4CATS

この平穏退屈な日々にもそれなりに感動って在るもの。

「淋しいアメリカ人」を読んで

2018-05-23 15:33:23 | 私の読書日記
桐島洋子にハマって、何冊か立て続けに読んだ。

最初は、「ほんとうに70代は面白い」という本。
これは、やる気がないとかぼやいてるうちの母に活を入れたくて図書館で10件ほどの予約待ちをして借りた本。
やっぱり、桐島洋子は冒頭から面白かった。当時、シングルマザーで3人産んだことを相当バッシングされたようで、少子化の現在となっては、文句あっかと言いたいところ、だそうで、よくもまあ、痛快なほど、言いたいことを書いてある本だ。

それからもう一冊、同じような本を読んで、ノンフィクション賞で知られる大宅壮一賞を獲った「淋しいアメリカ人」も借りて読んだ。

何やら冒頭から衝撃的でスラスラ読めてしまった。かなり昔の本ではあるけど、興味深く、何事か考えさせられます。
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川上弘美の『赤いゾンビ、青いゾンビ。』

2018-05-09 01:06:49 | 私の読書日記
久しぶりに川上弘美が恋しくなって、図書館に予約。

タイトルだけで選ぶので、エッセイなのか小説なのかはっきりしないまま、『赤いゾンビ、青いゾンビ。東京日記5』を借りると

以前、これは読まなくてもいいやと思った日記調のエッセイだった。

これまでの読まず嫌いを悔やむほどの面白さ。小さくクスっとさせる文章。

それから、作家の頭の中ってすごいなあ。と思った。

私も、もっと頭に広々とした視野を持つべしと思った。

日常どれだけ身の回りの煩わしいことだけをでんぐり返しひっくり返し考え悶々としていることか、

川上さんの頭の中はいろんなことがまわっててのびのびしてて楽しそうで羨ましい。


手始めに、私も散歩に行こう。

でも川上さんの周りに存在するような面白い人たち、私の住む地域にはあんまりいないような。

やっぱり吉祥寺行かなきゃダメかな。

それとも、自分のことにいっぱいいっぱいで周りが見えてなかっただけなのか。

とりあえず、東京日記は全巻読んでみることにします。

悲しいときに読み返したいからたまに買ってみるのもいいかもしれない。

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「山中伸弥先生に、人生とIPS細胞について聞いてみた」を読んで

2018-03-16 18:25:28 | 私の読書日記
数年前にノーベル賞を受賞した山中伸弥先生の本、“山中伸弥先生に、人生とIPS細胞について聞いてみた”聞き手 緑 慎也

という、芦田愛菜ちゃんが多大な影響を受けたという本を読んでみた。

子供向けに書かれてもいる本で、IPS細胞を作るまでのことがわかりやすく注釈を交えて書いてある。

山中先生が、ひたすらに医学部を目指したというより、少年時代スポーツマンで柔道やラグビーをやられていて、数えきれないくらい骨折をし、

研究者になる前は、整形外科の研修医としてその経歴を始められたこととか、人生で大切にされている言葉、“人間万事塞翁が馬”や、
VH(ビジョンとワークハードの略)など、舞台は比べ物にならない程違うけれど、ただ懸命にやるだけじゃなく、きちんとビジョンを持つことの大切さだったりを学んだ。

