座敷ネズミの吉祥寺だより

吉祥寺って、ラッキーでハッピーなお寺ってこと?
中瀬の吉祥寺のあれこれをおしゃべり。

「中尊寺金色堂」

2024-03-08 | 行って来ました

一昨日、東京国立博物館 本館特別5室の

「建立900年 特別展 中尊寺金色堂」を観覧してきました。

 

東博は、久しぶりです。

 

 

 

 

埼玉教区で合同研修会として開催された講演のために、

まず平成館の小講堂へ向かいました。

 

埼玉教区の教区長さんや、

中尊寺管首直々の御挨拶などの後、

目録の解説も執筆なさった主任研究員のお話が始まりました。

 

児島さんとおっしゃるこの東博の方が、

しゃべくりがお仕事の方かと思ったくらい

お話が上手で、また興味ある内容が盛りだくさんで、

時間が短く感じられました。

 

 

 

 

その後、平成館から本館の第5室に移動、

いよいよ中尊寺金色堂の特別展へ。

 

本館は、すごーく 久しぶり。

 

 

ブレブレの写真になってしまいましたが、

ドラマ「半沢直樹」の撮影に使われた、重厚な正面階段、

第5室は その手前を右奥に入ります。

 

 

 

 

 

金色堂には 藤原の清衡・基衡・秀衡の

三代の遺体が安置され、

その上の壇に それぞれ 弥陀三尊と六地蔵、

それに二天像が 置かれています。

 

その中の、清衡の壇にある

阿弥陀如来坐像、観音菩薩立像、勢至菩薩立像、

六体の地蔵菩薩立像、

持国天像、増長天像、

これらの11体の仏像を

まるっと東京に持って来てしまっています。

 

ぜ~んぶ、国宝です、当然かもしれませんが。

 

その外にも、国宝や重文の寺宝の数々を見る事ができて、

興奮の時間でした。

 

 

 

というか、あそこって、国宝と重文しかないんですね!

 

天治元年(1124年)8月廿日 と記された棟木が残されています。

 

この棟木によって

建立年代がはっきりしており、大工の名前までわかります。

 

 

 

 

 

そこいらじゅう キラキラしく金箔を貼り、

とんでもない場所まで 蒔絵や螺鈿で装飾されています。

 

阿弥陀如来のおわす西方極楽浄土の再現に

心を砕いた権力者は 他にもいましたし、

可能なら再現したいと思う人は 

もっと大勢いたかもしれません。

 

末法思想が広まった時代。

 

奥州藤原氏の 極楽浄土へのあこがれは 

戦乱や疫病の続く現世の裏返しだったのでしょう。

 

 

 

 

同じくキンキラキンの模型が展示されています。

 

昭和の時代に作られたという模型は、

マニアックなまでに精巧にできていて、

棟木までそっくりな物が天井に挙げられているそうです。

 

          

 

後ろの方はスケルトンな作りになっていますが、

棟札は見えないそうです。

 

こういうのを作った人たちも、

そういった事まで研究を重ね続けている人たちも、

きっとみんな やってて楽しかったんだろうな、

と思わずにはいられません。

 

 

 

 

 

 

先日の「ブラタモリ」の正倉院の回で

正倉院の中のゴミを集めて

ピンセットのようなもので 

細かくより分けている人がいました。

 

嫌いだったら 続けられる仕事じゃありません。

 

逆に、好きだったら、楽しいのではないでしょうか。

 

(私には真似できませんが。)

 

 

 

 

 

8KのCGも良いですが、

これはやはり、いつか平泉に行かないと(笑)。

 

大宮から新幹線で、すぐ、ですよね

 

 

          

 

図録なら、中瀬の吉祥寺でご覧いただけます(笑)。

 

 

 


哲学の道

2022-07-14 | 行って来ました

銀閣寺を出てから てくてく歩きました。

 

歩いた記憶がなくて、憧れていた「哲学の道」。

 

なるほど、こんな道を歩きながら

友と哲学を語ったら 楽しそうです。

 

なかなか長い道だし(笑)。

 

西田哲学がどんなものかは知らないけれど、

素敵な散策路です。

 

 

          

 

 

 

 

茅葺きの山門は、法然院。

 

「春は椿、秋は紅葉の名所」とガイドマップにありますが、

五月の法然院の緑もステキです。

 

          

 

確か、TVCMにあったなぁ、という記憶があって、

ぜひお詣りしたい場所でした。

 

法然上人の旧跡だそうです。

 

 

 

 

          

 

 

ずっとずっと歩いて、安楽寺さんにもお詣り。

 

浄土宗のお寺さんです。

 

 

 

               

 

 

 

 

さすが京都、どこをどう切り取っても 絵になります。

 

それから また ずっとずっと歩いて。

 

なにしろ、「哲学の道」ですから。

 

「歩く」というのが目的ですから。

 

たまにすれ違う人達も みな マスクをつけて、

おしゃべりしていたとしても 静かなものです。    

 

 

とうとう若王子神社まで来て、

さて、どうしよう?

