座敷ネズミの吉祥寺だより

吉祥寺って、ラッキーでハッピーなお寺ってこと?
中瀬の吉祥寺のあれこれをおしゃべり。

『明日のカルタ』

2014-03-05 | 読みました
住職が へんてこな本を買って来ました。

「ことば絵本 明日のカルタ」 という本です。



      
       
   

倉本美津留(くらもと みつる)という人が イラストを描き、
「あ」から「わ」まで 言葉を紡いでいます。






                                    


明日は明るい日。

明日の明日はもっと明るい日。

だから未来はすごく明るい。




それから、著者のコメントが付きます。



「明日」は「明るい日」って書くって事、気づいてた?
明日の明日は明るい明るい日。
明日の明日の明日は明るい明るい明るい日。
どんどん明るくなっていく。
  











信じる。

まず自分を。




もし自分を信じなかったら、
自分が信じているすべてのものが台無しになる。
だって、信用できない自分が信じているもの・・・・・・って何?!
自信を持とう!
自分を信じるところから すべてが始まる。




    









   

まだやらなくていいか、
のままご臨終。
チーン。


今すぐスタートしよう。
幸いキミはまだ生きている!







私の好きなタイプの絵ではないのですが、
この絵だと 不思議と 押しつけがましさを感じません。(笑)

生きていれば、なんとかなる。

生きてさえいれば、何かができる。

生きていれば、まるもうけ?






発行所:日本図書センター

発行年月日:2013年6月15日

定価:1300円+税



すべての漢字にルビが振ってあるので、
子供にも読めちゃう。

絵が書いてあるので、子供でも言ってる事が理解でき、
そして 考え込む事ができる本です。



もちろん、大人でも、考え込むと、う~~~ん、大変です!



この本の良さ、伝わったかなぁ?


             
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やなせたかしさんの訃報

2013-10-22 | 読みました
台風の影響による雨が上がった 強風の朝、
新聞の一面を見て アッと思いました。

やなせたかしさんが 94歳で亡くなりました。

今年の初夏の頃には コンサートに出演なさっていたので
まだまだ大丈夫? と思っていました。

「やなせたかしとアンパンマンコンサート」 2013年5月5日、三越劇場

そして ちょうど やなせたかしさんについて
記事にしようと思っていたところだったのです。

→→→ウィキペディア「やなせたかし」



               
               やなせたかしコンサート開催!in三越劇場


肝臓や膀胱の癌との闘病。

ご病気さえなければ 
もっと面白い事を 世の中に仕掛けてくださったのではないか、
などと考えてしまいますが。

ご冥福をお祈りします。






新聞にもありましたが、
やなせたかしさんの仕事の陰には、
「徴兵され 中国で 薄いおかゆだけの日々に苦しみ、
 特攻隊員に志願した弟も亡くした戦争体験」
があったそうです。

「一方的な<正義>への疑問から、
 <最も単純な正義は 生活が安定して 飢えないこと>
 と考えた」
そうです。

そうして生まれたのが、自分の顔を犠牲にして
お腹がすいた人を助ける、アンパンマン。



確かに、人は お腹がすいていると 怒りっぽくなりますね。

世界の平和のためには
飢えない事が 一番大事なのではないかな? と思います。






私は 若い頃に 「詩とメルヘン」という雑誌が大好きでした。

絵も 詩も 紙質も、素晴らしい、上質なものでした。

『詩とメルヘン』に触れてから、
やなせたかしさんを 尊敬するようになっていました。



****************************************************************************



最近読んだのは、『オイドル絵ッセイ 人生、90歳からおもしろい!』という文庫本です。

平成24年9月1日に発行されています。(新潮文庫、550円)

挿絵もたくさん収録。

ファンには嬉しい文庫本です!



