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この平穏退屈な日々にもそれなりに感動って在るもの。

贈る言葉

2021-03-24 16:35:28 | わたし的育児日記
今日は小学校の息子の卒業式だった。

よく言われる通り、あっ・・・・・という間の6年間だった。


まさか6年間の最後がこんな世の中になるとは想定せず。

今年度はたくさんの小学校生活最後の行事への出席にてんこ盛り、感動いっぱいの一年になると予測していたのに、全てが潰えた。

正直、この状況、コロナにも慣れてきてしまい、去年の今頃に比べると、心がカサカサに閉じて乾いてしまっている。


息子はお喋りで、この6年間というもの、日々、私も学校の一生徒になったかと錯覚するくらい学校での出来事を話して聞かせてくれた。
その話は本当に面白くて、良いことも腹立たしいことも、共に喜怒哀楽を味わえた、母としても充実の6年間だった。

6年生の2学期頃から、ふとしたことからクラスで一人ぼっちだと感じた日々、
それを聞くのは正直辛かった。こんなこと話さないでいてくれたらと思わなかったでもない。それまで楽しいだけの日々だったから、初めて躓き、また自分自身、人間関係について省みることになった最後の半年だっただろう。

そんな息子に、贈る言葉がある。

先ほど照れ臭いのでメールで送付した。

私からの贈る言葉は、私自身の新たな人生のテーマでもある。

「ワクワクして生きる」ということ。

どんな困難にあっても、次は何が待ち受けているんだろうと、戦々恐々とするのではなく、「ワクワクして」それを乗り越えてもらいたい。

私も、「いくつになってもワクワクしていたい」
それが今年のテーマだ。

卒業おめでとう。既に私も息子も前を向いている。
まだまだ振り返らない。そんな時期だ。














「82年生まれ、キム・ジヨン」を読んで

2021-03-15 15:22:07 | 私の読書日記
もうこれ、期待以上に面白かった。

私は1978年生まれだから、82年生まれのキム・ジヨン氏(本書の中でそう呼ばれている)は弟と同年代。その、私より若い時代に生まれて、韓国がまだこうも女性が生きにくかったとは、そして、母と同世代に当たりそうなジヨン氏の母、オ・ミスク氏も5人兄弟で育ち、姉と自分は小学校を出てソウルに出て住み込みで働き、そのお金で兄や弟は大学まで出たなんて・・とんでもない男尊女卑な話に驚いた。

私が見た数少ない韓国ドラマの中ではそんなことは微塵も感じさせなかったので、ジヨン氏の世代でも男の子が生まれることを待ち望まれて、男女比の出生率が偏ったなんて驚きだ。

そして、就職活動。日本も長く氷河期で、もちろん私の時もそうだったから多少理解できるとしても、韓国での就職が大変なことは聞いたことはあった。
男女の賃金の差にも驚きだし、数年前、韓国の芸能界の性接待の話なども、この本を読んで改めて本当にあることなんだと納得がいった。

だから、朴槿恵大統領の誕生は、韓国がガラスの天井をついに突き破った物凄い革命的なことだったと思うのに、その末路があれでは悲しくなる。

アメリカだって、ガラスの天井は未だ破られていないし、ハリウッドでのME TOO運動も記憶に新しい。日本はと言えば、森、元オリンピック委員長のあの軽々しい女性蔑視発言で世界から改めてレッテルを貼られた。

この本は、キム・ジヨン氏のカウンセラーの男性医師が語り部になっている。
最初から最後まで無駄がなく、ジヨン氏の半生が具体的に描かれ、終わり方もまた巧妙だ。読み終わってみて「え!!?」と思った。唐突な最後だけど、そこがいい。

私もこの本を子供たちに薦めてみたいけど、まだちょっと早いので、まずは本好きな友達の高校生の娘さんに薦めたいなあ。もう読んでるかな〜。

著者のチョ・ナムジュさんの本を他にももっと読んでみたい。

おすすめの本エトセトラ〜

2021-03-11 07:59:24 | 私の読書日記
今、いくつか本を読んでいて、どれもとてもとても面白い。
ロアルド ダール「あなたに似た人」(カズレーザーがオススメしてたので読んでみた)
是枝裕和「希林さんといっしょに」監督の優しい語り口調も好きだし、ますます希林さんを尊敬してしまう。
チョ ナムジュ「82年生まれ キム ジヨン」話題の本、面白い!!まだまだ知らないお隣の国韓国のことを知れる。注釈もいい。

どれも、読み終わるのがもったいなくて日々ちょこちょこ読んでる。


映画「マミー」がクソつまらなかったのに、今度こそは、とまた見てしまった、グザヴィエ ドランの映画「たかが世界の終わり」

これもまた、何だこれ・・と期待外れもいいとこで、やっと終わってくれた、と感謝したくらい。有名どころをいっぱい使ったのに、なんか勿体ない。
本当に彼は若き天才なのか??



ありがちな話ですけどね、とっても面白かったよ〜 映画『私の、息子』

2021-03-10 07:53:22 | 映画あれこれ
ルーマニア映画って多分見たことがなかったと思う。

「私の、息子」はありがちなストーリー、いわゆる毒母チックな主人公に一人息子の話。でもとーーーっても面白かった。何だろう、この面白さ。
息子ってね、母親にとっては本当にもうどうしようもないくらいいくつになっても可愛いものみたい。この母親のこと、しょうもないなあと思っても理解はできる。
あー面白かった!!