 

さすがに永観堂や南禅寺までは行けないだろうし、

時間もかかる。   

 

来た道を歩いて帰るのも良いけれど、疲れすぎないか?

 

(いや、すでに疲れてきている。)

 

バスか? バスだ! 懲りてない(笑)。

 

駅まで行けばよいのだから。

 

 

 

地図を見て バス停のある場所まで てくてく。

 

やっとバス停の所に来てみたら、駅行きのバスの停留所ではなかった!

 

これは!?

 

歩きましたよ、哲学の道を。 来たところまで。 

 

ふぅ ふぅ ふぅ。

 

 

 

お腹がすいた所にちょうどあった食堂に入りました。

 

関西のきつねうどんって、こんな感じ?

 

 

          

 

 

 

あとは 道に迷う事もなく、

新幹線で乗り越す事もなく、

無事に深谷に帰って来ました。

 

私にとってはプチ冒険の 京都ひとり旅でした。

 

この日のアクティビティーは、2万歩を越えました!

 

 

 

これは5月の事で、帰宅した翌日

私はカッコウの初鳴きを聞きました。

 

 

 


銀閣寺

2022-06-24 | 行って来ました

三日目は 銀閣寺にお詣りする事に決めていました。

 

 

          

 

ホテルで聞いたら、5番の市バスで行けるとの事。

 

そうですよね!京都観光と言ったら、やっぱり、市バスでしょう!

 

と思って、サクサクと 駅まで行って5番のバスに乗り込みます。

 

 

          

 

うん、間違いない。

 

 

 

ところが!

 

行けども行けども着かない。

 

ホテルでもらった案内によると 所要時間は45分。

 

ちょっと時間がかかるのかー、と思いつつ、乗り続けますが、

それでも着かない(汗)。

 

次は終点、とアナウンスがあったところで、

ようやく運転手さんに聞いたら、

右後ろのバス停で 京都駅行きのバスに乗るように、との事。

 

何で? 乗るバスを間違えたのか? 乗り越したのか?

 

確かめずに降りてしまいましたが、

教えてもらったバスでは ちゃんと着きました、「銀閣寺前」。

 

 

   

 

 

 

確か、前にも一度 来ているはず。

 

はずだけど、あまり覚えていない。

 

ウン十年前の話ですからね。

 

中学生らしき団体もいて、

君たち、中止にならずにここに来れて、良かったね、

などと思いながら お詣りして 歩き回りました。

 

 

 

  

 

 

 

 


研修会の朝

2022-06-14 | 行って来ました

さて、研修会は 集合時間は10時半かと思っていた私。

 

確認すると、11時となっているではないですか!?

 

10時半とは中途半端な、と思っていましたが、

11時だと ちょっと感じ方が変わります。

 

どこかを ちゃんと見学できるんじゃない?

 

でも 道に迷ったら 集合時間に遅れるし。。。

 

 

 

とりあえず、タクシーで集合場所へ。

 

御所の近くだし、その近辺でぶらぶら寄りこめばいいか、と。

 

すると 個人タクシーの運転手さんは 良くしゃべるタイプで。

 

御所には まだ入った事がないんです、と言うと

それはもったいない、と。

 

ですよねー。

 

あと、蘆山寺さんにも行こうかな、

その後 集合場所へ、と言うと

御所と蘆山寺と清浄華院、全部ぐるっとまわって一時間、

案内します、という御提案。

 

それに乗って、生まれて初めてのタクシー観光を、

ひとりでやる事になりました!

 

贅沢!!!

 

 

 

 

違うアングルもあったんじゃないかと思いますが、

御所です。

 

 

京都検定2級の合格証を持っているタクシー運転手の

案内付きで 拝見してきました。

 

 

 

          

 

蘆山寺さんは 二度目の拝観。

 

天台円浄宗の本山ですって。

 

紫式部の邸宅跡だそうで、

源氏物語を執筆したのは この辺らしいです。

 

桔梗がキレイで有名なお寺さんで、

もうひと月もしたら 見ごろだったろうな。

 

 

 

それから清浄華院さんへ。

 

            大殿

 

            大殿内部

 

 

清浄華院では お勤めに参加してきました。

 

読むお経には 知っているものも知らないものもありました。

 

 

こちらは 浄土宗の大本山。

 

とはいえ、慈覚大師の開基で、

不動明王が祀られていて、護摩を焚きます。

 

安倍晴明の逸話があって 清明ファンの聖地でもあります。

 

天台宗との関わりが深くて、

浄土宗としては 変わったお寺さん?

