事務職員へのこの1冊

市町村立小中学校事務職員のたえまない日常~ちょっとは仕事しろ。

バイト in キャンプ

2008-07-27 | 読者レス特集

Nishioka バイトinマクドはこちら

自分の大学時代はあまり目新しいバイトはしていないのですが、一番変わっていたのはプロ野球のキャンプのバイトでした。ロッテの2軍が隣町でキャンプをしていたので、大学の休み期間に暇つぶしに見学に行っていたら、大学の同級生がそこでバイトをしていて、暇だったら一緒にしないかと声をかけられ、やることになりました。
9時ぐらいから4時前ぐらいまで働いて、15年ほど前ですが4600円ぐらいもらったと思います。

中学時代しか野球経験のない自分なのに、バッティング練習のキャッチャーまでやらされました。プロの投手の球ではないですが、プロのバッティングピッチャーの球も速くて突き指をよくしていました。ただ、キャンプ期間に選手と親しくなると、キャンプが終わるころにバットをもらったり、使い古しのグローブをもらえたりしたことが、一番よかった思い出です。

……うらやましいっ!野球の才能のないわたしですらこんなに嫉妬するのだから、経験者はなおのことだろう。だいたい、こんなバイトが成立するのはまず『プロ野球がキャンプを行うくらいの温暖な地』でなければならないのだ。いいなあ。この読者はほかに焼酎工場でバイトをやっているのでどこだか想像がつきますね。
↓ここです。

ロッテキャンプ受け入れ、鹿児島市が拒否
2007年08月09日朝日新聞
 鹿児島市が7日、来春のロッテの2次キャンプの受け入れを拒否したことを明らかにした。ロッテも鹿児島市の考えを受け入れる姿勢を示しており、72年に始まった鹿児島キャンプから撤退する見込みとなった。
 ロッテは今年、キャンプを豪州と鹿児島で実施。来季からは経費節減のため国内での一本化を望んでいた。鹿児島側には県営鴨池球場の隣にサブグラウンドをつくることや防球ネットの設置などを求め、鹿児島側は予算をつけてネットを設置していた。
 それでもロッテは新人大嶺(八重山商工高)の出身地の沖縄県石垣市への移転を決め、鹿児島キャンプは期間を5日間に縮めたいとして鹿児島の反発を買った。ロッテは別の2次キャンプ地を探す方針だ。

オトナの世界にはいろいろあるけれど、少なくともレスのようにバイトの日給などで地元にお金は落ちるし(かなりの経済効果らしい)、野球少年たちに、二軍とはいえ“全国のエースで四番打者”から選抜されたプロのプレーをライブで見せることができるのである。鹿児島もここはちょっとぐらい譲歩してもいいんじゃない?野球少年たちに、夢を提供するためにも。

画像はわたしの大好きなロッテの西岡。次回は「バイトin神社」です。

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「SIN CITY」Frank Miller's Sin City(’05 米)

2008-07-27 | 洋画

監督:フランク・ミラー、ロバート・ロドリゲス、クエンティン・タランティーノ(特別ゲスト監督)
出演:ブルース・ウィルス、ジェシカ・アルバ、ベニシオ・デル・トロ、イライジャ・ウッド

 三つのエピソードがもっと絡むのかと思ったが。しかしロドリゲスの映画オタクぶりは爆発。デジタル撮影を解説する特典ディスクがあった方がよかったかは微妙。俳優たちがまったく“共演”せずとも映画が撮れる時代であることがあまりに露骨に……。まあ、おかげでこの映画のようなオールスターキャストを安価に実現できるわけだけれど。

ひえー。これがミッキー・ローク?これがイライジャ・ウッド?☆☆☆★

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「Vフォー・ヴェンデッタ」V for Vendetta(’05 米)

2008-07-27 | 洋画

Pic_v_for_vendetta 監督:ジェームズ・マクティーグ 脚本:ウォシャウスキー兄弟 出演:ナタリー・ポートマン

ナタリー・ポートマンをオタクの嗜好むき出しで着せかえ人形化。全篇を通じて一度もセックスをさせていない。キスもラストの一回だけ。「マトリックス」のウォシャウスキー兄弟の変態ぶりが今回も炸裂している。

