ガジ丸が想う沖縄

沖縄の動物、植物、あれこれを紹介します。

深刻問題に微かな光

2014年11月21日 | 通信-政治・経済

 先々週金曜日(7日)に予定していたジャガイモの植付けは、その日購入したパパイヤの植付けを優先し、その準備、植付けする箇所の除草や土ほぐしなどをし、ジャガイモ植えは翌日土曜日に行った。1畝に2列の予定で購入した種芋だったが、近所の先輩農夫Nさん、友人の脱サラ農夫Kの2人から助言されて、1畝1列にして植えた。
 1畝2列が1畝1列、当然、種芋は半分余る。これを植えるためにはもう1畝、ジャガイモのために用意しなければならない。というわけで、もう1畝、除草し、耕すという作業を日曜日から始めた。腰も肘も手首も指の関節も痛いので、頑張る体力は無い。大雑把にゆっくりやって、昨日(20日)、やっと残りのジャガイモを植え終えた。
          

 先々週のガジ丸通信『ゴボウ短命』に「昨日(6日)午前3時過ぎ、左腰から左膝裏にかけての痛みで目が覚めた。」と書いたが、先週月曜日(10日)には膝痛が起きて、翌火曜日の午前2時頃には、肩の強い痛みで目が覚めた。膝の痛みは雲子座りを長時間続けているせいだと思われる。肩の強い痛みも畑仕事によるものだろう。
 腰や膝に痛みがあったので、日曜月曜(8日~9日)の2日間は概ね立っての作業にした。柄の長い道具を使い、立って草刈や土ほぐしをやった。その作業が肩に大きな負担を強いたのだと思われる。立っても座っても筋肉を使う。私は今、筋肉深刻。
 私の筋肉は深刻だが、沖縄の平和運動家たちにとって深刻である辺野古への新基地建設問題には、望みが叶う微かな光になるかもしれない出来事があった。

 今週日曜日、沖縄県知事選があった。辺野古基地建設反対を主張した新人が基地建設推進を主張した現職に大差をつけて勝利した。私も新基地建設には反対なので「良かった」なのだが、新知事も現職と元は同じ穴の住人。新知事のこれまでの言動からしても、すんなり「新基地建設阻止」が成功するかには多少の不安はある。でも、期待している。
 選挙期間中、それぞれの候補者(4人いた)の支持組織の作成だと思われるビラがいくつも郵便受けの中に入った。そのどれ一つも私は読まなかった。読んでも何の参考にもならないと思ったからだが、私の投票はもう既に誰と決まっていたからでもある。
 辺野古基地建設推進を主張した現職と元は同じ穴の住人であったとしても、今は辺野古基地建設反対と言っている。ならば、それを信用しようと思った。日本政府は辺野古以外に無いと仰っているが、辺野古以外でも可能だと私は信じている。
          

 選挙結果は日曜日の夜8時、投票締め切り直後に当確が出た。翌日の政府のコメントは選挙結果に関わらず辺野古基地建設は進めていくとのこと。それは、沖縄県民がどんなに反対しても「国の言うことを聞け、反抗は許さん!」といった風にも聞こえた。
 「普天間基地の危険性除去、普天間基地の固定化は絶対避ける」ということと「辺野古に新基地を造る」は、必ずしもリンクすることでは無いと私は思う。「普天間基地の危険性除去、普天間基地の固定化は絶対避ける」ためには、「沖縄県外に新基地を造る」で構わないじゃないかと思う。「中国に対する抑止力」だとしても同じ。むしろ、北京に近い場所がそれには有効だ。辺野古より広く、人口密度の低い所はいくらでもあるはず。何でわざわざ小さな村に、命豊かな海を埋めてまで?と私は疑問に思う。

 記:2014.11.21 島乃ガジ丸