川端裕人のブログ

旧・リヴァイアさん日々のわざ

叙景ということ、湯川潮音

2009-04-22 22:25:04 | ソングライン、ぼくらの音楽のこと
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あまり求められていないからもしれないけれど、叙景的なコトバで押し通す歌は、今の商業音楽界ではあまりない。
湯川潮音はその珍しい人。
叙景、それに応じた楽曲、アレンジ。
ツボにはまっている。

叙情なんて簡単なんだ。ニッポンの場合。
叙景に徹して、なさけ、に至る。そんなロードマップが浮かぶ。
リンダリンダリンダをきっかけに聴き始めたのだけれど、大正解であった。

仕事しながら音楽を聴かないぼくが、「はじまりの歌を……」の文庫版ゲラを直しながら、このミニアルバムを聞いていた。

そして、ユニコーン。
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いわゆる、ファンベストというやつ。

服部、強し。
何曲入っているだろう。

あと、サラリーマンソングも強し。
ヒゲとボインをはじめ、だいたい入っているんじゃないか。

しかし、個人的なツボは、「PTA──光のネットワーク」。
「踊る亀、ヤプシ」だっけ。すごくふざけたミニアルバムに入っていた曲だった。
光源氏+TMネットワークみたいな(サウンド的にも)、しかし、妙に胸にしみる曲なのだ。
ちなみに、タミオ氏が、この時点でPTAについて多くを知っていたとは、まったく思えませぬが。

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「リーマン後」の金融小説

2009-04-22 16:50:29 | 自分の書いたもの
sionoiriさんに指摘されるまで、うっかりしてました。
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小説現代の5月号に、「サブマリンBB+の挑戦」という短編を書きました。
オフィス小説特集、というくくりなのです。

その中で、邦銀のディーリングルームを舞台にしています。
それが、オフィス成分。

それに反して、テーマ的には、半分、神様の世界に足をつっこんいる職場(市場を成り立たせる)のお話をほりさげてみたかった、というのが正直なところ。

何人かの邦銀、ディーリングルーム勤務の人に話を聞いて、「どこでもない、日本の銀行」を舞台にしてみました。

さていかに。

リスクテイカー以降、ひさびさの金融ものですね。
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きのうの読書

2009-04-22 16:07:59 | ひとが書いたもの
暇なはずがないのだが、ほかに使いようもない時間があって、読み続ける。
自分のゲラばかりだと、煮詰まってくるし。
世界に学ぼう!子育て支援―デンマーク・スウェーデン・フランス・ニュージーランド・カナダ・アメリカに見る子育て環境世界に学ぼう!子育て支援―デンマーク・スウェーデン・フランス・ニュージーランド・カナダ・アメリカに見る子育て環境
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これは汐見さんの本だ。
ぼくにとってはもう少し「古い」時代の話になってしまったけれど、様々なお国事情が見えて楽しい。こと、育児/教育というジャンルでは、アメリカってまったくうらやましくない。
むしろ、フランスに親近感を覚えたり、なんでも国家がやってしまう北欧と、まずは自分たちで(保護者が)初めてしまいあとで国が追従したりするニュージーランドのコントラストに感銘したり。

バレエ・アカデミア〈2〉きまぐれなバレリーナ (バレエ・アカデミア 2)バレエ・アカデミア〈2〉きまぐれなバレリーナ (バレエ・アカデミア 2)
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これはかわいい話。
でも、とうとうクラスに拒食症の子が出てきてしまった。これは、バレエ学校の宿命みたいなものらしい。
成長の痛みの予感がさまざまな面でひたひたと。