美保の厨房日記

アルバトロスの日常に起こる小さな変化

今年も

2023-03-30 16:50:00 | Weblog
出来ました

自家製リモンチェッロ

ま、何でもかんでも自家製多いけど

西浦のレモネードを大量に仕入れるので
皮が勿体無くて
毎年度、リモンチェッロ作ってます



リモンチェッロは白濁してないと!

既製品の透明感あるリモンチェッロ見ると
がっかりします

後は、レモネードの皮は
レモンピール作っています

ヌガーのセミフレッドが地味に人気な
ドルチェなのですが
これにカラメルナッツ(これもカラメルから作ってます)
自家製レモンピールを入れています

自分で作ったピールはとっても香りが良くて
自画自賛してます。

…たまにはコツコツ仕事をアピールしました





サクラマス

2023-03-26 08:56:00 | Weblog
時間かかると思いきや







青森の木造にある魚屋さんから
届きました

ここの魚屋さんの店主はちょっと怖い
上級津軽弁で(津軽弁もレベルあるです)
何を話しているか半分ぐらいしか理解できないから余計に緊張する

ただ、とても良い品揃で
父が帰ると、おお!帰ってきたかいつまで居るんだ?と基本ぶっきらぼうな店主なのに
父には優しい

故に私は金魚の糞をしている

先日沼津市場にマスあったけど
鮮度悪くて
木造の親爺さんに相談した方が良いと
判断したのは正解だったなと
状態の良いマスに興奮し
いつものように捌き




焼くなら、やっぱり輪切りが父さんはいいと思うんだよと強く勧められ

ナイフフォークで食べることを考えるとと
思ったけれど、
ほろっと身離れしますので

マスの美味しさを全て味わえる輪切りにしました。

後は、今回カルパッチョにします

当然、アニサキスには充分気をつけて。

少し味見をしましたが

やっぱり私はこの魚好きです

優しくてホワッと柔らかく
天然の魚の脂は美味しく胃に優しく

アルバトロスはきっとこれから
北国の天然マスで行くと思います

サクラマス今だけ!

