は、だいたい半分以下のような実感です。

では、どんな反応が多いか、というと。
まず、「言い訳」を述べる。なぜ、そのサービスができないのか、とかなんとか。ぼくは聞いてるわけじゃないんですよ。単に一ユーザとして、こうあってほしいということを述べているだけであって、そのサービスができない理由なんて知りたくもないんです。もちろん、その理由をきいて納得する場合もあるのだけれど、多くの場合は、相手の意見を封じるための「言い訳」としか響かないですね。
もしも、この方法で本気で相手に納得して貰いたいなら、まずは相手の意見をよく聞き、シンパシーを示しつつ、なぜ今できないか説明し、了解を求める、というようなプロセスをふまないとだめだとおもうのだけれど、「よく聞き、シンパシーを示す」部分を飛ばすものだから、ただの言い訳にしか聞こえない仕組みです。

で、それよりもっとたちがわるいのが、「むっとする」人です。
これ実に多いです。
意見を批判として、批判を非難として、サーヴィスに対するコメントを自分自身の人格に対する攻撃としてしか受け取れない人、実に多い気がします。
こういう人の中にはごくまれに逆ギレする人もいます。先日書いたレンタル屋さんみたいに。でも、これはごくごく稀。
それよりも圧倒的に多いのは、一応意見を聞きながら、自分の感情をコントロールできずに、顔に出てしまう人。ほんの一瞬目をそらし、顔をしかめたり、話の内容を聞かずにただうつむいてたりとか、実に多いです。この手の人たちは、相手の意見にシンパシーを示すことは絶対にありえないわけですから、言った方としては、大変後味が悪いものになります。

こういったことはカワバタの「意見スキル」が低いからなのかもしれませんが、たぶん、ぼくのスキルは相対的にはかなり高いと思われます。
なぜなら、普通、ぼくが住む東京では、意見は言わないことになっているらしいので、みんなスキルを磨く機会がないのです。
ぼくはしょっちゅう言うので、角を立てずに、相手にちゃんと伝えるためのスキルを磨きに磨いて参りました。
今や、タバコのポイ捨てやら、ホームで喫煙など、「角が立つシチュエーション」での対個人の意見でも、ほとんどの場合、まあるく述べることに成功しております。

にもかかわらず、お店、はだめなのです。

さて、西の人たち、いかがですか? コメント頂けるとさいわい。
それと、東の人たちは、どうよ? ぼくはフツーですか? それとも、やっりは変ですか?


Kaenonのスポーツモデル、Kurb

2004-10-22 22:52:11 | きうらきら光ったりするもの
IMG_0117Kaenon紹介シリーズです。今回は、目先を変えて、非ミクリのスポーツサングラス。ラインの中でこれまでのは「ファッション」系の位置づけ、これはそれとは違ったラインなんです。
KurbというモデルのJet Black。eBayの中古ゲットなので、元々少し痛んでます。ゆえに気兼ねナシにガンガン使ってます。海外取材に持って行く数本の中には、かならずこれが入っていますね。
まあデザインは普通といえば普通だけど、きゅっと締まった印象なので、ぼくは好きです。
紹介はまだまだ、続く、デス。


Napsterの思い出(あの素晴らしい日々をもう一度)

2004-10-22 14:29:51 | ソングライン、ぼくらの音楽のこと
あれはニコチアナを書いていた頃だったから、1999年とか2000年とかだったのかな。

我がマックにナプスターのクライアントをインストールしました。
そして、はまりました。

楽しかったなあ。
聴きたいあの人のあの曲、日本のでも、アメリカのでも、イギリスのでも、たいていあった。常時接続が当たり前じゃなかった時代だから、特定のファイルが利用可能かは、時間帯や偶然によって大いに左右されて、ぼくは明け方に音楽モードになることがおおかったから、そのころアクティヴなフランス人とお話ししたりしてね。
ぼくはヤツらに、フリッパーズや、ド演歌を聴かせたりしていたんだよ。ド演歌は、美空ひばりなんだけど、すごくウケてたな。一方ぼくは、フランス人を通して、スウェディッシュ・ポップスを輸入した。まあ、そういうのが好きな人らだったので。

