goo blog サービス終了のお知らせ 

ガジ丸が想う沖縄

沖縄の動物、植物、あれこれを紹介します。

ムネモンアカネトラカミキリ

2017年08月25日 | 動物:昆虫-甲虫目

 やっていることへの疑問

 今回紹介するムネモンアカネトラカミキリは、2011年八重山の旅の石垣島バンナ公園で出合ったもの。今年(2016年)になって、2011年から2012年の旅日記を書いていないことに気付いて、その時の写真を見ながらそれぞれの旅日記を書いている時に「あー、こんな写真も撮っていたなぁ」と思い出したもの。
 実は、前回紹介したスズシロカミキリも、だいぶ前に紹介したカバタテハも、ムネモンアカネトラカミキリと同じく、2011年八重山旅の石垣島バンナ公園で出合ったもの。写真があるので確かにそれらには出会っている。けど、まったく覚えていない。
 写真を見ても何も思い出せない。デジカメに記憶される撮影日時を見て、「2011年八重山の旅、石垣島バンナ公園で出合った」と判るが、撮った時の周りの景色も、周りの雰囲気も記憶にない。写真を撮ったことさえ覚えていないのだから。

 「あー、こんな写真も撮っていたなぁ」と思い出して、昆虫図鑑を調べ、それが何者であるか判明したのだが、私はたぶん、次にこれらの生き物に出会っても、それが何者であるか思い出せないであろう。沖縄に棲息する植物、動物をたくさん覚えて、将来は物知り爺さんって呼ばれたいと願っているのだが、こんなことで物知り爺さんになれるのだろうかと疑問を抱いてしまった。脳味噌はどんどん衰えていく、・・・無理だろうなぁ。

 ムネモンアカネトラカミキリ(胸紋茜虎天牛):甲虫目の昆虫
 カミキリムシ科 奄美大島、沖縄島、八重山諸島に分布 方言名:カラジクェー
 名前の由来は資料が無く不明。カミキリムシの漢字表記は天牛、または髪切虫と広辞苑にあったが、胸紋茜虎は私の想像による創造。虎については、上翅に白帯が並んでいて、それが虎の模様に見えるからであろうと思われる。胸紋については、私の写真では判り難いが、胸に文様があるからと想像、茜についてはまったく不明。
 奄美大島のものは奄美諸島亜種、沖縄島のものは沖縄島亜種、八重山諸島のものは八重山諸島亜種に別れており、原名亜種は台湾に分布するとのこと。
 体長は8~17ミリ内外。成虫の出現は4月から10月。寄主はイタジイ、クロヨナなど。伐採木上で多く見られ、花にも寄るとのこと。
 
 成虫

 記:2017.7.22 ガジ丸 →沖縄の動物目次

 参考文献
 『ふる里の動物たち』(株)新報出版企画・編集、発行
 『沖縄大百科事典』沖縄大百科事典刊行事務局編集、沖縄タイムス社発行
 『沖縄昆虫野外観察図鑑』東清二編著、(有)沖縄出版発行
 『沖縄身近な生き物たち』知念盛俊著、沖縄時事出版発行
 『名前といわれ昆虫図鑑』偕成社発行
 『いちむし』アクアコーラル企画発行
 『学研生物図鑑』本間三郎編、株式会社学習研究社発行
 『昆虫の図鑑 採集と標本の作り方』福田春夫、他著、株式会社南方新社社発行
 『琉球列島の鳴く虫たち』大城安弘著、鳴く虫会発行