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ガジ丸が想う沖縄

沖縄の動物、植物、あれこれを紹介します。

グヮバシロップ漬2

2017年12月21日 | 飲食:果物・菓子

 ヨーグルトに合う

 『グヮバシロップ漬』と題して記事を書いてアップしようとしたら、『グヮバシロップ漬け』が既に去年(2016年)紹介済みであった。でも、去年よりも自作グヮバシロップ漬は上手く行って、美味かったし、せっかく書いたし、ということで以下。

 私が借りている300坪の畑には、果樹も多くある。ビワ、マンゴーなど私が植えたものの他、前にそこを借りていた友人Tが植えた果樹もある。たくさん実を着けてくれていたアセローラは枯らしてしまったが、バナナ、グヮバなどまだいくつか残っている。
 グヮバは2種あって、1種はキミノバンジロウで1本だけ。もう1種は、品種名は不明だが洋ナシ型の、Tが言うには「グヮバ茶に適した品種」とのこと。
 その洋ナシ形のグヮバは北側隣地境界沿いに生垣のようにして植えられ、当初は20本近くあったが、私が管理するようになって(2012年夏)以降、少しずつその数を減らして、現在(2017年12月)は7本しか残っていない。私はグヮバに対し何も悪いことはしていないつもりだが、毎年少しずつ枯れてしまっている。原因不明。
 本数は減らしたが、今年の夏(まだ10本位あった)は豊作となった。グヮバは、生食用の果物としてはあまり人気が無いので、「ちょーだい」という人もほとんどいない。何人かの友人知人に押し付けるようにしてあげたが、その多くは自家消費となった。

 そのグヮバは、甘みも少なく、酸味も少ない。つまり、味が薄い。でも私は、他のグヮバに比べると食べやすくて良いと思っている。「食べやすい」というのは、グヮバの種は堅くて食うにはその種が鬱陶しい、他のグヮバは種が表皮近くまであって生食の時、種を避けるのが面倒。しかし、このグヮバは種が中心寄りに集中している。リンゴを食べるようにして、切り分けて種の個所を取り除いてから食べることができる。
 「味が薄い」という欠点をどう補うかと考えて、「シロップ漬にしよう」と、自称料理上手な私はすぐに思い付いた。ちなみに、シロップ漬を私は「濃い砂糖水漬」と認識しているが、改めて広辞苑を引くと、シロップとはオランダ語(siroop)で、「濃厚な砂糖溶液」のこと。私の認識と一致している。濃い砂糖水を自作して漬けてみた。

 グヮバのシロップ漬、食べてみるとまあまあ美味しい。しかし、それをそのまま食べるには何か物足りない。そこで、またも思い付いた。「ヨーグルトと合わせよう」と。
 オジサンと呼ばれる年齢になってから牛乳が飲めなくなった私だが、チーズは好きで、ワインの肴にたまに食べる。ヨーグルトは、若い頃は大好きでよく食べていたが、オジサンとなってからは、好きというほどのものではなくなり、食べる機会は減っていた。今回そのヨーグルト、プレーンの小箱を、おそらく数年ぶりに購入した。
 ヨーグルトにグヮバのシロップ漬を投入。グヮバの1切れとヨーグルトをスプーンで掬って口の中で合わせる。、これがなかなか美味くて、9月10月の昼飯は、その約三分の二はグヮバのシロップ漬ヨーグルト和えとなった。
 ちなみに、私が表記している「グヮバ」は広辞苑に無く、広辞苑には「グアバ」と表記され、guavaの日本語読みのようである。guavaはたぶん英語。ちなみに、グヮバ(またはグアバ)の和名はバンジロウ。蕃石榴と漢字表記し、これはおそらく漢名。
 
 バンジロウ(蕃石榴):果樹
 フトモモ科の常緑高木 原産地は熱帯アメリカ 方言名:バンシルー 
 全国的にはグァバという名前で知られている。果実は独特の甘い香りがあり、生食でも美味しく、ジュースなどにしても良い。品種によるが、収穫期は8月から9月。

 記:2017.12.11 ガジ丸 →沖縄の飲食目次