Napsterによって、違う地平が開ける感覚があった。
ぼくにとっては、それは「音楽を取り戻す」ことでもあったんだ。
というのはね、89年に就職してやたら忙しかったり、小説を書くだけで睡眠不足だったり、子供が生まれたり、いろいろするうちに10年くらい、音楽と切れていたから。もちろん、最初の5年くらいは自分で演奏もしていたし、ニューヨーク暮らしの時にはゴスペル合唱隊に入ってたし、そういう意味での音楽は常に身の回りにあった。でも、リスナーとして、新しいミュージシャンを開拓して、聴く、というような、十代なら当たり前にしていたようなことが、あまりできなくなっていた。
ぼくにとって、最後のアイドルは、フリッパーズ・ギターとそのあとの別れた二人であって、それ以降は、誰もいなかった。

Napsterで、ずいぶんたくさんの出会いがあったよ。
最大級なのがSunny day serviceで、こんな人たちがいるということを知らなかった自分が衝撃だった。だって、ド真ん中ストライクのサウンドなのに、ぼくは彼らが一番活動的だった頃に聴いていないんだ。だから、Napsterで聴いて、すぐにCDをレンタルしたり、買ったりした。夢中になって聴きまくった。

こと、ぼくに関しては、Napsterがなければ、以前のように音楽のある生活に戻れたか疑わしい。
実は、この後、iTunes+iPODがやってくるという、第二の衝撃があるのだけれど、このふたつは今のぼくの音楽生活がかくあるための基礎となったのだな。

Napsterが潰れた(潰された)後は、ヌーテラ・クライアントの、limiwireをしばらく使ってみたりした。
でも、肌に合わなかった。
これは音楽好きのコミュニティという雰囲気ではなく、エロ画像だったり、プロテクトを外したソフトだったり、いろんなものを流通させていたから、どことなく殺伐としていた。だから、「使ってみた」といっても、「使い込む」には至らなかった。
Napsterが持っていたコミニュティ感が感じられなかったから、という部分が大きい。

今、Napsterの「違法」性が確定してしまい、やはり、ほしいのは、合法サーヴィス。それもコミニュティ感のあるやつ。
だから、recomuniに期待してしまうんだ。
あの素晴らしい日々をもう一度ってわけでね。


日々のiPOD mini 15 ゆらゆら帝国で走行中

2004-10-21 23:10:20 | ソングライン、ぼくらの音楽のこと
夜の町を走るのが好きです。
2時とか3時とかのド深夜、15分から30分くらい走ります。
おかげで、警官の人とも顔見知りです。
なにしろ、アレフがいたり、祖師谷一家殺人事件が近かったりする土地なので。

最近、走りながら、ゆらゆら帝国のベストばかり聴いてます。あきたら、ユグドラシルに行くこともあるけど、すぐゆらゆらに戻ります。
さすがです、ゆらゆら帝国。
彼らをリスペクトするミュージシャンが多いのも分かるし、なにより、大ブレークしないのもよく分かる。

ミーのカー。
ゆらゆら帝国で考え中。

このあたりは、もうぼく中では永遠のマスターピースですね。
というわけで、きょうも頭の中、爆音で走り続けます。
クラクションが聞こえなくて、轢かれちゃった、なんてことがないようにしなきゃね。


マイクロソフトの軍門に下る(少し)

2004-10-21 22:56:49 | 日々のわざ
ロジクールのワイヤレスマウスが壊れたので、ヨドバシカメラにて、Microsoft Intellimouse Explorer 2.0というのを買ってくる。6720円。やや大きめで、デザイン的にも、我がマックにはなんだかなあなんだけど、水平スクロール機能というのに惹かれたのね。