「ぼくは 老いてますます盛ん という頑健老人ではない。

 座業生活五十年、持病の腰痛 プラス加齢による 各種の病気。

 たてばヨロヨロ 座ればバタン。

 心だけが思春期で チグハグなのが奇怪である。

 奇々怪々!」(p41)



なるほどなぁ。

そんな感じの人だったよなぁ。




「人生というのは 後半の方がおもしろい。

 年取ってから解ることが多い。

 童話も 年とってから読むとおもしろいよ。

 そうだったのかと解る。

 グリムでも アンデルセンでも 日本昔話でも みんな奥が深い。


 若い時 夢中になって読んだ小説が
 青くさくて幼稚み見えてくることもある。」(p54)


だから、自殺なんかしては駄目だ、とおっしゃっています。

人生は 後半の方がおもしろいのだから、もったいない事だ、と。



「ぼくは 基本的には 含羞の人である。

 極端な恥ずかしがり屋で、人前にでるのを好まない。

 ところが、加齢するにつれて だんだん軽薄になり、
 紅顔の少年は 厚顔無恥の爺さんになったのだから、
 人生は恐ろしい。

 予測できない、
 ま、そこがおもしろいといえばおもしろいところなんですけども。」(p62)


老人学という学問がありますが、
この人に学べば、間違いナシ! と思いませんか?






こんなふうに、この本は  軽妙なエッセイとイラストに
ユーモアと 語呂合わせと ダジャレと 照れ隠し、
そんなものを まぶして できています。



けれど、この本の199ページからの「回天」、ここだけは違いました。

横山秀夫原作、市川海老蔵主演の映画「出口のない海」を
ご覧になった時のお話です。

映画のテーマは、もちろん、特殊潜航艇「回天」。

感想を依頼されて ご覧になった。

原作は読んでないし、依頼されなければ この映画を見る事は
決してなかったはずだ、と 書いてあります。

試写室へ行くのがおっくうだ、眼も耳も老化している、
そして、「戦争映画そのものが嫌いなのである」。

「自分が戦争を体験してからは 心の底から戦争が大嫌いになった。」

気が進まないまま見始めた「出口のない海」。

「だが 背骨に熱い戦慄が走って たちまち映画の中に引き込まれた。」

やなせさんは 戦争で 弟さんを失っていらっしゃいます。







「亡弟の千尋(ちひろ)が この映画を ぼくに見せていると思った。

 こんなことを言うと 笑われるかもしれないが、
 心霊が呼ぶということは あるような気がする。」

「ぼくは既に 人生の晩年に達したが、
 最近しきりに亡弟千尋のことが偲ばれる。

 あいつが生きていればと 残念でたまらない。

 そこへ この映画である。

 海軍の秘密兵器であった人間魚雷「回天」の秘話なのだ。

 そして 弟は まさにこの回天に乗っていたのだ。」



「しかし 回天とは どんな兵器か、
 この映画を見るまで ぼくは知らなかった。 

 また 知るための努力もしなかった。

 戦争のことは すべて忘れてしまいたかった。」



「兄貴、俺が訓練をうけて乗っていたのはこれだぜ、よく見てくれ。

 弟の声が聞こえた気がした。」






昨日の10月21日は 学徒出陣から70年だったそうです。

(戦争が 泥沼化していった頃だと思います。)

ならば、こうして今頃 私が 戦争に関してブログを綴る事にも
少しは 意味があるのでしょうか?



やなせたかしさんが 終生 忘れる事のできなかった心の痛みには
弟さんの死も 関係していました。

その心が 自らを犠牲にして 飢えた人を救ってくれる
アンパンマンに昇華していったのです。

そして 弟さんの死には 人間魚雷「回天」が関わっていました。



私達は 回天に関わった方を 少なくとも おひとり、知っています。

亡くなりましたが。

直接 お声を聞く事はできなくなりましたが、
だから忘れていい、とは言えません。

いえ、忘れてはいけないから、
こうして度々(パプアニューギニアの87歳の男性など)
「回天」アンテナに 引っかかってくるのだと思います。



戦争関連の報道の多くは 夏の暑い時期になされますが
秋にも 思いださせていただきました。






やなせたかしさんの絵ッセイには 
たくさんの含蓄のある言葉がちりばめられています。

人間が生きていく上で 忘れてはならない事が たくさん書いてあります。

そして やなせたかしさんの優しさが
数々の苦しみや悲しみと共に 深く身に沁みてきたものだったのかと
私は 想像しています。



もう少し 回天に関する事を 考え続けてみたいと思います。


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『ぞうきん』

2013-07-02 | 読みました
『ぞうきん』は 河野進さんの詩集です。

(幻灯社、2013年2月15日、875円)




