ガジ丸が想う沖縄

沖縄の動物、植物、あれこれを紹介します。

基地の中のワイン祭り

2009年09月11日 | 沖縄05観光・飲み食い遊び

  先週土曜日(9月5日)、米軍基地内で行われた正式名称Okinapa Wine Festivalなるワイン試飲会に出かけた。「会場でたくさんのワインを試飲し、その中から気に入ったものを、定価よりずっと安い値段で購入できる。」というワインのお祭り。
 同行者は、私とほぼ同年代のオジサン4人と、はるかに若いM嬢の合わせて5人。私を除くオジサン3人はそれぞれAさん、Bさん、Cさんとしておく。
 会場は沖縄に数多くある基地の中でも、日本人(現地人であるウチナーンチュも当然含まれる)との付き合いが割と多いと思われる基地の一つ、その中にあるレストラン。
     

  催事の名称であるOkinapa Wine Festival、ワイン祭りは解るが、オキナパとは何ぞや?と、博学の大学教授Cさんに訊いた。「カリフォルニアにナパという名のワインバレーがあって、たぶん、そこのワインがやってくることから、ナパとオキナワの合成語でオキナパでしょう。」とのこと。カリフォルニアワインの祭りというわけだ。
 会場にはワインだけで無く、食べ物も豊富にあり、食べ放題とのこと。実際、会場内に入ると、広い店内の壁沿いにワインブースがあり、中央には食べ物の大きなブースがあって、たくさんの食い物が並んでいた。洋食はもちろんのこと、和食も中華もあった。私はテリーヌとパンとチーズを皿に取り、ワイングラスを持って、各ブースを回る。
     

  各ブースの看板や説明書きは当然のことながら全て英語で表示されていて、何と書かれているかよく解らない。あるブースはドイツの国旗が看板にあったので、ドイツワインのようであり、別のブースには日本産ワインと日本酒(英語ではライスワイン)も置かれてあった。ワインのブースは他に大小4箇所あったが、それらが全てナパバレーのものなのかどうか、私には判断できなかった。判断できないまま、いくつか試飲する。
 それぞれのブースには少ないところでも10種以上、多いところでは20種以上のワインが紹介されていた。日本産ワインのブースを除いて、他の5箇所のブースから赤ワインだけを7種、私は飲んだ。最も旨いと感じたのはドイツワインの1種であったが、他のもの、カリフォルニアワインかも?と思われるものも全て旨かった。
     

 ワインを私は7種試飲した。試飲の量はごく少なく(二口三口くらい)、7種飲んだといっても体内に摂取されたアルコール量はほんの僅か、ほろ酔いするまでにも遠く及ばない。実は、もっと飲みたかったのだが、そういう時間もたっぷりあったのだが、なにせワインブースの前には並んでいる人が多く、二口三口注いでもらうまでに数分待たなければならず、それが面倒になって、途中で飲むのを諦めたというわけ。
 ワインが無いと食も進まない。食べ物は寿司やローストビーフなど旨そうなものが多くあったが、私が食べたのは上記の他、ムール貝、ハマグリ、カニの爪だけであった。

  飲食が一段落して、同行者全員と外に出る。外はテラスとなっていて、たくさんのテーブルがあり、多くの人がワインを飲んで盛り上がっていた。「かんぱい!」とか「サルー!」とか「チアー!」とかの声があちこちから聞こえていた。正面にステージが設けられて、バンドがライブの準備をしていた。ジャズとのことであった。
 テラスにはワインを試飲するブースは無い。テーブルの人たちが飲んでいるワインはおそらく購入したもの。同行者のうち、Aさん、Cさんは酒が飲めない、Bさんは後で車を運転しなければならないので飲めない、M嬢は未成年なので飲めない。ということで、ワインを飲めるのは私一人、一人で一本はきついので、私達のテーブルにワインは無く、私も含め皆、ミネラルウォーター(無料)を飲んでいた。
     

  テラスにワインブースは無かったが、食べ物のブースはあった。焼き鳥、ギョウザ、ニラ饅頭などのブースと、もう一つちょっと気になる食べ物のブースがあった。気になる食べ物とはでっかい肉の塊のロースト。最初、ターキーの丸焼きかと思ったが、ターキーの形では無い、しかも、ターキーより大きい。ダチョウのモモ肉でも焼いているのかと思ったが、ダチョウのモモだってさほど大きくはあるまい。
 で、焼いている人に尋ねた。答えは、牛の骨付きモモ肉とのこと。「あっ、あれだ!」と私の頭の中に映像が浮かんだ。漫画『はじめ人間ギャートルズ』に出てくる骨付きのでかい肉の塊。「そうか、あれはこういうものであったか。」と納得する。しかし、子供の頃は、いつかあんなでっかい肉の塊にかぶりついてみたい、と憧れていたのだが、オジサンとなった今は、味が想像でき、胃にも重たそうで、食指は動かなかった。
     

 私の右斜め前方3mに気になるモノがもう一つあった。身長190ほどで、肩幅広く、胸板厚く、丸太なんぞへし折ってしまいそうな体格をした黒人男性、腰まで伸びた彼のヘヤースタイルが特異で、気になった。写真に撮りたかったのだが、「写真撮ってもいいか?」と訪ねる程度の英語も知ってはいたが、「なんだとー!」(これは英語でどういうのか知らない)と睨み付けられでもしたら恐いので、遠慮してしまった。

  黒人男性の特異なヘヤースタイルに目は行ったが、もちろん、私はホモセクシャルでは無いので、私の目は男性よりは女性の方に多く注がれる。会場にはたくさんの美人の白人女性がいて、目を見張るほどの美しい体型をした黒人女性もいた。ただし、それらの女性達を差し置いて、この日最も輝いていた女性は、同行のM嬢であった。
 M嬢は医学部の現役女子大生、頭がいい。そして、それよりも何よりも美人であった。カメラを向けるとニッコリ笑ってくれる。その笑顔がまた可愛い。写真は暗い室内で撮ったのでボケボケだが、外で撮ったくっきりした写真もある。ここにはしかし、ボケボケの写真を載せる。くっきりを載せると、問い合わせが殺到しそうだからだ。
     

 帰りに同行の、酒は大好きだけど、車を運転しないといけないから飲めなかったBさんは、その分、家で楽しもうと思ってか、ワインを8本ほどお買い上げ。1本500円とか1000円くらいなので、総額でも6000円程度であっただろう。
  ただ、500円、1000円と言っても、値段の割りに質は良いと思う。例えば、私が数年前に近くのスーパーで買ったネコボトルワイン(イタリア産)はその時1800円ほどした。同じものがここでは7ドル余りだった。半額以下である。
 私は2本のワインを買った。どちらも小瓶で、18ドル余りのもの。せっかくなので質の良いものをということと、帰りは徒歩とバスになるので、なるべく軽いものをという理由からだが、帰ってラベルを見ると、どちらもドイツワインだった。
 結局、どこ産のものか知って飲んだのはドイツワインだけで、買ったワインもドイツワインで、この日の主役だったかもしれないナパバレーは、飲んだかどうか不明。
 で、そんなこんなの、楽しいワイン祭りのお話は、これでおしまい。
     

 記:2009.9.11 ガジ丸 →沖縄の生活目次