ガジ丸が想う沖縄

沖縄の動物、植物、あれこれを紹介します。

タイワンヒゲナガアブラムシ

2014年04月11日 | 沖縄の動物:昆虫-カメムシ・セミ

 レタスを売れなくした奴

 去年(2013年)10月、脱サラ農夫の友人Kからレタスの苗を150株ほど貰い、それを私の畑なっぴばるに植えた。そのほぼ全てが見た目は順調に育っていった。12月に入ってから収穫した。けれども、その内売れたのは約半数でしかなかった。私が育てたレタスは人気がなかった。「虫がたくさんついている」とのことであった。
 料理屋の主人Tさんから「レタスについている小さな虫、あれ何?」という言葉で、言外に「だめだよあんなレタス」という思いを伝えられた。
 友人のE子は一度レタスを買ってくれたが、「虫つきを売るのは悪い」と思って、その後、レタスをタダであげようと持って行ったら、「要らない」と言われた。他にもあちらこちらから私のレタスの悪い評判を聞いた。なわけで、その後、レタスを売りに出すことはせず、収穫したレタスはできるだけ虫を除去して、それからタダであげた。

  レタスはむろん、最初に自家消費をした。その際、虫には私も当然気付いていた。虫はレタスの表の葉を剥くと、根元の方に夥しくついていた。黒っぽい小さい奴。Kの話でも近所の先輩農夫Nさんの話でも、「レタスは虫がほとんど着かない」とのことであったので、「何者だろうこいつ、新種の虫か?」と思ったくらいだ。で、調べた。

 レタスを食害する有名な虫がいた。私の畑のレタスを食った奴もそれだ。奴はとても小さいので私が「おそらく」と思った通り、アブラムシの類であった。

 
 タイワンヒゲナガアブラムシ(台湾髭長油虫):半翅目の昆虫
 アブラムシ科の昆虫 世界各地に分布 方言名:不詳
 名前の由来は資料が無く不明。タイワン(台湾)は普通「南方系の」という意で、ヒゲナガ(髭長)は触角が体長より長いことからであろう。アブラムシ(油虫)については、油虫という漢字表記が広辞苑にあり、その字から想像するに、アブラムシの多くは腹端から甘露と呼ばれる蜜を分泌する。その蜜を油に見立てたのかもしれない。
 体長は3ミリ内外。体は赤褐色で腹部背面中央に黒褐色の斑紋がある。触角は体長より長く、細い。『沖縄昆虫野外観察図鑑』に世界各地に分布するとあり、日本では本州から奄美諸島、沖縄島、久米島、宮古島と限定的となっている。
 出現は周年で、3~5月、9~12月に多いとのこと。寄主はハルノノゲシ、アキノノゲシ、チシャなどのキク科植物。キク科野菜の害虫で「若い茎に群生して吸汁し、葉裏や花梗にも寄生する」とある。確かに、私のレタスのそこらにいっぱいいた。

 記:2014.4.9 ガジ丸 →沖縄の動物目次

 参考文献
 『ふる里の動物たち』(株)新報出版企画・編集、発行
 『沖縄大百科事典』沖縄大百科事典刊行事務局編集、沖縄タイムス社発行
 『沖縄昆虫野外観察図鑑』東清二編著、(有)沖縄出版発行
 『沖縄身近な生き物たち』知念盛俊著、沖縄時事出版発行
 『名前といわれ昆虫図鑑』偕成社発行
 『いちむし』アクアコーラル企画発行

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