 

こちらの「泣き不動縁起」絵巻は重要文化財だそうです。

 

もちろん、複製を拝見してきました。

 

 

サクサクと観光して、

研修には一番乗りして 参加してきました!

 

 

 


ひとり旅 in 京都

2022-06-06 | 行って来ました

6月になりました。

 

これは先月の事ですが、京都へ出かけてきました。

 

コロナ禍も すこーし収まってきて

元の生活にもどりたい意識が 強くなってきているところへ、

研修のお誘い。

 

場所は、いつもの東京ではなくて、京都。

 

でも 数年ぶりの通知に、

これは行かなくちゃ! という事で、

参加を決めました。

 

 

 

最初は 住職と一緒に出掛けるつもりでした。

 

私が研修を受けている間は 住職は気ままに動き回る魂胆です。

 

ところが、諸般の事情により、私がひとりで行くことに。

 

ちょっとドキドキです。

 

いえ、私も ふたりで行くより自由に動ける嬉しさがあるのですが、

やや方向音痴ぎみなので、不安が大きい!

 

 

 

まず、最初に、

熊谷から新幹線に乗るつもりで切符を買ったのに、

深谷から電車に乗って 熊谷で降りるのを忘れて

のんびり座っていたら

「次は行田~」のアナウンス。 あれ?!

 

行田で降りて、熊谷に戻りました。

 

そんなこんなで 京都に着くのは 

想定よりも 1時間遅れました。

 

渉成園に行くつもりでしたが、午後4時閉門。

付いたのが午後4時でしたので、アウト!

 

あまり遠い場所に行っても拝観時間もないし、

なにしろ方向音痴なので 慎重に歩かなければ。

 

かといって まだ時間は早いし。

 

予定の渉成園までは 遠くないようなので、

お散歩にいくつもりで そぞろ歩いて行きました。

 

渉成園は 東本願寺がもつ庭園で、

生垣に枳殻(からたち)が植えられていた事から 

枳殻(きこく)邸とも呼ばれています。

 

その名残の、トゲトゲ。 

 

表門はちょうど、閉まったところでした。

 

 

 

ここまで来たのなら、当然、真宗大谷派の本山、東本願寺へ。

 

地図とにらめっこしながら、こっちの方向、と思しき辺りへ。

 

 

 

夕闇せまるお東さん。

 

ちょっと上がって拝観していると

まもなくバタンバタンと 扉をしめる音が。

 

あー、もうちょっとゆっくりしたかった。

 

          

 

扉がしまった後でも 雰囲気はあります。

 

お香の匂いらしい甘い薫りがただよっていて

浮世の憂さを忘れそうです。

 

今日のところは この辺で 満足した事にして。

 

 

 

 

 

          

夕食は おとなしくアルコール抜きでいただきました。

 

この日は、一万歩 歩きました。

 

二日目は 研修会があります。

 

 

 


春日大社展

2017-03-29 | 行って来ました
もう終了していますが、
過日 上野の国立博物館の「春日大社――展千年の至宝」展に行って来ました。

なかなか行けなくて、
グズグズしてたら終わっちゃう!と焦っていましたが、
なんとか間に合いました。







古いと言っても、明治とか大正とは違う!

江戸時代なんていう、最近の物は少ない!

という展覧会でしたので、
ずっしりと「時の重み」を感じました。



博物館に行けなかった人は、
これはもう、
奈良の春日大社に行くっきゃない!
と感じました。







急いで帰る必要があったので、
お昼も食べずにササーッと見て回ったのでした。

そういう時、
これまでの私は 武具甲冑の類は 
その前を通り過ぎるだけだったのですが、

今回 初めて
「ああ、美しいなぁ」
と思って 見入ってしまいました。

奉納を目的として作られたものは ただただ美しい、と感じました。

そして 奉納品だったからこそ、なのでしょうが、
美しいままで残されているのです。





一番に魅了されたのは 絵巻でした。

面白い!

で、文字ばかりのものの場所は スルーしました(笑)。





最初の画像は、「お写真をどうぞ撮ってください」コーナーです。

雰囲気を味わえるように作ってあるようでした。

が! 春日大社の雰囲気は、春日大社の中でしか味わえません!

もっと素敵な場所が あるんですよ!!!