昨晩のお客様に大好評でした

一安心


ほっき貝

2023-03-23 00:13:00 | Weblog
週に一度しか父は行けない市場
そこにいつも店の仕入れをお願いしている。

ま、私がいつでも行けるって言えば行けるけど

仕入れ担当者父の代わりはまだ自信ないし、
刺身屋ではないから
ちょうど良い。

今日、仕事が休みで市場へ行ったそうで
ほっき貝仕入れてきてもらった

日本人特有の生で提供出来ることになる。


金曜日まではさっと湯引きしたほっき貝と
マルファームトマトとサラダを
オレンジのお酢と、みかんのソース
で仕上げました

甘酸っぱい味に、ペコリーノの塩分が

これまた旨し

ほっき貝甘い

最高です

自分の好みをいい状態で提供できるのは

テンションが上がりまして

疲れも多少吹き飛びます




土曜日からは多分バターで焼いて提供予定

ほっき貝は二日ほどは長生きしてくれるので
使いやすい

気がつくと
自分好みで貝が多いアルバトロス

マツブが本当は欲しいのだけど
なかなか市場に入って来ない



先々週は戸田の黒鮑

ここら辺では戸田が上質らしい

柔らかいので蒸して
蒸して出たエキスでツァヴァイヨンソース作り提供しました

写真撮れず。。


そして。
有り難く
私と妹、娘二人は

父の今までの力量を授かる

それも年中

今回は

毛蟹

その二週間前は





伊勢海老

自家製白菜の漬物と
自家製イワシ干し



みたいな時もあり

鱈に

ウニ各々一箱食べ



今や高級な貝柱



仕事で使えないような素敵なものが
貢がれる

よって私は
完全に父に胃袋を掴まれておるのでした。

蛙の子は蛙ですな。




市場帰りにのびるを、取りに行き
処理して食べるばかりでタッパに入れて持たせてくれました

マメ男です。

そしてすこぶるうまかった。

うちの父なかなか変わり者だけど
なかなか素敵です。





懲りずに

2023-03-21 23:58:00 | Weblog
若者に人気なサーモンはそれとして

私自身は

海外サーモン、鮭もまあ好きですけど

何よりマスが好きです

完全に育ちというか父の影響です


筋子も生子もマスも、真鱈もアンコウも

ええ青森です。

そんなに美味しいの?筋子、ナマコと
まあ言われますけど

ただ私にはソールフードです

筋子論議したいところですが
また改めて

今日はマス

一昨年行った4月下旬の桜の頃の青森

旬真っ只中の特別なマス

通称サクラマス






私には大ヒット

こんな美味い魚!って思ってる

父はこれに合わせて
マスの寿司(いづし)を樽で青森から仕込んで帰るほど

青森の春の格別な魚だ。


けれど、実際はなかなか
店では人気なく、反響も少なかった。。

父もなんやかんや静岡人生ほぼ過ごしており
その現象に仕方があるまいと言う

だから、
アルバではもうサクラマス辞めようと思ったけれど

でもやっぱり私はとても美味しいと思うし
提供の仕方が悪かったのかもしれないし

一番は、何より私は食べたい

今年もう一回料理頑張る事にして
トライしてみる。

これでダメなら店での提供辞めるよ。
海外サーモン買わなくなったから
うちではマスなくなったらピンクの魚なくなります。。

所謂、サーモンに比べると脂は優しく
味も薄いって思うのかもしれない

けれど
私はサクラマス食べてから
海外サーモンは食べたくない

だから

北の春のマス

特別なマスなのだけれど
分かりにくい 
脂ギトギトではなく
さっぱりふんわり優しいピンクの魚
寧ろ魚らしい香りがちゃんとある
養殖の魚と天然の魚の違いですかね

だから
ここに合わせて
美味しいと思ってもらえる料理を作るのみなのでしょう。

もう一度頑張ってみたい。

温暖化にて

サクラマスも

四月中旬下旬に早まりますが
僅かです。

早く出回りますが

僅かには変わらないので

入ったら送ってもらうように

父から木造のお気に入りの魚屋に頼みました。

まだ先ですが

楽しみです。


あーー

青森行きたよー。

いつもね
青森に着いてまず行くところ

青森から最後に寄るところ

の絶対の1箇所がありまして

弘前の駅前にある

虹のマートという魚屋お惣菜屋、八百屋、お土産物やが集まる小さなモールなのですが

そこで必ず買うのが筋子の店の

ハマダ水産

そこのSNSか発信されるたびに

そこに津軽へ行きたくなるこの頃で

この発信読むと

私の生まれ故郷は富士なのに
まるでそこに生まれて育っているように懐かしく嬉しく
帰りたい(いや帰るところではない)
気持ちになります








夏休みは絶対に青森

冬行けなかった分 

お盆と

ゴールデンウィーク父さんがいこうと言っています。

その頃は

山菜狩りです。

おばあちゃんの山菜狩り楽しいなぁの

あの言葉が引っかかります。

実際私も楽しかった。

大好きな根曲竹の季節だ。

…心は行きたいと思ってます。







たまの東京

2023-03-06 11:28:31 | Weblog
今日は定休日、前乗りで東京に来ています

明日、仕事に役に立ちそうな事が東京であるので
ギリギリまでどうしようかなって思っていましたが
気分転換も兼ねて
引きこもりの重い身体を動かしました

折角ですので前泊して

復活したクープシューのランチを食べたくて
早めに上京しました

兄さん
兄さんの師匠は退いたんだね

だから新宿幕を閉じたんだ

あの師匠の雰囲気兄さんに似ててとっても好きだったから
やっぱり寂しく思いました

でもシェフお懐かしく
味大満足、ランチの値段は変わらず素晴らしいであります


メインの火入れは毎度毎度感動します

王道のど定番が私は好きらしいやはり。
変に着飾らない料理私は好きです


昼は大満足
夜は不満足でした

なので
ホテルの横の居酒屋にリベンジ

寝酒に一人で呑んでます

お陰様で不満足からまあまあ、楽しくなりました

アルバトロスにも
富士の居酒屋さんにも居ない

ワイシャツにスーツで首から
ネームプレート?名刺をぶら下げてる
サラリーマンさんの
上司と部下の二人明らかなる酔っ払い