本の最後にIPS細胞研究基金への支援のお願いがあるが、どこに国家予算をつけるかって、間違いなくここでしょ!と思った。

難病で苦しんでいる人達の為、日夜貴重な研究をされている人たちをせめて凡人なりに自分に出来る形で支援していければ、と思う。

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「あのこは貴族」と「みかづき」

2018-02-16 11:14:45 | 私の読書日記
山内マリコの「あのこは貴族」を読んだ。

単純に読み物として、とっても面白かった。

東京出身の女子(典型的なお嬢様)と、田舎から出てきて東京で暮らす女子。

タイトル通り、本当に「貴族か!!?」と突っ込みたくなるところあり。

婚活女子の話もリアルで、最後の終わり方もとってもスマート。

さすが、作者が映画好きなだけあるなあという気がした。映画化、もしくはドラマ化しても楽しめそう。

そして、表紙もいつもこだわりがあって可愛い。


森絵都の「みかづき」も読んだ。

これまで、フィクションで学習塾のあり方を、こんな風に描いた話はもちろんなかったよね。

壮大な物語で、読み応えがあり、自分も小学生の時、学習塾に通っていた身としては、文部省VS塾という構図があったことも

もちろん知らずにいたし、とても興味深かった。

実際、学校の先生より、塾の先生の教え方は何倍も面白い。面白くないと経営成り立っていかないしね。

学校の先生も先生で、勉強教える他にやることありすぎて、本業がうまくまわっていってないよね、昔からそうで、それは今も変わらず。

勉強を教える先生と、身の回りや、その他の行事担当の先生とわけていてもいいと思う。

最近、中学校の先生の働き方がいかにブラックかやっているけど、現役中学生を子に持つ友達の話を聞いていて、それが

本当に深刻な話だと痛感する。

部活を外部委託することに大賛成だ。先生にも生活があり、家庭があることを忘れてないか?

それは同時に、保育園の先生たちにも言えることだよね。

先生のストレスが軽減すれば、それは生徒にも還元され、廻りまわって、社会にも還元されると思う。


本の話からちょっとだいぶ逸れちゃいました。
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読書いろいろ

2017-12-19 16:47:36 | 私の読書日記
今年は同世代の日本人女性作家の本を沢山読んだ気がする。

「コンビニ人間」村田沙耶香

「アズミハルコは行方不明」「買い物とわたし お伊勢丹より愛をこめて」「ここは退屈迎えに来て」山内マリコ

「出会いなおし」森絵都

「自分整理術 好きなものを100に絞ってみる」山崎まどか

「朝が来る」「鍵のない夢をみる」「冷たい校舎の時は止まる」辻村深月

作者には大変申し訳ないんだけど、全て図書館で借りた。
どれも、予約してけっこう待った。「コンビニ」や「出会いなおし」は200人待ちくらいしたと思う。


芥川賞をとっただけあって、「コンビニ人間」とても面白かった。普段当たり前に思っていたコンビニの見方が変わった。

なんでコンビニ人間なのかもよ~くわかった。たかがコンビニされどコンビニ。奥が深い。


「出会いなおし」の森絵都の本は、数年前(といってももうきっと10年は前だったりするのかな)「風に舞い上がるビニールシート」を読んで、表題作の「風に舞い上がる・・」は忘れられないくらい今でも思い出して胸が苦しくなるくらい面白くて。
それから、この人の本を一冊も読まなかったのはなんでかわからないけど、「出会いなおし」も長い間借り待ちした甲斐があって、どの話も「出会いなおし」に繋がっていくのが面白かった。

山内マリコも、地方都市を描かせたら右に出るものなし?!な独特な面白さがある。
エッセイの「買い物とわたし」では、買い物初心者ながら、なかなかカシミア用洗剤や、レインブーツなどこの本で知って実際に買ったもの。どれも満足な品だったから、読んでよかった。


そして、山崎まどかの「自分整理術」は、センスの高さが素晴らしい。中でも、お気に入りの飲食店にはどれもものすごく行ってみたくなった。

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自殺志願

2017-10-07 22:19:54 | 私の読書日記
5年前に読んだシルヴィア プラスの「ベルジャー」をもう一度読む。

図書館で借りてきたその本は、私が生まれた頃出版された本なので、その黄ばんだページを捲っていると痒くなってきそう。
タイトルもズバリ「自殺志願」正直いうと、「ベルジャー」とは別の本かと思って
借りたら、同じだった。

それでまた読んじゃった。

やっぱり面白くて。

それで再読して思ったこと。

私はバカなくらいで良かったと。作者のシルヴィア プラスは成績優秀で絵も音楽も出来ておまけに美人。アメリカの有名女子大を出て、フルブライト奨学金でイギリスのケンブリッジまで行ってる。きっとちょっと、いや、かなり自尊心も強くて、鬱病を発症し、結局31歳の若さでオーブンに頭を突っ込んで自殺してしまうんだけど、こんな感想もなんだけど、何でも出来過ぎちゃう才女は凡人がふうふう言ってやってることをスルリとやってのけ、で、その先を見るんだけど、見え過ぎちゃうっていうか、色々それはそれで苦しいもんなんだろうなと。

私は自尊心は強いけど、おバカでよかったと。自己満足度はかなり低いしね。

類まれなる聡明さが仇になる。
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『謝々!チャイニーズ』を読んで

2017-09-11 18:21:15 | 私の読書日記
私が最後に行った海外旅行はといえば、2007年クリスマス頃の中国は北京。

オリンピックは2008年の夏だったから、オリンピック開催半年前の北京だ。

空は既に曇っていた・・・。


中国については色々な報道がなされる。

明らかな偽某有名キャラクターを使ったテーマパークの存在や、やたらと何かに挟まれる中国人の子供たち、時に過激化する反日運動。
日本に来れば爆買いで、中国人のマナーについても面白おかしく報道される。

でも、私がたった数日だが、生で垣間見た中国や中国人は、それほど怪しいものだったのか?