皆さま、もし行けたら、存分に味わってくださいませ~。



芝大神宮

2017-03-21 | 行って来ました
研修で港区芝の方へ出かけた時、

道路の舗装がちょっと変わった場所に出ました。





その時、前方から歩いてきた女性が、
私のすぐ目の前で止まったかと思うと、
くるりと向きを変えて 深々とお辞儀をして
また歩いて行きました。



女性がお辞儀をした方を見たら、
そこには、神社が。







これか! 芝大神宮って!

千年を超える歴史があるとか。



ここにあったのか!

この辺の、どこかにあると思ってたんだ、大神宮!

ようやく見つけた!

という感じで、その時は通り過ぎましたが、
後で時間がある時お参りして、に写真を撮ってまいりました。



あの女性は、おそらく地元の方なんだと思います。

一瞬のためらいもなく立ち止まって向き直って、
そして 丁寧にお辞儀をしてました。

そういう、地元の人の信仰を集める場所って、素敵だなぁと思います。

(もちろん、私は中瀬神社が好きです。)



お詣りを済ませて 研修会の会場へ向かうために
神社の裏を通り抜けようとしたら、
そこには沈丁花が。

          


それに、灯篭も。

          


あら、これって、宝篋印塔じゃないですか?!

          





生来 へそ曲がりなところがあるせいか、
こういう横っちょが好きです、へへへ。









イケメン好き♡

2015-05-15 | 行って来ました
「かまくらや みほとけなれど 釈迦牟尼は
 美男におわす 夏木立かな」

と詠んだのは 与謝野晶子です。

彼女も イケメン好きだったのでしょうか?






          



過日、上野の「インドの仏」展に行って来ました。

こちらの仏様は、かなりイケメン揃いです。

ハッキリ言って、私の好みです。



東京国立博物館
特別展「コルカタ・インド博物館所蔵 インドの仏 仏教美術の源流」



 
          




          

残念ながら、この特別展は もうすぐ終わってしまいます。

今度の日曜日までです。

申し訳ありません、もう少し早く お知らせしたかったのですが。



          






平成館に向って 手前左側の、表慶館で開催されています。

展示内容の説明は とてもわかりやすく、
すごく賢くなれたような気にしてくれます(笑)。

ひとつひとつの展示物(展示仏?)に
とてもパワーがあり、
癒されました。






          






その頃 私は
ココロがスッキリしない日々が 何日も続いていました。

ココロが晴れないというか、モヤモヤというか?

何か言いたいような、何も言いたくないような?

その日 
「今日しか、行ける日がないッ!」という事で、 
エイヤッと掛け声をかけるように 思い切って 上野に出かけ、

ハンサムな仏様たちに囲まれたような気分に浸って、
快復してまいりました。

ノーテンキ座敷ネズミ、復活






          







コルカタ博物館は 1814年に創立されたインド博物館で、
アジア最古の 総合博物館なんだそうです。

こちらの仏様方は 
すでに長い事「仏様」としての存在ではなく、
展示されて 見物されるための存在でした。

けれど 
もっともっとずっと長い間の 人々の祈りが込められているのか、
創作当時の職人さん方の気迫が違うのか、
何とも言い難いパワーをお持ちのようで、

歩いている途中で 
私は ココロの中の 重石が取り除かれている事に気づいたのです。

何とありがたい事でしょう









実は、ワタクシめは、このお方に惚れております










説法をしている時のブッダの手をしています。

印を組んでいる、というより、
気恥ずかしくて モジモジしているようにしか、見えません(笑)。






中瀬の吉祥寺の合奏墓におわします釈迦牟尼仏の、


           



その手も、モジモジしています。

憧れの あのお方に似せて造っていただいております(嬉)。

是非 会いにおいで下さい。

いえ、その前に、この週末、時間をやりくりして
上野に行って下さい。



染井霊園

2015-04-29 | 行って来ました
私にしては、超多忙な日々が続いていたのですが
(ここで、ご無沙汰の言い訳をいたしております)、

その合間を縫って 出かけたり 出かけなくてはならなかったり。



先日は 染井霊園の近辺に行く事になり、
ついでに散策もして来ました。

ご存じのように、染井墓地は ソメイヨシノの発祥の地です 

残念ながら、桜は終わってしまっていました。  

それでも、花のきれいな季節でしたので、
楽しく散策できました。







駒込の駅から歩くと、


ハナミズキがキレイな場所が。




駒込駅は ツツジが美しい事でも有名ですが、
そちらは まだ季節が早いようでした。

でも、墓地の中には ツツジがキレイな場所も。
 
               






ところで、染井霊園は 
たくさんの有名人が眠っている事でも知られています。





岡倉天心





高村光雲、光太郎・智恵子








だいたいの地図を頭に入れ、
このふたつの墓所を探して、テクテク。



ところが・・・・・・、見つかりませ~ん 



いったい、どこでどう間違えたのか・・・?