ストーリーがもろ「オペラ座の怪人」なのに気づきました?☆☆☆★

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バイト in マクド

2008-07-26 | 読者レス特集

Quarter_pounder 「バイト in 団地」はこちら

ホリさんと同じ頃に私もマックでバイトしてましたよ。もちろん私は一般的な厨房の「クルー」です。メンテ、と聞いて懐かしいなあと思ったのですが、私たちは最終に残ってもメンテの方とは交流することも無かったので、イメージしか残っていなかったです。何か、裏方のイメージしかなくて、事務所のなんでもノートにメンテの方の書き込みがあったことだけを覚えています。メンテって、警備の役も担っていたのか。

当時のマックは、まだダブルバーガーが無くて、「クォーターパウンド」(?)という大きな肉を焼いていたのを覚えています。滅多に注文は無かったのですが、焼くラインが違ったので効率が悪かった。途中でダブルバーガーに変わって作るのは単純になりました。
当時、あの肉を焼くのは、マニュアル化されているとはいえ、それなりの職人技でして……最初はなかなか上手く作れなかったものです。

私は濃い目が好みなので、私の作るハンバーガーは塩コショウが多かったです。それに、なかなか、上手くならなかったのでよく作り直しさせられました。

ただ、平日の昼間に入る時が何度かあったのですが、その時は高校生が入らないので超人手不足。私でも重宝されて、12時から13時の超繁忙時間帯を厨房一人でやってる時は、どんな出来でもOKで客に出してました。良かったのかな……

692a96a6 ホリさんのメルマガにも詳しく店のことが詳しく載ってましたが、一店舗正社員は4人。あとはバイトが50人くらい登録してそれでまわしていました。月の初めはバイトをたくさん使ってくれるので楽でしたが、月末は使える人数を越しそうだとかで入れてくれないので、そんな時に入ったらしんどかったです。

それから、労務管理はほんとに上手いことやってましたね。
正社員の中でも、店長、厳しく指導する人、お兄さんのような相談役みたいな役と、役割分担していました。やさしい人と閉店に入ると、おすそ分けがあったのでラッキーでした。(ちなみに、8時間入った時には朝昼晩の3食がマックという時もありました!)

あの、学校の部活動の延長のような、でも、仕事はけっこうきつかったですよ(・_・)バイトは賃金とわずかばかりの権限もバイトに与える中で巧妙に管理していて、ほんと、少ない正社員でうまいこと店を運営していました。当時の社員の給料を聞いたらあれだけの拘束時間にかかわらず20万もいってませんでした。ただ、ボーナスが破格(額は忘れました)なので止められんと言ってましたけど。

……クォーターパウンド!(笑)これってパティが100㌘以上あったらしい(1/4ポンドだからあたりまえか)。重ねるより質感があってクルーにはめんどうでも懐かしがるファンは多い。ま、どうしても食べたければアメリカに行くとそっちが売れ線。さすが「スーパーサイズ・ミー」の国。にしても、関西ではクルーとメンテってあんまり交流なかったのかあ。土地によって違うんだねえ。だいたい、最初は「バイトinマック」で特集してたんだけど、関西だからマクドだったと気づいて変更。土地柄。

次回は「バイト in キャンプ

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バイト in 団地

2008-07-26 | 読者レス特集

0605154 「バイトin TSUTAYA」はこちら

さあ読者のバイト体験談特集。みんないろいろとやってたんだなあ。

新聞配達。
中学生の頃
200件朝夕刊配って15000円くらいだったか
団地専門なので5階まで配ってました。
だから今でも階段の上がり降りは誰にも負けません。
配達しながらbe動詞の活用を覚えました。

……でた。バイトといえばなんといっても王道は新聞配達。新聞少年は苦学生のイメージがあって世間うけもいい。be動詞の活用をつぶやきながら配達する姿は心洗われる。が、新宿の新聞販売店で働いていたわたしの大学時代の友人からきいた話はどす黒いものばかりだ。

