礫川全次のコラムと名言

礫川全次〈コイシカワ・ゼンジ〉のコラムと名言。コラムは、その時々に思いついたことなど。名言は、その日に見つけた名言など。

民主警察官の職責について(『警察作文の作り方』より)

2013-05-31 19:59:28 | 日記

◎民主警察官の職責について(『警察作文の作り方』より)

 昨日に引き続き、福馬謙三『警察作文の作り方』(一九四九)の内容を紹介する。同書には、現職警察官の文章が、多数、紹介されているが、次にあげるのも、そのひとつである。

 民主警察官の職責について
  小金井署 保坂 直光
 現行新警察制度への改革案は憲法の民主的改整に依り、当然改革を見なければならない運命にあつたが警察制度民主化促進のため発せられた片山首相宛のマ元帥依りの書簡の内容が其の改正を決定づける者と思う。又政治、思想、経済其の他あらゆる国民生活の分野に歴史的な社会革命を為しとげようとしている敗戦日本がポ宣言の要請に応えるための必然的運命とも言え様、其の特質は民主的権威に依る組織警察の地方分権化民主的運営である。しかも吾々は敗戦後の軍隊なき新日本の治安は吾々警察官自らの手で護らねばならない。警察官の本来の責務はいま更申上る迄もありませんが国民の身体生命財産及び公共の維持である現在直面する不安な世相に於て、兇悪犯罪が横行する時一身を顧みずして敢然と一命を捨て立ち向わなねばならないのである。又寒風にさらされての公番勤務警邏等肉体的精神的の苦痛は国民各位の知る由もない其の苦労の反面悪い人間を善良の人間に導き悪の社会を一日も速に平和な民主的社会にする様守り導かなければならない。又其の反面基本的人権も濫用してはならないのである常に公共の福祉のためにこれを利用する責務を負う者であつて市安維持のため警察権を如何に調整して行かなければならないかと言う事が肝要である。警察官は常にやさしく陽気で公衆のために雇われた人物であるアメリカは民主国家はあつても警察国家は決してないのである、街の四角〈ヨスミ〉に建ている赤い屋根は朝光に映え磨かれたガラスに青空がうつる若い警察官達はみず色のすがすがしい姿にて朝の点検を終えて、今日の配置につく電話のベルが鳴る迷子、盗難道を尋ねる者暖い手をのべて交番に立つて居るそれは小さい建物だが交番は街の心臓だ、悩む人々を指導し紛争に解決世紀の風の中に民主のドアを開く人々はそれをみつめて安らかに眠りにつけるのである。現在の警察は昔しの様に官僚警察でなく警察制度も民主化されて居り新憲法の精神に従い国民の真の公僕として世間に怖がられる警察ではなく真の信頼を受ける国民のために奉仕すると言う使命と思う様になつた日本は今正しく民主革命の途上にある此の時に当り最も必要なものは革命の精神であり自由平等友愛の精神であつて人間を愛し人間を尊敬し重んずる精神が其の基調となるのである。公僕として国民の絶対的な信頼を受け国民を愛し人権を尊重して新日本再建のために捨身の奉仕の使命を果さんとしつつある、警察の任務は重大である。茲に於てか吾々の任務は永久不滅なる光りを放つ如何なる民族国家に於てもそれが独立を保ち繁栄していくには常に吾々は公共の福祉のために生命を賭して闘う一群の人々乃至階級がなければならない其処に吾々の誇りと崇高なる使命観があるのである。而して吾々は其の崇高なる使命観と誇りの下に新警察制度第二年度の飛躍的発展向上のため今日より決意を新にする者である。

「公番勤務」、「市安維持」は、原文のままである。
 この保坂直光さんの文章について、『警察作文の作り方』の著者・福馬謙三は、次のように批評している。

 批評
 文章を書く前に、一応どういうことを書くべきかを、心で構想を立ててから書くべきであつた、恐らく印刷所の誤植だと思うが、非常に読みにくい、文章全体がぎくしやくとしていて、その上、論旨の進め方にも、無理があるように思う、知つていることを皆書こうとするよりも、その中の中心となる点を抜出して書いてゆくようにしたいものである。