こまった時に思い出され

用がすめば すぐ忘れられる

ぞうきん

台所のすみに小さくなり

むくいを知らず

朝も夜もよろこんで仕える

ぞうきんになりたい



これが、「ぞうきん」という詩です。(p44~45)





著者の河野進(こうの すすむ)さんは
1904年に生まれ、1990年に亡くなっています。

「玉島の良寛さま」と呼ばれていたそうです。

とても素晴らしい方だったようです。





ベストセラー『置かれた場所で咲きなさい』
(幻灯社、2,012年4月25日、952円)
の著者の渡辺和子さんが
その本の中で紹介していました。

『ぞうきん』のあとがきによると、
河野さんの甥に当たる方に 渡辺和子さんから 
幻灯社の企画として 河野さんの詩集を再編したいという
電話があったという事です。



『置かれた場所で咲きなさい』には、
八木重吉さんの詩についても書かれていますが、

八木重吉さんの詩集よりも 河野進さんの詩集の方がレアなんですね。

渡辺さんは 
もっと大勢の人に 河野さんを知って欲しい、と思ったでしょうし、
大勢の人が 渡辺さんの著書を読んで、
河野さんの事を もっと知りたい、
河野さんの詩を もっと読みたい、と思った事でしょう。

そう、私もそのひとりです(笑)。

それまで 河野さんのお名前を 知りませんでした。



出版社としては、渡辺さんの著書が売れたし、
河野さんに関する問い合わせが 
おそらくかなり舞い込んだ事でしょうから、
今出せば売れる! と踏んだのでしょう(笑)。



かくて、軽くて、小さくて、字数が少なくて、字と字の間が広くて、
ひらがなもたっぷりの、
私の好きなタイプの詩集が 出版されたのです(笑)。

そうして、『置かれた場所で咲きなさい』で感動して
『ぞうきん』にしみじみしている私がいるのです(笑)。



皆さんも ぜひ一度 手にとってご覧になってください。



この本、両方とも お貸しできます。



       かわる

  あたえて
  
  あたえて

  もうなくなっても

  感謝は両手にいっぱい

  残っています

  それがまた

  あたえるものに

  かわるから不思議です


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『蠅の帝国』

2013-03-23 | 読みました
22日の夕刊(3面)に
林家永吉さんという元スペイン大使の方が
「オレがやらねば誰がやる」と題して 寄稿していらっしゃいます。

1941年に 外務省の留学生試験に
「徴兵されなかったら」という条件付きで合格なさった方だそうです。



恐る恐る出頭した徴兵検査で 徴兵官は

「おまえは スペインへ留学することになっているんだね。
 
 お国のために尽くす途には変りはない。

 しっかり勉強してこい」

と言って、「第3乙種」にしてくれたとか。

(「第3乙種」は すぐには兵士として徴集されないそうです。

 林家少年は 思わず涙が出たそうです。)



90歳を超えた今も、徴兵官の顔を思い出し、
「いまやらねば いつできる」と机に向かい、
「オレがやらねば 誰がやる」と気力を振り絞っていらっしゃる
というお話でした。

偉い方ですね~!

私とは、対極にいらっしゃる方です。

最近、「じゃあ、いつやるか? 今でしょう!」
という予備校教師の言葉がウケていますが、
紙面のお話は もっともっと 重みのあるお言葉でした。






さて、本日、私は この拙いブログの読者の皆さまに 
お詫びしなければなりません。

『蠅の帝国』について、です。



「次回は、その『蠅の帝国』について 書こうと思います。」
と書いたのは、去年の夏。

暑い、暑い、8月の事でした。

(覚えていらっしゃいましたか? 大汗)

その後 ひと言も 『蠅の帝国』に触れないまま、
今になってしまったのです(泣)。

読書の秋を過ぎ、年末を過ぎ、三が日を過ぎ。

松も取れ、節分を迎え、お彼岸真っ最中の現在。

バカ陽気になったり、肌寒さを覚えたり。

ソメイヨシノが咲き初めた今日この頃。

皆さま、いかがお過ごしでしょうか?(滝汗)



先日、ようやく読み終わりました、『蠅の帝国』(嬉泣)。

(『蠅の帝国――軍医たちの黙示録』帚木蓬生著、新潮社、2011.7.20)













