礫川全次のコラムと名言

礫川全次〈コイシカワ・ゼンジ〉のコラムと名言。コラムは、その時々に思いついたことなど。名言は、その日に見つけた名言など。

何か書けとしきりに知人にすすめられ……

2024-03-10 03:47:23 | コラムと名言

◎何か書けとしきりに知人にすすめられ……

 栗原健『昭和史覚書―太平洋戦争と天皇を中心として』(1959)の紹介を続ける。
 本日は、同書の「目次」および「あとがき」を紹介してみたい。なお、本書には、「まえがき」に相当する文章は載っていない。

    目  次
太平洋戦争終結と聖断 
大戦前史と天皇 
  一 張作霖の爆死と陸軍 
  二 ロンドン海軍々縮会議 
  三 満州事変前後
  四 五・一五事件と国際連盟脱退
  五 華北問題と陸軍の叛乱 
  六 防共協定と宇垣内閣の流産
  七 「支那事変」の諸事情 
  八 日独伊三国同盟への道
  九 第二次近衛内閣 
 一〇 日米交渉の決裂 
大戦終結への努力 
  一 開戦から東条内閣倒壊まで
  二 小磯・米内内閣の時期 
  三 鈴木内閣とポツダム宣言発出
結  び 
  あとがき 
  参考文献 
  年  表

   あ と が き
 本書は、太平洋戦争終戦十周年にちなんで、何か書けとしきりに知人にすすめられ、仕事の合間に大急ぎで書きあげたものである。したがって種々不備な点が多いと思われる。
 ただ、私は本書を書くにあたり、自分の歴史的興味に従い、できるだけ史料によってまとめてみたものである。
 もし読者が昭和の歴史をふりかえるにあたって、本書が多少ともお役に立つならば、私はまことに有難いことだと思う。
 最後に、湿潤向暑の折にもかかわらず、同僚の今井庄次、臼井勝美の両君に非常な接助を願った。茲に厚く両君に御礼申し上げる。
  昭和三十年七月十七日(日曜日) 夏日烈々と照る午後

「あとがき」中に、「同僚」という言葉がある。栗原健の勤務先・外務省文書課の同僚という意味であろう。

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