 この批評から、この文章が、一度すでに活字化されているものであることがわかる。なお、福馬謙三は言及していないが、この警察官の文章の欠点は、第一に、句読点の決定的な不足、加えて、文章の呼応の不備であるように思う。

今日のクイズ 2013・5・31

◎上の保坂直光さんの文章は、いつ書かれたものでしょうか。次のうちから選んでください。

1 1946年度  2 1947年度  3 1948年度  4 1949年度 

【昨日のクイズの正解】 2 新聞関係者 ■『秘録大東亜戦史 第四』(富士書苑、1954)           
に、「朝日新聞参与室」の肩書で執筆している。「金子」様、正解です。

今日の名言 2013・5・31

◎入口では成功しても出口は難しい

 本日の日本経済新聞「大機小機」欄にある言葉。署名は「横風」。言うまでもなく、黒田東彦日本銀行総裁が主導する「異次元の金融緩和」に対する危惧である。最近の同紙は、こうした論調が目立つ。

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福馬謙三『警察作文の作り方』(1949)より

2013-05-30 06:58:01 | 日記

◎福馬謙三『警察作文の作り方』(1949)より

 部屋の片付けをしていたら、福馬謙三『警察作文の作り方』という本が出てきた。警察文化社の発行だが、奥付が欠けており、発行年等はわからない。「序文」の末尾に、一九四九年九月とあるので、おそらく同年のうちに発行されたものであろう。
 著者の福馬謙三〈フクマ・ケンゾウ〉という人のことも、よくわからない。なかなか教養があった人らしく、明治以来の文体の変遷、漢字制限・かな遣い改良の歴史などについても、くどくならない程度に触れている。
 本日は、同書から、第五「文語文と口語文」の一部を紹介してみよう。【  】内は、原文にあったルビである。

 話す言葉と書く言葉にはおのづから相違があるが、一人対一人の対話語まで文章が近づかなくても、大衆を相手とするラジオのアナウンサーの話す言葉にまで近づけば、言文一致に可成り〈カナリ〉近づいたといえるであろう。ラジオでも講演となると原稿を見ているせいか、文語体があまり交つて、しかもそれは聞きづらい余韻を残すのである。あれがもし「子供の新聞」の時間に放送される言葉ぐらいに、かみくだかれ、平易になれば、どんなに楽な気持で聞かれることであろう。
かつて、簡易保険の領収証に左の如き文章が書かれたことがあつた。
 領収証【かよい】について 此【この】領収証【かよい】を亡失【なくし】、毀損【やぶり】、若くは汚斑【よご】したときは其の再交付【にどめ】を郵便局に御請求下さい。又此【この】領収証【かよい】が無余白【かきをわり】になると郵便局から新規領収帳【かわり】を交付【おあげ】します。
 この簡易保険の領収証の書き方は、当時の官僚主義の残存をはっきりと語っている。官庁の威厳として、亡失、毀損、汚斑〈オハン〉、無余白という難解な言葉を使用せざるを得ない気持があつたのである。大衆を相手にする簡易保険であるなれば、ふりがな通りかなで書けば、いいではないか。
 官庁の公用文、法律の条文が口語体になつたのは、日本が敗戦という大きな歴史的事実に打つつかつた〈ブッツカッタ〉為めに、文章の民主化として初めて二十一年に断行されたのであつて、もし日本に今日のような民主々義が流入されなかつたならば、依然として、「嘆願に及び候也」式の届出書類であつたろうし、「何時までに出頭すべし」式の官庁用語はそのまま残つたであろう。特に法律の条文までが口語文化されれことは、これは画時代的な出来事であつて、これによつて、法律の条文は、民衆には、わからないものと、諦めていた大衆も容易に条文を理解出来るし、法律の大衆化の上にどんなに大きな効果があつたかわからない。敗戦を機会にわれわれは、文章の上の二重生活から解放されたともいうべきで、民主々義の徹底滲透〈シントウ〉に従つて、まだ残つている文語体は、漸次駆逐されて行くであろう。

