郷原信郎2017年06月05日 12:33読売新聞は死んだに等しい
郷原さんの記事はいつもおもしろいんだけど、記事を5分の1から10分の1くらいに切り詰めて、バーーっ!と短く書くか、最初に3-4行で要約を掲載してもらいたいですね。
出会い系バーへの出入りだけでは、売春、援助交際の“推認”は働かない
読売記事については、二つの可能性が考えられる。一つは、官邸サイドから前川氏が出会い系バーに出入りしていたことの情報を入手しただけで、何の取材も行わずに(「関係者証言」をでっち上げて)記事にした可能性である。そして、もう一つは、読売記事のとおり、関係者取材をして、前川氏と女性達の関係や売春、援助交際を目的とするものではなかったことを把握していたが、それでは、前川氏が「不適切」「社会的批判を受ける」とする理由がなくなるので、前川氏が「交渉」「値段の交渉」を行っていたという曖昧な表現で(必ずしも「売春、援助交際の交渉」を意味するものではなく、「お小遣いの金額についての話」も「交渉」だと弁解する余地を残して)、前川氏が売春や援助交際に関わっていたかのような「印象」や「事実認識」を与えようとした可能性である。
今回、読売新聞が行ったことは、安倍政権を擁護する政治的目的で、政権に打撃を与える発言をすることが予想される個人の人格非難のため、証言をでっち上げたか、事実に反することを認識しつつ印象操作を行ったか、いずれにしても、政治権力と報道・言論機関の関係についての最低限のモラルを逸脱した到底許容できない行為である。しかも、そのような記事掲載は、上層部が関与して組織的に決定された疑いが強く、まさに、読売新聞社という組織の重大な不祥事である。
郷原さんの記事はいつもおもしろいんだけど、記事を5分の1から10分の1くらいに切り詰めて、バーーっ!と短く書くか、最初に3-4行で要約を掲載してもらいたいですね。