映画『私の、息子』予告編

みっしりとした満足感でいっぱいにさせてくれる映画「秘密と嘘」

2021-03-09 07:36:35 | 映画あれこれ
今最高にハマっているマイク リー監督の映画「秘密と嘘」

私が最初に見たマイク リーの映画で、面白かった気はするけど、25年くらい前の映画なのであまり記憶になく。

なので、今回見直して、まあああ、面白かった。

もう、母親役のブレンダ ブレッシンのプッツン母ぶりは最高だ。

ハリーポッターシリーズのピーター ペティグリュー役でも知られているティモシー スポールも素晴らしい。彼にしか出せないあの独特な悲哀感。

秘密にされていた娘と、長年一緒に暮らしてきた娘との対比も鮮やかだし、

人間ってこんなものだよね、愚かなんだけど愛がある。
許す心があって、優しいのにズシリとくる。
ものすごくみっしりと満足感でいっぱいにさせてくれる。

ツッコミが止まらない・・いくらなんでも盛りすぎでしょ、な本、「水のかたち」

2021-03-08 10:26:33 | 私の読書日記
宮本輝の「水のかたち」を読んだ。

大好きな宮本輝。だけど、今作は、、、

主人公が50歳の主婦と、多少私より先輩だけど、まあ同じ主婦なので主婦目線で読んで、なんだか納得いかないことばっかりで、心の中でツッコミを入れながら読んだ。

面白いんだけど、ちょっと盛りすぎだと思う。

まず、主人公の主婦、能勢志乃子がツキすぎている。
とある喫茶店で、目に止まった鼠志野の茶碗を店主がいらないからと貰ってくるところから始まり、それがなんと3千万で売れたのだ。
まずそこから、えーー!!?なんだけど、またいい人ぶって、そのお金を元の持ち主に
渡そうと思いながらも、店主は引越してしまって見つからない。
そこに謎の美女現るも、その美女の正体は陳腐なものだったし、(いる??この人、この話にいる??)
そもそも、本気で探したいなら、そのお金で探偵でも雇えばいいじゃん、ともどかしく思う。
一番腹立たしかったのは、その店主を探してるうちに、同じくその店主から花瓶を買った人がいて、その花瓶を見るや売れるかも!!と興味を持ち、その人が首を縦に振ってるうちにすばやく買い取り、それをまたすごい値段で転売した後、善人ぶって、売れたお金の半額くらいをその人に渡すんだけど、(持ち主には実際いくらで売れたかは教えていない)何だか、その店主から無理矢理もぎ取った風で本当に嫌だった。

更には、学生時代以来会っていなかった友達と急に会いだして、その友達は駆け出しだけど、凄腕のジャズシンガーで、志乃子の家の店子の不動産屋で働く19歳の早苗ちゃんを何故か急に見染め、マネージャーに引き抜く。早苗ちゃんは免許合宿で免許を取った後、初めて運転するには大変だろうなと思われるすごいデカい車をマネージャーとして乗り回す。
更には、その五十何歳かの不動産屋の親父は20代の娘と出来ちゃった婚。
最初の結婚では子供はいなかったので、50代にして初めて父になる、喜びのわりには、生まれて最初の正月なのに、志乃子の旦那、平気で麻雀に誘ったり・・
今の感覚では、ないでしょ、それーーと思うこと多々。
最後、息子も付き合ってた学生の子を妊娠させるも、親としてその態度??って、もう最初から最後までツッコミ通しで読んでて疲れた。。

うーん、どうしてこんなに盛り込んじゃったんだろう・・

子供との関係性も同じ主婦目線で見て妙に希薄だし、終いには、神田にある物凄い素敵な喫茶店を引き継ぐという無茶苦茶なストーリー展開。

私が編集者なら、先生、ちょっとって言いたい。けど、大先生だから、そんなこと言えなかったのか??

でも長年の一読者として、今作はちょっと、いや、かなり残念に思えた。
朝鮮からの引き上げ話(実話)を一番に描きたかったのかな、と思うので、茶碗の下りなどはいらなかったのかも、、
面白いっちゃ面白いのに、ストレス溜まる、そんな作品でした。

追記

東京在住の主人公が茶碗のことやらで京都に行くんだけど、京都好きとは一言も書いてない割に、京都を知ってる風で、しかも新幹線でやたら日帰り往復したり、普通の50歳の主婦なら、せっかく京都行ったら、ついでに清水寺とか二条城とか行ったりしないともったいないって思うんじゃないかなー、とかその辺も謎でした。
宮本先生の庶民感覚の欠如がこの小説を書かせたのかもしれない。

なんで雨なのかと思えば。。

2021-03-08 09:53:47 | とりとめもない話
深夜からこっそり雨が降ってきたのがわかって、今朝のウォーキングはなしだなあと思いながら、朝7時頃には強く降り出した。

月曜日の朝は、橋下徹が出るので、ついついグッドラックを見てしまう。
朝から血圧上がるよってくらい腹立たしいニュースばかりなんだけど、コメンテーターたちが面白いので、つい見てしまう。シラクはやめちゃうのかな??何だかんだこの人がいて、淳がいて、バランスが取れている気がする。

今日が雨の理由がわかった。

向かいのマンションが月に一度の清掃の日、それがなぜか毎回のように雨なの。
そして、今日がまさにその日だった。
外階段や外廊下を清掃するから、あらら、と毎回思うのだ。
晴れてる日に掃除なことはあまりなくて、珍しいと思うくらいだ。


緊急事態が延長されたね、大阪などが解除された以降からは東京も3月7日より前倒しになるか、なんて囁かれてもいたから、延長はまさかまさかだったろうと思う。

でも、緊急事態に入った1月には、3月7日頃には大体150人くらい(東京の1日の感染者数)になればな、と思っていたけど、まあ、早々に下げ止まったもんね。

今日、橋下徹も言ってたけど、受け入れる病院、病床数を増やして、感染者、重傷者数は、これくらいで経済をまわしていくしかないのかなと思う。

とりあえず、そろそろマスクを新調しなくては。