今日のクイズ 2013・5・30

◎『警察作文の作り方』の著者・福馬謙三について、最も適切なのは、どれでしょうか。

1 警察関係者  2 新聞関係者 3 作家  4 大学教授

【昨日のクイズの正解】 3 小金井市の文化財センターとして、残っている。■「浴恩館」についての出題でした。

今日のクイズ 2013・5・30

◎キューピー人形が天使だという認識がなかった

 食品メーカー「キユーピー」広報部の坂口裕之チームリーダーの言葉。「キユーピー」は、イスラム圏で製品を販売する場合、羽をなくしたデザインを採用することにしたという。イスラム教徒にとっては、天使は神の言葉を預言者ムハンマドに伝える存在であり、描くこと自体が許されないという。本日の東京新聞「こちら特報部」より。

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昭和17年度における「移動演劇」の動員数

2013-05-29 06:05:36 | 日記

◎昭和17年度における「移動演劇」の動員数

 ここのところ、日本演劇協会編纂『演劇年鑑 昭和十八年版』(東宝書店、一九四三)の「移動演劇」の項を紹介している。昨日に続く文章である。

 脚本は連盟選定の他に、委嘱脚本の製作が、著しく活発になつて来た。連盟結成依頼の委嘱脚本の主なるものは、左の如くであるが、情報局並に連盟委嘱を除くすべては、必要な、国策、運動の線に沿うて、特にその主題を大きく強調したものである。
【脚本の一覧表があるが割愛】
 この他に昭和一七年度委嘱分として、法人化直後、翼賛会、軍事保護院、産業報国会、逓信省、文学報国会等に依るものが引きつづき製作中として、二十数篇を残してゐる。選定作品に関しては、別項に示す諸種の調査記録等に纏めるつもりである。
 主催者別公演回数及び観客動員数は、次ぎの如く厖大な数字を示してゐる。
主 催     公演回数     観客動員数
産 報    1,059  1,276,639
産 組      403    430,040
翼賛会      613    738,797
その他      171    243,250
  計     2,246  2,688,726
 移動地域は、朝鮮、沖縄、樺太を除く全国の各県に及び移動演劇の今後の行方は、いよいよ明確に、その使命の益々重大なることが昂揚され、より公的な機関としての法人化の基礎は不動なものとなるに至つたのであつた。昭和十八年二月、法人組織の具体化と共に、専属劇団はくろがね隊の他に、あづさ隊、ほがら隊の結成を見た。
  三
 臨時参加の劇団はこの例をはなれ、三十名乃至それ以上の人員をもつて編威されるものもあるが、専属並に加盟劇団の各隊は、隊長の指揮下にあつて、十五名乃至十七名をもつて、その一つの劇団を構成する。隊長自らが、俳優である場合も勿論あるけれども、大体に於ては、隊長と照明係を除く他は、すべて俳優であり、それ等は男も女も隊員として、同時に上演に就ての一切の仕事を分担してゐる。それは、大道具、衣裳、かつら、小道具、はきもの、小裂〈コギレ〉等の舞台裏に於ける必要な部門のすべてを受持つて、その公演に従事する。移動中の生活は、規律ある団体生活に依つて保持され、都市に町に農山漁村に工場に鉱山に、さうして工厰〈コウショウ〉に病院に、輸送規格の範囲内で工夫された必要な荷物を携行して、身のまはりの最小限度の備品を、リユツクサツクにをさめ、制服姿の隊列をもつで行進し、会場の準備、開演、終演後の掃除までも、自身の手に依つてなされるのである。荷物の発着に関する実際に当つても、それ等は現地主催者の協力を得て、淀みなく行はれ、移動する。これ等の団体生活に就いては、大日本青少年団教養部に依つて錬成指導をうけてゐる。昭和十六年十二月、東京府下小金井の大日本青少年団浴恩館に於て専属、加盟各劇団の総員を召集して、第一回錬成会が開かれたが、昭和十七年度は、矢張り関係当事者の協賛を得て七月二十五日より二週間、富士士山麓山中湖畔の大日本青少年団清渓寮にその第二回目が開かれた。さうして然もこの事は、錬成会の期間をもつて終ることなく、移動の日々が即ち同時に、錬成の時々である。社団法人の発足に依り、日本移動演劇連盟は観客組織の確立と、傘下劇団の充実と、製作、配給面の一層活発な計画の実施に、まづさしあたつての努力を傾注しながら、おびただしく山積された目前のさしせまつた多くの問題を処理しつゝある。
この稿のはじめ、概況を解説するについて、必要な記録は、おほむね整理中のもの許り〈バカリ〉である為に意を尽すことが出来ないのは遺憾であるが、目下尚ほ急ぎつつある整理の完成を俟つて、後日それらの粗笨を正し、誤りなきを期したい。――と述べたが、取り急ぎ別項所記の、諸種の記録と共に不備ながらその輪郭に就いて、推察諒承していただく事が出来れば甚だ幸ひとするものである。