あー今私は都会にいるなって

感じました

…家に帰りたくなりました

寝酒が醒めないうちに寝ます





やはり

2023-03-05 21:43:00 | Weblog
やんやかんや

やはり

伊勢海老は味噌汁が最高に旨し









青生子に続き

今とっても満たされております

困った事に肉より

断然磯系であります

けれども父のせいで

もう磯系は外で満足出来ませぬ

毎週日曜は父の魚が楽しみで
尚且つ満たされます





お知らせ

2023-03-04 00:04:34 | Weblog
今度の火曜日お休み頂きます
日曜月曜定休日プラス火曜日
実質三連休
日曜仕事してますけど
お許しを。
そして先ですが
ゴールデンウィーク
多分休みます
夏も青森絶対に行きますが
ゴールデンウィークも行きます
もう思うようにします
2月は毎年度落ち込み月間であります
誰も来ない日
何回あったろうか
2月は確実に一年の中で最も暇で
年超えての数字が分かる時で
現実と理想がチグハグな時で
ま、ひと月暇でもそんな暇な事に動じる訳ではないけれども
今年はさらに
物価高の世の中と
その他言えない諸々があり
結構こたえ
長年の自分の成果に落胆し
アルバトロス辞めようかと
情けないを通り越し
疲れた私
もう限界
もう良いやって
疲れたし
自信もなくなるよね
真面目に頑張ってきたけど
所詮はこんなもんか私って
なっちゃってた
それでも今の状況って
師匠いなくなった昔に比べれば屁みたいもんで
それより全然マシなのに
骨抜きになったように
悟ったように無気力になってしまいました
私に必要なのは
やはり気分転換、休息みたい
それをする力も無くなって
家から出たくなくて引きこもりでしたが
一昨日からナマコで元気になり
あー私の源は癒しは今
あそこなんだなって
確信した
こんなに活力になれるなら
行くべき
無気力の私にも魅力が一つ青森あった!
ゴールデンウィーク頃は
青森、北海道の山菜の時期
お婆ちゃんと父と、3人でタラの芽、笹竹狩りに行ってさ
私も凄く楽しくて夢中でしたけど
何よりも、80過ぎの高齢のお婆ちゃんが
父よりも私よりも1番多く収穫し、
これはこうやるんだって
私に教えてくれ
ぽつりと
みほ、楽しいなぁって
言ったのさ
なんだか
やってた自分も楽しかったのに
その言葉がとても
嬉しかった
また
三世代で山菜狩りに行きたい
ずっと思ってて
夏は必ず行くから
その前にまた青森行くのは躊躇したけど
もう
こんな時間は見送っていてはダメだと思った お婆ちゃん孝行、父孝行ではなく
私にも必要だ
青森は遠くて数日では何も味わえないゆえに
長く休みになります
ご了承下さい
新幹線や飛行機でおおよそ一人往復5万円。
現地は車がないと何も出来ません。
レンタカー必要です
青森2泊10万円越えです一人。
そして2泊では全然魅力味わえません.
足りないのです。
そんな遠い異国です。
幸い故郷ゆえに交通費で済みますが
それでも簡単な場所ではなく
こことはまるで違う異国の国です
私の筋子愛も生子愛もマス愛も鱈愛も鰊愛も
静岡人には理解してもらえません
静岡で生まれ育ってるのに
父が津軽愛が強すぎる影響で私も半分津軽
その半分に気が付いてしまったので
その半分を満たしたい。
…そんな感じのようです
笹竹の処理をお婆ちゃんに教えてもらった写真これは夏の青森の山菜、ミズ!の収穫
誰よりもお婆ちゃんが収穫多し
そして綺麗祖母宅から車で10分以内に採取場所ゴロゴロあるのです
ついでに
父が娘にどうしても見せたかった
故郷の海に沈む
美しすぎる夕日
これって
晴れて
一つと雲がない時しか
なかなかお目にかけれない
これを見れた時
父と何回も行ってやっとこの時一回だけ
…父は、この夕日を
若い時に見ていて何かを思い
そして
青森を離れる時にまた夕日を見て何かを感じ
新たな場所で見た夕日に
多分想像だけど落胆したんでしょう
落胆した分、
故郷を愛おしく思ったのでしょう
どうしても子供にみせたかったものが
この故郷の夕日なんだそうだ
素敵です
父の思いも
この大自然の西津軽


途端に

2023-03-02 00:50:00 | Weblog
元気になった

夕方、父から電話

お婆ちゃんから荷物が届いたけど

みほ、喜ぶぞ!なんだと思う?

とまず言う

頭に浮かんだのは

大鰐もやしと
津軽で売っている卵豆腐
(とっても好きな代物)

だが、何さと返答

ナマコだと

思わず

やったーー!と大声を出してしまった

嬉しすぎる

久々にすーーごくテンション上がった

娘のテンション上がるのがわかるから

父も何だと思う?と言ったのでしょう


正月今年も青森行こうと準備をして居たが
父がちょっと体調を崩してやめた

結果、私も正月風邪をひき
行かなかったことは正解だったが

冬の津軽の食べ物を
現地で味わえなかったことが
残念であった

真鱈やアンコウは

父が何とかしてくれた
引いては仕事にも使えるからね

ただ、個人的な冬の津軽の味覚は諦めた

心残りではあったけど
また次があるしと納得させた

沼津の市場でナマコを見かけた
あー父さんナマコ食べたい
と言っても
かれは見向きもせず私の言葉を聞き流す

スーパーでなんだか情けないような
ナマコがあって
ナマコ食べたいからじーっと見るけど

多分満足出来なんだろうなと悩み葛藤し
諦め
来年はナマコ食べるぞと心新たにしていた

やっと諦めて居たところの

青森の青いナマコ!

こんなにも

テンションが上がる自分にも驚く

2月は毎年
落ち込み月間でありまして
元気がなかったけど

青森のナマコで一気にテンション上がりまして

なんともげんきんな人間で

我ながらわかりやすい

こうなったら

またか?って言われても

こんなにテンション上がるなら
ちょいちょい青森行こうと思う

青森はあまりにも遠く
更には拠点のお婆ちゃん家は
さらに遠く

そしてそこは時間の流れがだいぶこことは違っており

最低一週間は必要である。

なのでなかなか行けない

躊躇するが

今の私には

必要だと思う

今の私にも
今の父にもお婆ちゃんにも

この時しかないと思うのです