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この平穏退屈な日々にもそれなりに感動って在るもの。

ミラノ 朝のバールで

2010-02-10 12:33:31 | 私の読書日記
まだ読み終わってない本を紹介するのも珍しいんだけど、間違いなく好きな本なので、お薦めしちゃいます。この本何年か前、雑誌FIGAROの書評欄に載ってた本。当時から読んでみたいなとメモしてたら偶然この前ブックオフで見つけたので買いました。

この本は、イタリアに22年住み、イタリア人と結婚している著者が書いた何てことない日々や人の風景なんだけど、帯にも書いてあるとおり、明るくてどこか物哀しい、普段着のイタリア人たちの暮らしぶりがよくわかる本です。

著者の宮本映子さんって別に本業が物書きってわけじゃないみたいだけど、文章がうまい。読んでて心地いいし、すごく伝わってくるものがある。よくこうゆう本にありがちなイタリアってこんなすごい国で、そこいくと日本人は云々かんぬんってのとは質が違います。

ついでに言うと、表紙には2匹の猫が向かい合った写真が光とマッチしてすっごく素敵なんだけど、書いてある言葉もすごくロマンチック。

「人生はブリオッシュ。甘くて美味しくてすぐに食べ終わってしまう」
ブリオッシュ買いに行きたくなったでしょ?
人生に対する苦言めいた言葉はよく聞くけど、こんな甘い言葉、たまに聞くとほっとする。
つらいこともあるけれど、人によっては、人生ってブリオッシュみたいに甘くて美味しくて、ゆえにすぐ食べ終わってしまうんだよ、ってそんな風に言われて、生きるってやっぱりいいよね、といつになく甘い気持ちになってしまいました。

タイトルにもあるとおり、著者は毎朝子供を送り出した後は夫婦でバールに行くそうです。
エスプレッソの美味しそうな話がいっぱいあって、私もついつい影響されて、夫がなぜか持ってた直火式エスプレッソマシンで初めてエスプレッソ淹れてみました。(最近デロンギのエスプレッソマシンの調子が悪いの・・それでも毎朝使ってるけど)なるほど、これ簡単で結構幸せです。

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