 戦中の移動演劇については、まだ紹介したい情報があるが、明日は話題を変える。

今日のクイズ 2013・5・29

 小金井の浴恩館について、正しいのは、次のうちどれでしょう。

1 今日でも、青少年向けの宿泊研修施設として活用されている。
2 すでに取り壊され、跡地は浴恩館公園となっている。
3 小金井市の文化財センターとして、残っている。

【昨日のクイズの正解】 2 舞台美術家 ■「金子」様、正解です。

今日の名言 2013・5・29

◎主役なのに主役芝居をしない

 俳優の斎藤晴彦さんが、森光子さんについて語った言葉。「主役なのに主役芝居をしない。普通の人として舞台に存在していた」。本日の日本経済新聞「文化往来」欄より。

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昭和17年度、新たに「移動演劇」に加わった劇団

2013-05-28 07:27:04 | 日記

◎昭和17年度、新たに「移動演劇」に加わった劇団

 この間の公演回数と観客動員数を主なる主催者別にして表示すると次のようになる。(自昭和十六年六月至同十七年二月末日)
主 催     公演回数    観客動員数
産 報      517   721,499
産 組      105   129,130
翼賛会       35    46,200
その他      419    20,690
 計      1,148   917,479
日本移動演劇連盟の発会式と同時に発表された構成はつぎの各方面から推薦された委員、審議員、参与を以てなされ、委員長は当時大政翼賛会文化部長の岸田國士氏、事務局長は伊藤熹朔氏、事務局は東京日日新聞社がその社内に設置、関西支部は大阪毎日新聞社内におかれた。
情報局、大政翼賛会、各官庁、大日本産業報国会、産業組合、大日本青少年団、日本放送協会、各興行会社並劇団(松竹、東宝、吉本、籠寅、新興、宝塚、瑞穂劇団)。文化団体(日本演劇協会、文芸家協会、芸能文化連盟、農山漁村文化協会、大日本俳優協会、其他)、東京日日新聞社、大阪毎日新聞社。
  二
 昭和十七年度に於ける活動は、社団法人としての新発足までの間に、時局の進展に伴つて、その需要が、全国各地から、加速度的に増大されて来た。連盟事務局は、製作、配給、調査、教育、宣伝出版、庶務、会計の六部門から、それぞれの力を集めて、これまでになかつた新らしいこの事業の遂行に突進した。昭和十七年九月、健文社発行の、伊藤熹朔氏著「移動演劇十講」に、この間の経緯の大様が記述してあるので、委細は同著を参照していただきたいと思ふ。劇団は、前記の各班の他に更に左記の加盟並に参加を得た。
 宝塚歌劇移動隊、新興移動演劇隊、関西歌舞伎俳優協会移動隊、大谷友右衛門一座、芸術座水谷八重子一座、東宝映画新演伎座、新鋭劇団、松竹国民座、劇団文化座、劇団珊瑚座、独立座、劇団ニツポン、金語楼劇団移動隊、邦劇座、その他。【以下は明日】