この本は 
戦場に赴いた 
名もなき軍医15人の戦争体験が、
「私」という一人称で語られる本です。

その15人の中に 
徴兵検査にまわされた 軍医殿の話があります。

(「徴兵検査」p.85~)

先の 林家さんに当たった徴兵官とは 違う人のようです(笑)。



その話によると、軍医はすべて将校、とう軍規があるのだそうです。

医師は残らず軍医として使う、
という下心も 見てとれないことはない、と書いてあります。

苦労(?)して 甲種合格を免れた彼は、中尉の二等級。

お給料は、
本棒は 月85円、
動員部隊なので2割の加棒、
居残り料やなんやかやが入って、
食費なんぞを引かれて、百円余り、らしいです。

下宿代は二食付きで 月25円。

日用品と小遣いで25円近く使っても、
月給の半分は 丸々残ったそうです。



しかも、徴兵検査の旅行中は、
生活費は出張旅費でまかなうから、
月給は丸残り。

その給料で この軍医殿は 電蓄とレコードを買いました。

シューベルトの<未完成>、
ストラビンスキーの<春の祭典>、
ベートーベンの<第八>、
モーツァアルトの<小夜曲>など。

<未完成>は ブルーノ・ワルターの指揮のもの、
福山の店にはなく、大阪から取り寄せたとか。

凝り症の方なんですね~(笑)。



その他にも、いろいろ 楽しい事があったようです(笑)。

ですが、
軍医殿にとっては、この徴兵検査が青春の終わりだったそうです。

そして 規定では 軍医生活は2年だそうですが、
「何年にもわたる軍医生活が待っていた」
と この章は終っています。






それはそれは、いろんな方のお話が並んでいます。

皆さん、それぞれに 壮絶な体験をしてらっしゃいます。

ただ一人、乗馬の自慢ばかりしている人の章がありまして。

なんなんだ、こいつは! と腹立たしく読んでいましたら、
最後に 馬と別れて 南方に赴く、
というところで 終っていました。

外地に行ってからの その方の体験は そこには
ほとんど記されていません。

最後の一文は
「そしてタイ、ビルマと西進し、
 インパール作戦に参加、全滅した。」
となっています。






前にも書きましたが、
医師たちは「軍医補充制度」というもので召集されました。

「ほとんどすべての医師が 根こそぎ、動員された」
と著者 帚木蓬生氏(精神科医でもある)は語っています。



「体験そのものが 医学医療の枠内におさまらず、
 しかも敗戦であったために、忘却されるのも早かった。

 加えて、その体験は、 戦争の荒波に翻弄されているだけに、
 正当な医療とはかけ離れた 苦渋に満ちたものになった。

 後世に伝えるよりは、胸の内に秘める道を、
 多くの軍医は 選んだのではなかったか。」(あとがき)



多くの事を考えさせられる本でした。






これも以前にも書きましたが、
この本、手に持つのも重く、バッグに入れるのも大変で
なかなか読めませんでした。

私の手首には 負担になるのです。



本の内容、これがまた重く、
眠れぬ夜に読んでいて 余計に眠れなくなった事もありました。

ようやく読み終えて ホッとしています(苦笑)。

この本、お貸しできます。






この本の続編があります。

『蛍の航跡』という本です。

やはり 大きくて 重くて 字が小さくて、 
そして 挿絵がありません!(涙)

そしてそして、2100円もします!

早く、文庫にならないかしらね?(笑)


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「楽しみは」

2013-02-12 | 読みました
去年末、私は 『楽しみは――橘曙覧・独楽吟の世界――』
という本を読みました。

(新井満 自由訳・編・著、講談社、2008年11月27日)

橘曙覧(たちばなの あけみ)(1812~1868)という、
江戸時代末期の歌人が詠んだ、
独楽吟と題された和歌が 52首、収められています。

連作だそうです。


全部の和歌が、「たのしみは」で始まり、「する時」で終ります。

こういうのは、異色中の異色だそうです。






「たのしみは 

 朝おきいでて 

 昨日まで

 無かりし花の

 咲ける見る時」



これは 天皇訪米(平成6年)の際に、
当時の大統領・クリントンが
スピーチで引用した一首ですが、
私も大好きです。

たまに、庭に出て 
「あ! 咲いてる!」と気づくと、
思わずにんまりしてしまうものです。



It is a pleasure
When,rising in the morning
I go outside and
Find that a flower has bloomed
That was no there yesuterdy
(ドナルド・キーン訳、本書p104)



