ガジ丸が想う沖縄

沖縄の動物、植物、あれこれを紹介します。

ミミズ

2011年05月06日 | 沖縄の動物:クモ類・その他

 悲しいのなら鳴いてみろ

 天職を得、天命のまま生き、「お前は十分お前の役目を果たした。よくやってくれた。お疲れさん。もう帰ってきていいよ。」と神にねぎらわれ、先だって天に召されていった高田渡のセカンドアルバムに、『ミミズのうた』というのがある。作詞は永山則夫。

   心ない 涙ない おまえ ミミズ
   悲しいのなら鳴いてみろ
   苦しいのなら死んでみろ

 私の畑にはミミズがたくさんいる。畑をちょこっと耕す場合には小さなヘラなどを使ってやるので、問題は無いが、天地返し(畑の土を深く掘り返す)の場合は大きなシャベルを使うので、問題が発生する。シャベルの先でミミズの体をちょん切ってしまうのだ。シャベルを土の中に深く入れる作業の4、5回に1回はミミズを切ってしまっている。健康な土壌を作ってくれるミミズ、畑にとって、その持ち主の私にとっては恩人ともいうべきミミズなのに、恩を仇で返すようなことをする。「ごめんね。悪いね。申し訳ないね。成仏してね。いい畑にするからね。」などと謝りながら作業を続ける。

  「痛ぇよ!」と、シャベルの先が当たった時にミミズが叫んでくれれば、私もすぐに手を止めて、「あーすまん、すまん。ちょっとずらそうね。」などと気を使うが、黙っているので気付きようも無い。しかし、もし、「悲しいのなら鳴いてみろ」と言って、ミミズが鳴いたとしたら、畑仕事ができなくなる。体を切られた親ミミズが「痛ぇよ、痛ぇよ」と鳴いて、親を殺された子ミミズたちが「父ちゃん(ミミズは雌雄同体なので母ちゃんでもいいが)、死んじゃあ嫌だ!」とワンワン泣いたとしたら、私はそこにいられない。良心の呵責に苛まれてしまう。悲しくても泣いたりなんかしないミミズで良かったのだ。

   おい誰か やい誰か
   おまえ ミミズ
   踏んづけられても
   黙っている阿呆な奴

 こんなとぼけた歌を、とぼけた表情で、高田渡は天国でも唄っているんだろうな。唄いながらまた、死んでもやめられない酒をたらふく飲んで、酔っ払っているんだろうな。 
 天国の高田渡を想いながら、それとは全然関係ないのだけれど、「親ミミズ子ミミズ孫ミミズ」って早口言葉にならないか?今、読み返して気付いた。

 
 ミミズ(蚯蚓)
 ミミズは環形動物門ミミズ綱の総称。方言名:ミミジャー(ミミズの総称)
 ツリミミズ科、フタツイミミズ科、フトミミズ科などに分かれ、畑や人家の近辺でよく見かけられるのはフツウミミズ・シマミミズ・イトミミズなど。文献を見てもどれがなにやら判りにくいし、種類があまりにも多過ぎて、お手上げ。
 
 ミミズ02
 ちょっと変わったミミズ、と思ったのだが・・・
 
 ミミズ03
 触るとこうなる。これはミミズには見えないが・・・
 
 ミミズ04
 畑には数種が見られ、長さ30センチになるものもいる。

 記:ガジ丸 2005.4.27 →沖縄の動物目次

 参考文献
 『ふる里の動物たち』(株)新報出版企画・編集、発行
 『沖縄大百科事典』沖縄大百科事典刊行事務局編集、沖縄タイムス社発行
 『沖縄身近な生き物たち』知念盛俊著、沖縄時事出版発行

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