今日のクイズ 2013・5・28

◎『移動演劇十講』(1942)の著者・伊藤熹朔の職業として、最も適切なのはどれでしょうか。

1 舞台演出家  2 舞台美術家  3 劇作家  4 新聞記者

【昨日のクイズの正解】 2 丸の内 ■東京會舘が接収され、大政翼賛会の本部になりました。

今日の名言 2013・5・28

◎戦争をしないという根本の考えが欠如しているのではないか

 モッツ出版社長・高須基仁社長の言葉。橋下徹大阪市長による一連の「慰安婦容認発言」に対してのコメント。「戦争で慰安婦が必要だったと言うならば、そうならないように不戦の誓いを立てるべきだろう。弱い立場の女性や子どもを不幸にしないために、戦争をしないという根本の考えが欠如しているのではないか」。本日の東京新聞「こちら特報部」より。この問題で、橋下氏が釈明すればするほど、過去の戦争を肯定し、今後も戦争は起きるとする氏の立場は鮮明になる。

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戦中の「移動演劇」と当初における参加劇団

2013-05-27 04:18:02 | 日記

◎戦中の「移動演劇」と当初における参加劇団

 日本演劇協会編纂『演劇年鑑 昭和十八年版』(東宝書店、一九四三)の第一部「記録」は、「移動演劇」の活動について、七ページ分を割いている。本日は、これを紹介してみたい。ただし、本日紹介するのは、最初の二ページ分。

 移動演劇    佐久間茂高
  一
 昭和十八年二月八日付をもつて、日本移動演劇連盟は、政府から、社団法人としての認可を得た。それまでの活動は、昭和十六年六月、連盟の結成以来一年七ケ月の時を経てゐる。それで、昭和十七年度の概況を解説するまへに、それ以前の約六ケ月程の状況を一括して述べておきたい。
 発生の径路からいふと、各興行会社や一部有志の人々に依り、戦地、銃後、病院への慰問等のことから出発して、移動演芸演劇の活発な展開の機運が促進され、それらの組織された移動劇団に、正しい理念と、実践的な統一を持つ指導、育成の機関をおく必要が痛感されて、情報局、大政翼賛会の斡旋により、毎日新聞社(当時大毎、東日両社)の誠意ある協力を得て、日本移動演劇連盟の結成が実現した。以前から考へられ、早くから一部にはすでに正しく、その唱導の声がたてられてゐた国民文化運動としての移動演劇はそれによつて、日本の移動演劇運動としての旗幟〈キシ〉を、はつきりと打ちたてたものと見ることが出来る。さうして、決戦態勢下に於ける、増産に、生産力の拡充に従事する農山漁村の、或は工場鉱山等の多くの人々に、健全な娯楽の提供に依る慰安、乃至国策遂行に関する啓発宣伝、文化的教養の向上といふ役目をもあはせての、組織的な活動がはじめられたのである。
 昭和十六年六月九日、大政翼賛会大会議室で発会式が挙行されてから、昭和十七年二月末日迄の加盟劇団並に参加劇団その他の状況は左の如くであつた。(順序不同)
 松竹国民移動劇団第一班、松竹国民移動劇団第二班、関西松竹移動劇団、東宝移動文化隊、東宝古川緑波班、宝塚歌劇舞踊奉仕隊、吉本移動演劇隊、吉本移動演芸隊、籠寅移動演劇隊、くろがね隊、瑞穂劇団、劇団新生新派、市村羽左衛門一座、市川猿之助一座、井上演劇道場、前進座、文学座、藤蔭舞踊隊、千草会舞踊奉公隊。
 主催団体(順序不同)
 軍人援護会、大日本産業報国会、海洋文化協会、産業組合、司法省、大政翼賛会、台湾総督府、その他。
 移動地方(順序不同)
 茨城県、千葉県、神奈川県、秋田県、新潟県、東京府下、福島県、栃木県、愛知県、山形県、福岡県、佐賀県、群馬県、岐阜県、山口県、兵庫県、静岡県、広島県、青森県、北海道、台湾。【以下は明日】

今日のクイズ 2013・5・27

◎大政翼賛会の本部があったのは、次のうちどれでしょう。

1 銀座  2 丸の内  3 九段  4 築地  5 その他

今日の名言 2013・5・27

◎道はついた

 久保田万太郎の言葉。『演劇年鑑 昭和十八年版』(東宝書店、1943)の「序文」より。当時、日本演劇協会の委員長で、かつ『演劇年鑑』の編輯委員であった久保田万太郎は、この『演劇年鑑』が発刊されたことで、日本演劇協会の「道」がついたと喜んでいる。

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