 俗に『インテリがつくってやくざが売る』と称される新聞の拡販競争は、公取委の指導もあってひところよりも沈静化したはず。しかし現在も“押し紙”(販売店に新聞社が一方的に押しつけ、卸代金を徴収するシステム。押された方はそのまま古紙業者に流すしかない)や闇の拡販軍団“セールスチーム”など、問題は山積している。

 さて、その友人は学生時代に販売店に住み込んで読売新聞を配っていたのだけれど、仲間たちが遭遇した(ということにしておく)事件はなかなかだ。

 ある朝、早朝の新宿で配達していると、築地方面の拡販員にいきなり
てめー読売かっ!」
と殴りつけられたそうだ。問答無用って感じ。なんか、あったんでしょうね。

 まあ、そんなつらいことばかりではなくて、巨人戦のチケットを(当時は貴重品だったのよ)ふところに入れることができたり、アパートに集金に行ったとき、ちょいとくずれた感じのお姉さんに“違った形で”代金を支払ってもらえたりもしたとか。うーん、このバイトがおいしいかどうかは微妙ですかね。ネット配信の伸張によって日本独自の新聞宅配制度がいつまで続くかは危ういところだし。純朴な新聞少年はいったいどこへ……。

次回は「バイトinマクド

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「帰ってきた時効警察」('07 テレビ朝日)

2008-07-26 | テレビ番組

「時効警察」篇はこちら

その昔、農家がみんな読んでいた「家の光」という、いわばライフスタイルマガジンがあって……気になって調べてみたら驚いた。今でも発行されていて、しかも部数は66万部!なんだこりゃあ、男性週刊誌と同等かそれ以上に売れているじゃないか。おそるべし農協グループ。ま、それはともかくわたしは「家の光」の兄弟誌「こどもの光」(「キテレツ大百科」はこの雑誌に連載された。宗教系みたいなネーミングだけど今は「ちゃぐりん」と誌名変更)を子どものころ楽しみにしていたのだ。ゆるーいミステリが(今から考えれば本格系だった)よく載っていたので。

時効警察シリーズは、そんな「こどもの光」レベルの無邪気なミステリを根本にしている。しかし見どころは、逆にその徹底したゆるさだ。前作よりも(言い方変だけど)ゆるさがパワーアップしている(笑)。監督の三木聡もここまでオフビートでいいんだと気づいたということかな。あいかわらず岩松了や園子温が監督した回の方が出来はいいが。オダギリジョーと麻生久美子の魅力も倍加(オープニングの北酒場には爆笑)。

まさかその年のうちに二人とも結婚してしまうとは思わなかったなあ☆☆☆★★★

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「時効警察」(’06 テレビ朝日)

2008-07-26 | テレビ番組

0000 「亀は意外と速く泳ぐ」(’05 ウィルコ)
脚本、監督:三木聡 出演:上野樹里、蒼井優、伊武雅刀、松重豊
「イン・ザ・プール」もそうだった。バラエティ出身の三木聡なのに、どうにも間(ま)が悪すぎるのだ。上野(スゥイング・ガールズ+のだめ)樹里演ずる主婦が、スパイになることによって平凡な日常が特別なモノに思えてくる……この露骨なコンセプトはわかりやすいし面白そう。でも今ひとつなんだよなー。ところが……

時効警察」(’06 テレビ朝日)
脚本:三木聡ほか 出演:オダギリジョー、麻生久美子、岩松了
 ……これがテレビシリーズになるとにわかにタイミングぴったしなのだ。麻生久美子が見たくて借りたんだけど大当たりでした。視聴率もよかったようだし、DVDもいつも貸出中。もっとも、三木聡よりも園子温、岩松了が演出した回の方が出来はいい。オダギリジョーと麻生久美子がすぐれたコメディアンとコメディエンヌであることを再確認。すぐ隣に麻生みたいな女性がいたらオレはたまらんなあ。総武署は湾岸署よりもはるかに楽しそうな職場。まことにけっこうである。

だいたい設定がすばらしい。“個人的な趣味で”時効になった事件を解決してしまう無責任さがいい感じ。ナレーションの由紀さおり(なんでこの人を選んだ?)、かんちがいぶりが爆発している豊原功輔、そしてやっぱり岩松了+ふせえりコンビは最強。もっと見たいー。