答えは、ノーだ。

20代のうち、数々の国を旅行してみて、これほど温かさを感じたことはあったろうかと思うのは、北京の胡同地区(世にいう“旧市街”のような感じ)
の人力車のおじさんがかけてくれたボロボロの毛布の温か
さだ。

これは思い出して、人に話そうとするだけで涙ぐむ。

人力車のおじさんはいかにも貧しく、日々の暮らしは大変だろうと推測されるのに、冬の北京で、縮かんだ私たちの膝にいかにも優しく毛布をかけてくれた。その穴あき毛布の暖かったことといったら、言葉に尽くせない、忘れられない思い出だ。

そのほかにも、中国の100円ショップの店員の若い子なんかも、反日感情どこへやら、親切で親しみを感じた。

前置きが長くなったが、そんな思いを抱えたまま、最近ハマッている星野博美さんの『謝々!チャイニーズ』を読んだのだ。

本書は、1993年、94年頃に中国の南の方を一人旅した著者の鮮明な記録だ。

読んでみるとわかると思うけど、私は一章一章読んでいて、随所涙ぐんだ。

泣かせようと思って書いてるんじゃない、面白くてクスっと笑ってしまうところも随所にある。

だけど私は悲しくて、大事に大事に読んだ。


芸能人の名前ばっかりで、軽く書いた中身のない本と、星野さんのこの本が同じような値段で売られるのはまったく納得いかない。


星野さん同様、私もこの本を読んで大いにとち狂った自分の目を多少なりとも覚まされた。

中国人のホスピタリティの深さはスゴイ。

オリンピック誘致に一役買った「お・も・て・な・し」の心も、本書に出てくる中国人の前に、全く恥ずかしくなる。

私も、ケチな自分に心底嫌気がさした。

見習うべくは、中国人のホスピタリティだ。

私に出来るだろうか・・。


最後に、本書に出てくる印象的な文章を幾つか紹介したい。

私が訪れた場所の多くがガイドブックからは存在を無視された場所だったため、結果としてそこには日本人はいなかった。いまや世界じゅうどこにでもいる日本人、という定説が真っ赤な嘘であることを私は断言する。多くの若者がいるのは、『地球の歩き方』という世界の上だけだ。~中略~地球の歩き方など存在しない。あるのは自分の歩き方だけだ。」



「彼らは食い、働き、眠る。時々、さぼる。自分が生きるためには嘘もつくし、人をだましもする。人間が生きるためにすることを、徹底的にする。
中国にいる私はまるで、野良猫の縄張りのど真ん中に、ある日突然放されてしまった飼い猫だった。彼らの生に対する執着を目の当たりにして、素直に驚いた。~中略~私は中国の人たちから、本来なら自分の成長過程で学ばなければならなかった、生きるための方法を教えられた。食べることも、眠ることも、商売人との交渉も、自分の身を守ることも、自分を主張することも、待つことも、怒ることも、泣くことも、人生にはどんないいことも悪いことも起こりうるということも、その一つ一つがとても大事なのだということを。中国人は私の学校だった。」





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薦「鍵のない夢を見る」

2017-07-11 23:04:08 | 私の読書日記
辻村深月の直木賞受賞作「鍵のない夢を見る」を読んだ。

初めて読んだ「朝が来る」が面白かったので、直木賞受賞作でもある本作を読んだが、

5つの短編小説、そのどれもが文句なしに面白かった。

どれも主人公は女性だが、同じ女性から見て、なんてリアルと息を飲む。

リアルだから、ものすごく感情移入して話にのめり込んでいく。

また主人公たちが、ダメだと思いながらも離れられない男の存在もとてもリアル。

5つのストーリー、どれもがそれぞれに違うのに、どれも甲乙つけがたい面白さ。

久しぶりに興奮して眠れない~。
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便利さの恩恵「ダーリンは外国人 まるっとベルリン三年目」を読んで