あと ちょっとだけ有名なものに

「たのしみは まれに魚烹て 児等皆が うましうましと いひて食う時」

といのがあり、これも大好きです。






これら52種が
「孤独平安を楽しむ」「家族団欒を楽しむ」「食を楽しむ」
「貧乏生活を楽しむ」「読書を楽しむ」「書画と歌を楽しむ」
「買い物を楽しむ」「友との交流を楽しむ」
「日本国に生れたことを楽しむ「ささやかな変化を楽しむ」
「野山歩きを楽しむ」
の11章にわけてあります。

それらすべてに 
「千の風になって」の新井満氏の ≪自由訳≫が付けられています。

新井満ホームページ「マンダーランド通信」


新井満氏の自由訳は 本書で8冊目だそうです。






新井氏は 『独楽吟』を
前書きの中で “幸福へのガイドブック” と称し、

本書末尾の「『独楽吟』の世界を探検してみよう」の中で

  「生きている。
   ただそれだけで、
   ありがたい。

   幸福の原点は、これなのである。」

と書いています。

『独楽吟』とは、いのちの賛歌だと思う、と言っています。



そして曙覧のまねをして作ったという一首を 紹介しています。

  たのしみは 朝起きいでて 呼吸をして
  まだ生きてゐたのだと 思ひをる時






思わず 私も 一首ひねってみたくなりました(笑)。

でも 私が作ったのは「しあわせは」で始まるものでした。

  しあわせは 味噌汁作りて 味見して
  うましといひて 頷ける時

オソマツ(笑)。





橘曙覧は、貧乏、「それも超一流の貧乏」だったそうです(p2)。

加えて、
幼くして 母と死別したり 母の実家に預けられたり、
15歳の時に 父を亡くしたりしています。

そして 結婚後に生れた3人の女の子達は 
次々と亡くなっています。

そんな曙覧の歌には
『独楽吟』以外にも 秀逸なものがあるようです。

新井氏に紹介された数首だけでも 興味を引かれます。



この本、お貸しできます。


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『埼玉県 謎解き散歩』

2011-12-06 | 読みました
『埼玉県 謎解き散歩』

これは 過日 出かけた際に デパートの書店で見つけた、文庫本です。

発行されたばかりの ご当地モノという事で、たくさん平積みされていました。

カバーには
「古墳、新都心、自然、アニメが共存する 魅力あふれる名所を訪ね、楽しむ」
とあります。

コバトンが 「ますます好きになる “埼玉学”の決定版!」と言っています(笑)。

新人物文庫(新人物往来社)、金井塚良一・大村進 著、2011年9月13日、714円+税。





一度手にとって、棚に戻した本でした(笑)。

後で もう一度 手にとって よく見てみたら、
知ったお名前が出てきたのです。

いえ、郷土の偉人の名前では、ありません。





それは、上中瀬地区の、K田さんです。

本の末にある執筆者一覧を見ますと、市内で現役の校長先生をなさっているようです。



本としては、買おうかな~、どうしようかな~、と思っていたのですが(苦笑)、
地元の方がご活躍なのが嬉しくて、一冊購入して来ました。

地元の事は 私もだいぶ分かってきていますが、近場には 知らない事がいっぱい。

勉強になります。



お貸しできます、差し上げられませんが(笑)。


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『海の特攻「回天」』

2011-10-28 | 読みました
この夏、『海の特攻「回天」』という本を読みました。

角川ソフィア文庫の「今月の新刊」として 発行されていたからです。

つまり、文庫で、安かったからです(笑)。

著者:宮本雅史
発行:2011年7月25日
定価:税別743円

この本は 2008年に 角川書店から
『回天の群像』という書名の単行本として出版されました。

著者は この本の他に『「特攻」と遺族の戦後』等という本も出しています。





ノンフィクションというのは、疲れます(汗)。

だって、紙面に 隙間が少ないし、挿絵もないし、話し言葉も少ないし。

その代わりに、漢字がやたらと多い!