ところがところが、考えてみたら、日常的に使っているソフトで水平スクロールが必要なものなんてないよ。
なにひとつ。
かくなるうえは、チルトホイールに変な機能の割り当てて、楽しんでやる所存。


インフルエンザの予防接種、こいつは悩みどころ

2004-10-21 13:19:39 | 保育園、小学校、育児やら教育やら
さてさて、インフルエンザの予防接種、どうしよっかというのがテーマ。
いちおう、近所の小児科医で、親子三人(父、息子、娘)の予約をしてきたのだけれど、どうしたものか。
ぐぐってみると、きくのかきかないのか「わからない」のですよね。
よく聞く、かかっても軽症で済む。脳症になりにくい。というのも、決定的な結論はないようで。
これ、きちんとつっこみどころがすくない大規模な研究をちゃっちゃっとやってしまってほしいと思うのはぼくだけではないでしょう。
特に脳症がらみのことは、ケース・コントロール・スタディでできるわけだしねぇ。

041015予防接種に関する検討会議事概容

ちなみに、これ、専門家によるワクチン検討会のメモ(非公式)なんですが、比較的推進派が多い中で、インフルエンザについては、慎重な意見が出てるんですよね。


CCCDの楽しい思い出(夏の日よ永遠に)

2004-10-21 03:38:42 | ソングライン、ぼくらの音楽のこと
うちの地元にPeopleという、ビデオやCDのレンタル屋があります(あえて実名)。
今から一年くらい前に、そこで起きた出来事。

CDを借りようとして、CCCDを借りてしまうってよくありませんか。
ぼくの場合、再生環境がパソコン、それもマックだけなので、CCCDを借りると聴けないんです。だから、借りるときには注意深くそうじゃないことを確認するんですが、あのコピーガードマークがすごく小さくしか表示されていなかったり、薄い文字で読めるか読めないかというような印刷だったりで、見落としちゃうことがあるわけです。
実は多くの場合、CCCD本体ではなく、背面のタブの部分(なんていうのかわからないけど、「背表紙」みたいな形で差し込んである紙、ありますよね)をみれば、大きく表示してあることが多いんですが、そのレンタル屋は、タブを取り外して展示するんですね、それでますます分かりにくい。

というわけで、間違って借りしてしまったある時、返しがてらに、CCCDはきちんと表示してほしいとお願いしたんです。
すると、カウンターのバイト君は、CCCDのなんたるかを知らない。驚いたのですが、とにかく知らないわけです。CCCDが世に出てもう1年半近くたった時期ですよ。
で、すぐに店長とオーナーと名乗る人が二人で出てきたのですが、なぜか、二人もと最初からけんか腰。

だいたい、DVDがパソコンでかからなくても、こっちは知らん、と。
いやいや、DVDじゃなくて、CCCDですって。
そんな細かいこと、ごちゃごちゃ言うのはおまえだけだ。そんなクレームはじめて言われた。
でも、パソコンで再生する人ならみんな気にしてると思いますが。きちんと表示してくれれば、すごく助かるんですよ。
知るか。だいたい、そういのどうやってバイトに教えるんだ。
タブの部分をそのまま残しておいてもらうだけでも、違うと思うんですが……。
だいたい、音楽つーもんは、ステレオで聞くもんだろ。おまえはおかしい。
最近パソコンで聞く人、ふえてますよ。それに、CCCDは時々、ステレオでも聴けません。ちなみに、ぼくのコンポは、古かったせいもあって、CCCDをかけたら、それ以降、通常のCDを再生しなくなりました。
そんなのおまえのだけだろ。

てなやりとりを、途中からはぼくまで非紳士的な早口になって行った後、「そんなことをいうやつ、うちで借りるな」ときましたね。
すでに周囲にはギャラリーができております。
そこで、ぼくは、「ねえ、みなさんはどうですか。CCCDって、ちゃんと分かりやすく表示されていた方がよくないですか」とぼくは、ギャラリーに問いかけたわけです。だって、「おまえしかそんなこと気にしていない」というのは明らかに事実誤認だし、ギャラリーの中にはRIOで聞いてるやつだっていたし。
でも、その瞬間、「営業妨害だ」ということになって、ぼくは店の外に押し出されました。
文字通り、物理的に排除されたのです。