ということで続篇につづく

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バイト in TSUTAYA

2008-07-25 | 日記・エッセイ・コラム

Tsutaya えっ?ホリさんマクドナルドでバイトしてたんですか。ぼくはTSUTAYAだったんですよー、○○の。採用試験のために講師のクチを全部断ってたら、いざ試験が終わったのに全然声がかからなくなってて、こりゃあどこかで働かなきゃ、と思って。

 時給ですか?うーんそのあとに学校で6時間の非常勤講師やったんですけど、そっちの方がよかったですね。TSUTAYAも6時間なんです。9時入り、12時入り、3時入り、6時入りって感じで。そうですあの制服で。でもTSUTAYAはフランチャイズだから店によって制服は違うんですよね。ぼくは下がチノパンで上がチェックのシャツでした。あれは支給品じゃなかったかなあ。でも今は持ってないんで、やっぱ貸与かも。

 いや、店員だからレンタル料金がタダってことはないです。半額かな?でも、店員は新作を借りちゃいけないことになってるんですよ。ぼくは新作にはこだわらないからかまわなかったですけど。

 返さない人はいましたよー。でも返却期限がすぎてもしばらくは電話しないんです。こっちのミスで実は返ってたってのがこわいですから。だから違う店員が違う時間帯にリストを見ながら何度もチェック(クロスチェック)するんですよ。そうすると意外に返ってたりするんです。でもそれでも返ってないことが確信できたら電話ですね。でね、向こうが徹底的に「返したよ!」って主張するじゃないですか。そうすると「あ、こちらでチェックもれがあったかもしれません。申しわけありませんでした。ただそちらでも一度探していただけませんか?」ぐらいでもうそれ以上は電話しないです。こっちもそんなのに関わってられませんから。それにね、そういう人ってだいたいその店にはもう来なくなりますし。

 いますよ文句タラタラの人も。100円レンタルで借りたのに延滞料が普通料金ってのはどういうことだ!とかね。でも、実はそういう人のカードを器械に通すとメッセージが出るんですよ「苦情あり」とか。他の店員が前に打ち込んでるんですけどね。

 自分が借りたソフトを店員がチェックしてるんじゃないかって意識する人もいますよね。あれはねー、全然ないですよ。そんなこといちいち見てられません。アダルトなんてヘビーユーザー多くて助かりますもん。ぼくは夕方は勉強したいから午前中のシフトだったんですけど、まわりは主婦のバイトだらけなんですよ。そうすると「×××くーん、アダルトの返却たまったわよー。一時間ぐらいあっちいてもいいわよー」って(笑)。

 ほら、クレジットカードと一体型の会員カードってあるじゃないですか。あれはバイトにもノルマが課せられてたんですよ。でもノルマ以上の分は報奨金になって一枚100円もらえましたからがんばりました。ぼく、○○店で№1だったんですよ。向いてたのかなあ営業。え?教員より?やだなーホリさん、しゃれがきついんだからもう。

バイトin団地につづきます。

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山形スクリーム、始動

2008-07-23 | まち歩き

Yscream01 「来たぞ。」友人から携帯に連絡が入る。

「え?誰が」

「竹中直人。ほら、例の神社に」

「そうか!今行くっ」

竹中直人が、成海璃子主演で「山形スクリーム」というホラー映画を撮る、しかもロケは近所で……こんな魅力的な話を無視できるものだろうか。「SILK」のときと同じように情報の罠をはってたわけねオレは。配給のギャガとしては「ライラの冒険」が大赤字だったので勝負作なのである(と思う)。

始まりはこの4月、市内の某廃校に竹中直人がロケハンに来たという情報が寄せられたこと。そりゃ、面白そうだ。続報として

>昨日たまたま仕事で、隣の集落の区長とお酒を飲みながら話していたら……

「今度、おらほの神社で竹中直人の映画撮んなや」

「えー山形スクリーム?!いづ?」

「8月頃だがの」

「おら、竹中直人と2回も会って話したぞ、あの神社を測ってセットを作んなんど。で、セットで撮影できねなをロケで撮影すんなんど」

「なるほどのー、あの神社いい雰囲気あっさげの」

「あれ、女優のナルミ……ナルミリコとサワムラ……なんだけがのーが出んなんど」

「俺必ず見に行くさげ、教えでの」

Yscream02 「璃子も来てるのか?」知り合いなのかオレはよ。
「来てる来てる。それからアキラも」
誰だそれ。ということで調べたら(笑)、EXILEのパフォーマーAKIRAでした。