2017-06-20 11:52:12 | 私の読書日記
小栗左多里の「ダーリンは外国人」のシリーズのファンで、いつの間にかドイツに移住していたさおりとトニーだが、「まるっとベルリン三年目」を読んでみて、ドイツのそれも首都ベルリンでの電車事情に改めて驚かされた。

漫画によると、主要路線(中央線みたいなの)が工事のために3か月くらい使えなくなることはざらにあるらしい。
そして、開通して喜んだのもつかの間、再び今度はストで動かなくなったり。

日本ではありえない電車事情。

日本は、ちょっとの人身事故でも遅延届が配られたり、今ではスマホにお知らせがきたり、その度に乗務員が懇切丁寧に謝罪のアナウンスをしたり。とにかく乗客はお客様感であふれてる。海外は、お店にしろ、電車にしろ、日本のように下手に出る感じはあまりなくて、フィフティフィフティだと思う。そして、それで本当はいいんだろうと思う。そう、今の日本ではストで電車が止まるようなことはありえないし、どんな時も当然のように電車は乗客を目的地へと運ぶ。


しかし、だからこそ、大地震が起きて、どうしようもなく交通網がストップしたりすると、私たちはパニックになる。
もちろん大地震だからパニックになって当然なんだけど、なんとなく、この漫画を読んでたら、ドイツ人は、いつもそういった類の不便さに晒されている分、不便さに慣れていて、そんな時も、臨機応変な行動をきっと私たち日本人より自然にできるんじゃないかなあと思った。


大変有り難いことに、日本は便利すぎて、そのせいで、“不便なこと、不便であること”が苦手で、パニックになる。

そして、便利さの恩恵を日々忘れてしまっている。


贅沢な悩みといったら、悩みだね。

しかし、ドイツの給食事情にも驚いた。
ぜひ読んでみて。面白いから。“その後”も期待してます!!

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がっかりしました・・・。

2017-06-13 13:09:16 | 私の読書日記
村上春樹の「辺境・近境」という旅のエッセイを読んでいたんだけど、がっかりしたことがあって。


メキシコのインディオの住むとても貧しい村で、ある美しい8歳の少女からバックを買ったらしいんだけど、
その際、値切ったり交渉したり、妥協したりの末にやっとおちついたその4000ペソ(当時のレートでおよそ160円)を払うのに、財布に1万ペソ(およそ400円)はあったにもかかわらず、お釣りはないだろうと踏んで、細かいお金であった3500ペソで勘弁してくれないか、これしかないからと言い切って(本当に、財布にそれしかなかったなら仕方ないが)買ったらしいのだ。

“その女の子は、ものすごく哀しそうな目で、長いあいだじいいいいいいっと僕の顔を見ていた。まるでスクルージ爺さんを見るみたいに。それから何も言わずに僕の3千5百ペソを受け取ってあっちに行ってしまった。今でもその女の子の目を思い出すたびに、僕は自分がこのララインサールの村で極悪非道な行ないをしてしまったような気がする。”「辺境・近境」メキシコ大旅行より抜粋。



だいたい、貧しい村で8歳の子相手に、160円程のカバンをわざわざ値切ったり、交渉したり妥協したりしなくてもいいものではないか?
もう既に売れっ子作家だっただろうに。

そして、それだけ交渉して決まった金額を、財布に本当は1万ペソ札があったにもかかわらず、お釣りがこないだろうことを危惧して、更に無理やり値切っで支払ったのだ。

正直唖然とした。

これまで色々な旅もののエッセイを読んでいてうっすら感じていたケチなのかな??という疑問が、これで証明された。

この人は生まれつきケチなのだ。

自分が飲みたいワイン代はケチらないくせに、そんな小さな子供に、たった日本円にして240円多く払うことをためらうのだ。

と思うと、もう続きを読む気があまりしなくなった。


たしか昔、イタリアで10万円くらいの航空券代がフイになりそうになって、物凄い躍起になって取り戻そうとしていたけど、
この人は、正真正銘のスクルージ爺さんなのだ。

ここで、多くあげたところでその子のためにならないと思ったのだろうか、ほかにもメキシコで民芸品を買うのに、少々高いし、値切り禁止だったということで、買うのをやめたと書いてあったが、山ほど持っていても、まだまだ欲しくてレコードは買うのにね。


本当にがっかりした。
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