眠くもなりますって!





ネット上で知り合いになれた、
ブログ 「おしゃべり日記俳句」の fuuten-toraさんが
市内に在住していらっしゃって、
しかも 吉祥寺のふれ愛観音さまや不動堂に 
幾度かお参りしてくださっているので 感激していました。

この方は 人間魚雷「回天」特攻隊の生き残りの、その最後のおひとりのようです。

(正しくは 「33突撃隊・第五 回天会」というらしい。)

大津島において、氏の出撃は 6月17日であった、と
氏のブログにあります。






それは、去年の6月17日の記事、「郭公」
ふれ愛観音の画像等と共に 書かれています。

氏のブログでは、かつて 上原光晴著の『「回天」に賭けた青春』という本が
紹介されていました。

また、氏の講演会は 市内の映画館で「出口のない海」の上映の後に行われて
大変 反響がありましたが、
あれは2007年1月の下旬。

さらに、文化会館小ホールで行われましたのが、2007年の8月でした。






私は どの講演会にも行っていませんし、
「出口のない海」という衝撃的なタイトルは知っていましたが
映画もドラマも見ていません。

私の実家は 土浦航空隊のあった場所に近く、
「カミカゼ」は知っていましたが
「神潮特別攻撃隊」は知りませんでした。

少しでも触れてみようか、と 文庫本の購入に至ったわけです。

噛みごたえがありましたが、なんとか読みました。






この海の特攻兵器を考え出した人を育てた母は、
「百人の人に笑われても、一人の正しい人に誉められるよう、
 百人の人に誉められても、一人の正しい人に笑われないよう」
というのが口癖だったそうです。(p47)

そうして、その息子は、
多くの日本人を残すために 自分の命を捨てる方法を考え出したのでした。

ある隊員は、
「自分の死によって 多くの日本人が救われる」と思うと、 
気が樂になって、死ぬ事は何とも思わなくなり、
食べるものも美味しくなり、
毎日の食事も「あと何回かな」と数えながら 
楽しくたべられたそうです。(p148)



こんな時代が 再び来ない事を祈ります。

ただでさえ 自然災害、人為的災害が 続発している地球上ですから。






多賀谷虎雄氏については、以下に記述があります。

「62年 人間魚雷語る決心 元搭乗員「生き残ったからこそ」


追悼:「鉄の団結誇った白龍隊」


搭乗員 純粋に生きた誇り今も


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『明日へ』

2011-10-12 | 読みました
タイトルは、『明日へ』といいます。

この本には サブタイトルがありまして、それは
「東日本大震災  命の記録」
といいます。

著者は NHK東日本大震災プロジェクト。

NHK出版から出ています。

(8月30日発行、1200円+税)






NHKの、

あちこちの放送局(福島放送局、仙台放送局、青森放送局、などなど)の 記者、カメラマン、ディレクター達や、

報道局社会部の記者、制作局のディレクター、チーフディレクター、といった人たちが

それぞれの持ち場で取材し、体験した事を それぞれに書いたものを集めて 
本にしたものです。



今回の震災は 何万、というひと固まりの人間が亡くなったのではなく、
一人一人の死があって、その死が 何万とあったのです。

それが、わかります。

被災地も それぞれでした。

一部は テレビで報道されていたものだったりもしますが
取材した個人個人の行動や考えが綴られています。






この本を読んで 私が一番強く感じたのは
普段 「弱者」である 高齢者や幼児や障害のある人達は
災害時には かなり心細い思いをする、という事です。

もっと言えば、
単なる「弱者」ではなくて、「最弱者」になる、
という感じです。

一番の被災者、という感じかな?



普段 社会から孤立していたりすると
誰にも手を差し伸べてもらえないようです。

障害のある子供を持ち、苦労してきた人たちも
長い時間をかけて 関係を築いてきた地域の人達が
手を差し伸べてくれた、という話でした。

日頃から孤立していた方達は
共同生活が苦手な子供を受け入れてくれる場がなくて
子供たちを連れて 転々としていた、というのです。



大人であっても、
自閉症や精神疾患のある方達の場合、
パニックをおこせば 周囲に迷惑をかけてしまう、というので、
避難勧告が出た地域に 残っていたりしたのだそうです。



これらは、障害のある方達と 社会との関係が 顕在化しただけなのです。

(「メディアに何ができるのか?」、「被災した障害のある人たちを探し続けて」)



私たちも いつ 被災者になるかわからないのですが
そういった時に この地域は 大丈夫と言い切れるでしょうか?