「でもその神社ってどうやって行けばいいんだ?」
「だいじょうぶだって。クルマがいっぱいとまってるからすぐわかる」
ほんとだ。すぐにわかりました。市内某所。そぉーっとわたしもクルマを横付け。鳥居の前では、しかしアーミールックのミッキー・カーチスそっくりなオヤジが交通整理を。
「あのぉ、これ『山形スクリーム』の撮影ですか?」

「そうですそうです。ご存じですかぁ」うれしそうである。

「なかで見学とかはできないんですかね」

「あー。いま神社のなかに入っちゃいましたから、むずかしいですねー」
残念。

「撮影はいつまでやってるんです?」

「8月いっぱいはこちらでやるんですよ。璃子もね、なんせまだ15才だし……」

あー、学校とかもあるだろうしな。ってホントに知り合いなのかオレはよ。

「公開はいつぐらいですか?」

「年明けにはなんとか。観てくださいね!」

「ぜひ。じゃあがんばってください」

「どーもー」
いいぞミッキー(笑)。県内各地で撮影は行われるようだ。みなさんの情報待ってます!

画像はウチのディープ・スロートが送ってくれたものですっ!

結局2009年8月1日公開となった映画の特集はこちら

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「スピードレーサー」speedracer('08 米)

2008-07-22 | 洋画

♪マッハGo! Go! マッハGo! Go! マッハGo! Go! Go!♪

エンディングで「マッハGo Go Go」のオリジナルテーマソングが流れ、つくづくと名曲だったと感服。年季の入ったアニメファンなら、ひきつづき

♪マッハ15の スーピィドだぁー♪

「スーパージェッター」のテーマも歌えるだろうし

♪マジンGo! マジンGo!♪

と関係ないのに「マジンガーZ」までメドレーするやつもいるかも。やりすぎですか。

タツノコプロのアニメ「マッハGo Go Go」が、アメリカで「スピードレーサー」として放映され(ローカルネットワークだけどね)、向こうのちびっ子たちに大人気だったことを知る人はいても、そいつを「マトリックス」のウォシャウスキー兄弟が映画化すると想像した人はいないはず。あの変態兄弟が子ども向け映画を?

実はけっこう期待もしていたのだが、予告篇を劇場で初めてみたときに嫌な予感が。のっぺりとした主役の若手(エミール・ハーシュ)には魅力のかけらも感じられず、あまりにぶっ飛んだレースシーンが一般ウケするとはとても思えず……結果は危惧したとおりになった。全米でも日本でも興行は大コケ。あまりにも病的な画面に、観客がひいてしまったのだろう。

だいたいこの映画、子ども向けであることをみずから嘲笑してしまっている。明度の高い原色だけで構成されたドラマ部分、極彩色(特に赤と黒が基調)のコースを白いマッハ号が突っ走るレース部分、いずれもポケモンの「パカパカ」と呼ばれる明滅効果で失神するような弱っちいガキどもなど相手にしていない。これはもう究極のポップアートではないか。しかも、オープニングからラストまでタバコ一本、アルコール一滴も登場しない徹底ぶりは、完全にギャグになっている。勝利したレーサーはミルクで乾杯だし、たった一度のキスシーンの前には「伝染病に注意!」のシーンが挿入される。主人公の母親がスーザン・サランドンで恋人がクリスティーナ・リッチ。こんな病んだキャスティングを子どもが喜ぶものか。

「マトリックス」の1作目以上にレースシーンは現実離れしている。重力と車酔いのない世界。マッハ号をはじめとしたレースカーは明らかに女体をシンボライズしているし、エンストから復帰するシーンはまるでセックス描写だ。さすが変態。わたしは途中からはっきりと引きずりこまれた。

 そう、この映画はまったく子ども向けではないし、子どもに見せてはいけないのである。こんなに面白い映画を若いうちから観てはいけません!

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