滋賀の私の生地では、この花を「死人花(シビトバナ)」と呼んで忌み嫌っていました。もっともな理由もあったわけです。葉がなく花だけで咲き、墓地にはなぜか多く咲いていて、毒もあるということです。
今住むところではそういうこともあまりなさそうです。あちこち畑の横や土手に炎のように咲き誇っています。曼珠沙華、天上に咲く花と言い、見る者の心を柔軟にするともいいます。かつては晒して救荒食物ともしたようです。
死人花にて ひとつだに うつむかず 金谷信夫
曼珠沙華 咲く野に出でよ 観世音 橋本鶏二
ここ安房の 海へ火走れ 曼珠沙華 佐川広治
火をつけて 廻る阿蘇野の 曼珠沙華 伊藤通明
火のイメージがありますが、ただの火ではなく、なにかあの世で燃えている情念の火のような感じですね。今では不吉などとは思いませんが、不思議な気持ちにさせる花ではあります。散歩道のあちこちに、火のように咲き始めています。
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曼珠沙華 咲く野に出でよ 観世音 橋本鶏二
ここ安房の 海へ火走れ 曼珠沙華 佐川広治
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ブログサイト拝見させていただきました。
現在当サイトにおいて各地域に密着されたブログを紹介しており
ブログを探していたところ、このブログの沢山の情報と写真に興味を惹かれました
もしよろしければ当サイトと相互リンクしていただけませんでしょうか?
当サイトからは勝手ながらリンクさせていただきました
http://www.kaistos.com/travel/
http://www.kaistos.com/travel/ken/%95x%8ER.html
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もし不都合がありましたらご連絡ください。
それではどうぞよろしくお願い申し上げます
KAIST.O.S トラベル
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みちのくの恐山に行ったとき、真っ赤な風車が風に回っていて夕暮れの侘びしさを感じましたが、それが死人花とオーバーラップするのです。
少し気味の悪い思いがします。
その時も道草をしたことと、ずり落ちたことを叱られました。しかし私ってよく叱られてるなあ(笑)
りますが、我々が子供の頃、死が近くにあり(家族の者は病院でなく家で死に、近く
の墓に土葬され、そこに彼岸花が咲いていた)、死を非常に恐れていたからではない
だろうか。それに日本が貧しかったせいだと思いますが、我々の美意識が「梅1輪」
を好み、彼岸花の豪華さを拒否したのではないだろうか。わが家を訪ねてくれたアメ
リカの婦人が、彼岸花がきれいだと言って写真を撮りまくっていました。
小兵衛は何ともおもわぬが、おはるは、この曼珠紗華を、「見るのも嫌だよう」 と、いう。
一名を〔彼岸花〕ともいう、この多年草は、花咲くときに葉をつけず、うす緑の直立した茎の上に、真っ赤な花が輪のようにひらくのだ。
そういえば、大次郎を生んだ小兵衛の亡妻・お貞も、「一本ならばよいのでしょうが、彼岸花が咲き群れているのを見ていると、あまりに花の色が赤すぎて、薄気味がわるくなるます」 と、眉をひそめていたものである。昨年の秋にも、おはるはこういった。
「あの花はねえ、先生。関屋村なぞでは幽霊花だとか捨子花だとかいってますよ。あの花を見て、何ともおもわないなんて、どうかしてますよう」
江戸でも薄気味わるがっています。富山だけがきれいというのは、不思議ですね。