きっと、大丈夫なんじゃないかな? とは 思ってはいるのですが。

「きっと、大丈夫。」

「絶対、大丈夫!」

そう宣言できるようにしたいですね。





この本の中で、「あさイチ」のディレクターが、
スコップ団 の事を紹介しています。

(「ヘイ! スコップ団!」 p106~109)

スコップ団 は、「ゲリラ・ボランティア」ですって。

呼称としては、似合ってるかも



この本、お貸しできます。

この本の印税は、東日本大震災への義援金として寄付されます。





10月2日のスコップ団 です。


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『百歳』

2011-10-11 | 読みました
「前に 仏遊会で読んだ、柴田トヨさんの 新しい詩集が出たよ。」

ふ~~ん。

私はそんな気分でしたが、
住職と 書店に行った時に 住職は2冊も! 買う事にしました。

一冊は 父に持って行きました。

「出たと聞いて、楽しみにしてたんだよ。」
と、とても喜んでくれたそうです。






なんにしろ、100歳になるお婆ちゃんが書いた詩ですもんね!

びっくりしますよ。

そして、勇気づけられます。

アタシも頑張らなきゃ!

そう思わされます。

父よりも 一回り以上 年上ですもの。





何よりも、息子さんと一緒に 詩の推敲をなさっている様子に
びっくりします。

ただ書いているだけじゃ ないんですね?!





それから、オシャレを忘れない事。

トレードマークの帽子もそうです。

そして いつも 唇に 紅をさしていらっしゃる。

いつもスッピンの私も 見習った方がいいかしら?(汗)



この本、お貸しできます。

図書館や書店で見かけたら、手に取ってみてください。

余白が多くて、字が大きくて、ページ数が少なくて、すぐに読み終わります(笑)。

あなたの心に残るのは どの一遍でしょうね?






柴田トヨさんとは関係ないけど、歌入り YouTube(1分34秒)です。
     ↓↓↓
スコップ団 ポスターでスライドショーつくってみた



同じく、
スコップ団 ポスターでスライドショーつくってみたのフルバージョン です。

こちらは4分42秒ですので、お暇な時にどうぞ(笑)。

歌、あんまり上手じゃないかも(苦笑)。


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『くじけないで』

2011-01-26 | 読みました
なんと、なんと、この明治生まれのお婆さんの処女詩集が、
150万部以上も売れてるんだそうですよ!





『くじけないで』 (柴田トヨ著、飛鳥新社、952円)。



手にとって 心がほっこりとして 買って来たのは去年でした。

先日 ようやくちゃんと読むことができました。

やっぱり 心がほっこりとします。

そうして 作者と お友達のような気持ちになります。

最初は 「このお歳なのに、すごい!」と思っていたのですが
読んでいたら 年齢の垣根は いつの間にか 消滅していました。

産まれてから何年経ったか、なんて 「気持ち」とは 関係ないんですね!






おばあちゃん と 呼ばないで欲しい、

「今日は何曜日?」

「9+9はいくつ?」

などというバカな質問もしないでほしい、

「西条八十の詩は好きですか?」

「小泉内閣をどう思いますか?」

なんていう質問だったら、「うれしいわ」とおっしゃる、白寿の柴田トヨさん。

(「先生に」p30~31)






私がちょっと笑っちゃったのは、「貯金」(p60~61)。

「あなたも 今から
 
 積んでおきなさい

 年金より

 いいわよ」



さて、作者は 何を貯金しておきなさい、と勧めたのでしょうか?(笑)






余白がいっぱいあって、字が大きくて、ひらがなが多くて、そして、見開きで終わる。

最近、本を読んでないなー、と思ってらっしゃる方にもオススメです。

明日は今日より きっといい日がくる、と思えてきます。

書店や図書館で見かけたら、ぜひ 手にとって見てください。

吉祥寺でも お貸しできます。


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