ガジ丸が想う沖縄

沖縄の動物、植物、あれこれを紹介します。

クマゼミ

2011年06月03日 | 沖縄の動物:昆虫-カメムシ・セミ

 スイッチの無い目覚まし

  9年前、ベランダに長さ4m、奥行き70cm、高さ2m40cmの工作物を作った。建築用杉材を用いて箱型にし、虫の侵入を防ぐために外側に網を張った。両サイドにドアを設けた。今から思えば、よくこんな物ができたというほどの大掛かりで面倒な仕事だ。
 今年6月中旬、この工作物の、杉材の一部が腐っているのを発見した。腐った箇所は、表面上は一部だったが、目に見えない部分、床下などはほとんど全ての材料が腐ってしまっていた。徹底的に修理することにした。網を外し、腐った個所を取り除く。
 
 網を外したせいで、その日から窓を閉めて寝るはめになる。開けると蚊が入るからだ。さらに運悪く、修理がやっと終わって、網を張り直した頃から、風向きが変わった。窓を開けても風が入ってこなくなった。夏の沖縄は暑い。夜は暑さでなかなか寝付けない。やっと眠ったかと思うと、暑さで何度も目が覚める。寝苦しい夜が続いた。
 おまけに、アパートの周りは蝉の鳴き声がうるさい。あいつらは毎朝、毎朝、日の出と共に鳴き始める。寝不足でモウロウとした中、眼を開けて時計を見る。5時半。脳味噌と体は眠いと思っているの に、蝉達は目覚まし時計のように鳴り響く。この目覚まし時計にはスイッチが付いてないので、止めることができない。「蝉も耐えられない暑さ」になるお昼前まで、これでもか、これでもかと言わんばかりに鳴り響く。

 沖縄に生息する蝉は数種いるが、スイッチの無い目覚ましとなって、私の睡眠を妨害している犯人は、主にサンサナーとナービカチカチで、主犯格はサンサナー。

 
 クマゼミ(熊蝉):半翅目の昆虫
 セミ科 関東以南~南西諸島に分布 方言名:サンサナー
 名前の由来は資料が無く不明。熊という字は広辞苑にあり、「日本のセミ類中最大」と説明があった。その大きさを熊に喩えたのかもしれない。
 体も「日本のセミ類中最大」だが、その鳴き声の煩さも最大と私は感じている。「サン、サン、サン、サン、サン、サン、サン、サン、サン、サン、サン・・・まだ続くが、省略」と激しく鳴く。方言名のサンサナーはその鳴き声からきている。鳴き声は「シャア、シャア、シャア」とか「ワシ、ワシ、ワシ」とも聞こえる。
 体長40~50ミリ。体は黒色で、翅は透明。関東以南に多く生息し、沖縄にはたくさんいる。最盛期には好物のホルトノキなどに集まり、幹肌を覆うほどに群がる。
 6月中旬から9月中旬にかけて出現し、最盛期は7月。何十匹もかたまって、大合唱する。9月に入ってからはしだいに個体数が減って行き、煩さも弱まる。
 
 団体
 
 白帯付き、これもクマゼミ
 
 交尾

 記:ガジ丸 2004.8.2(前半部は2003.7.11) →沖縄の動物目次

 参考文献
 『ふる里の動物たち』(株)新報出版企画・編集、発行
 『沖縄大百科事典』沖縄大百科事典刊行事務局編集、沖縄タイムス社発行
 『沖縄昆虫野外観察図鑑』東清二編著、(有)沖縄出版発行
 『沖縄身近な生き物たち』知念盛俊著、沖縄時事出版発行

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