なにが悲しかったかという、「CCCDは、ちゃんと表示してね」というお願いが、願いとして届かず、単にクレイマーにされてしまったこと。
その背後には、その店長、オーナーの商売人としての素質のなさもあるわけだけれど、それ以上に、音楽を貸してメシを食っている、まさに著作権にかかわるビジネスをしながら、CCCDについてなーんにも知らない現実だったのですね。

ただの思い出です。
たぶん、彼らはCCCDが今度はなくなりかけているきょうこのごろ、それを意識することもなく、右から左へ新譜を貸し続けているんでしょうね。

ただ、このままでいいのかなあ。
音楽配信がまだまた根付かない今(いや、根付いた後だって)、レンタル屋さんの意義は当面失われないだろうけど、町でやつらの顔をみかけると、妙に心配になったりします。ライツビジネス、激動の時代にその素朴さはどうよ。店長とかオーナーとかそういうレベルで無関心決め込んでて、やばくない?
あ、妙に心配なのは、その店長がよく小さい子供を連れて歩いているからです。だって、とーちゃん、失職したら困るだろ?


音殺、読み終わりました。音楽聴く人は迷わず、読め、ということで

2004-10-20 10:33:27 | ひとが書いたもの
津田大介さんの、誰が「音楽」を殺すのか。いつのまにか「音殺」というキーワードでたくさん検索にひっかかるようになっています。

で、長編をかきながらなんで、たらたら読みました。
たらたら読んだり割には、その都度集中していたらしく、きゅっと締まった印象。たいへんな労作であります。
書いてある内容自体は、ぼくもリアルタイムで関心を持ってきたものなので、だいたい知ってるんです。でも、積極的な取材をしたわけでもないし、「あー、まったく強欲な音楽産業はっ」というようなあきれ以上に真剣にどうしたらいいんだよと考えて来なかったので、こういう本をまとめて読むと、頭がすっきりすると共に、おれってガキだわと反省もしきりです。
津田さんは、音楽配信メモから、この本への流れの中で、確実に、とにかくいやーな方向にしか流れていかなかったここ数年の我々の音楽文化にインパクトを与えたよね。
コミットメントの仕方がスマートで、また、この本で展開されるああだこうだの議論も、たいへんバランスがとれたものです。基本的にコンシューマーの立場を貫きながら、アーティストをはじめ、ほかの「立場」への目配りが行き届いています。というか、「あの人たちの事情は」という部分をきちんと理解しようとする姿勢が、ケンカを売る態度じゃなくて、物事を解決しようとする態度、なんですね。それは、とても大事なことです。

それと、もうひとつ言うとすると、津田さんは、唯一無二の「正しい」結論があるとは決して思っていなくて、それが共感するポイントだったりします。そのへんのオープンなところは、ぼくのクジラ本と同じカタチ。

CCCD、輸入権、音楽配信、ファイル共有、といったキーワードにかんして、ここ数年、イライラしたり、腹立てたりしたことがある人は必読、です。

今眠たくて、文章とっちらかってるので、また書き直すかも。
それと、そのうち、CCCDの思い出とか、Napstarの思い出とか、書きます。




一番人気はGlam

2004-10-20 04:25:40 | きうらきら光ったりするもの
IMG_0130Kaenonシリーズです。ぼくの身の回りで一番人気があるのが、こいつ。Glamです。レンズがばっちり大きくて、名前の通りグラマラス。フィッティングもよしで、文句のない一本ですよ。
ちなみに写真うつっているのは、「ブロンズ」というカラー。でも内輪では、黒のフレームが一番受けてます。いずれにしてせ、それにしても、つい全カラー揃えたくなるラインナップです。