代わりに? 二葉亭四迷のお墓にお参り 

                 

               ナムナム。。 






不案内な場所でしたので、
本来の目的地に 時間までに着けるかどうか?の方が大切。

高村光太郎・智恵子と 岡倉天心は
またの機会の楽しみとしました。



          

          染井温泉というのがあって、有名なんだそうです。

          営業時間をちゃんとチェックしてきました(笑)。
          10時~23時です!






染井霊園、なんと私は、初めて訪れたのでした。

たとえ混んでいても、
桜の美しい季節に また行きたい
と思ったのでした。



明治座 花形歌舞伎

2014-06-08 | 行って来ました
先月、明治座の五月公演に行ってきました。

五月花形歌舞伎、昼の部です。



          






できたら 夜の部の 通し狂言の方が、と思うのですが、
帰りが遅くなってしまいますからね。

11時開演。

朝 家を出て 
お昼には 幕の内弁当、これでしょう!(笑)



それに、新聞紙上で 演劇評論家が

   昼の部は 「義経千本桜」の「鳥居前」が上出来で、
   中村歌昇の佐藤忠信が 古典の型を素直に学び、
   健やかが荒事の力感をみなぎらせる。

   狐六方の花道の引っ込みも威勢よい。

   中村隼人の源義経の品格、米吉の静御前の愛嬌、
   種乃助の弁慶の豪気も初々しく、
   同じ顔触れで通し上演できる日も遠くないだろう。

と 上々の評をしていたので、楽しみに。





地下鉄はちょっと不案内だけど、
上野で日比谷線に乗り換えるくらいなら、大丈夫。

そして 人形町駅で降りて、娘と待ち合わせ。 



駅から明治座までがわかりません、人形町なんて、初めて行ったし!

でも 外に出たところに地図があり、
要所要所に「明治座まであと○○」と矢印 ↑ があります。

着いたら、明治座は、水天宮さまの隣でした!

そういえば、私は、水天宮さまには お参りした事がなかった!










透明セロファン?を はずしてから撮影すれば良かったのにネ(苦笑)。

前に 歌舞伎を見に行ってから、30年ほど経ってます。

その時は 仕事帰りで腹ペコで。

楽しみにしていた幕の内弁当が、なんと、売り切れで!

あの時、弁当は最初に確保しておかなくてはならない事を
身に沁みて悟ったのでした(苦笑)。

ですから、今回は、入場して すぐに買いました、
幕間に食べる、幕の内弁当を!!!(嬉) 

1600円ナリ。 奮発しましたとも! 

あの時は、一番安い席で 市川猿之助(もちろん、先代)の
通し狂言を堪能したのでした。

歌舞伎って、エンターテイメントだったんだ!!!








今回の席は、こんな感じ。

けっこう良い席で、ラッキー!



本当は、写真撮影はできません(恥)。

中学の時の先生に 
歌舞伎の写真を撮るのを趣味にしていた方がいらっしゃいましたが、
場所が違うのか、時代が違うのか?



始まってしまえば、
イヤホンガイドのおかげもあって
最初に抱いた違和感も次第に薄れ、
どんどん ストーリーに引き込まれていきます。







「明治座140年展」なんてのが ロビーの壁に展示してありました。

今回、初めて行きましたが、そんなに歴史があったんですねぇ、明治座。









演劇の中で 市川染五郎さんが言っていた、明治座内のお稲荷さん。

お参りさせていただきました。






今回の歌舞伎の一番大事な配役は 市川染五郎さんでした。


前述の演劇評論家は 
「猿翁(先代の市川猿乃助)が油絵だったとするならば、
 市川染五郎は 淡々とした水彩の筆遣いで・・・云々」
と書いていました。



私にとっての市川染五郎さんは、まだ、現:松本幸四郎さん。

ずっと以前、マンズワインのCMに 
「ふぅふで、わ~いん~」と、奥さんと一緒に出ていました。

現:七代目は 「若手」な印象だったのですが、
すでに41歳。

去年 大物がふたり 病没してしまった歌舞伎界においては、
油ののった 一番頑張ってもらいたい年代の役者さんになっていました。

          
          「妻はくノ一」以外に、現代ドラマにも出ていましたね。

           見た事はないのですが(苦笑)。



夜の部の「伊達の十役」の市川染五郎を
別の有名な演劇評論家も 今月4日の夕刊で
「切れ味の見事さ」「隠し味のゆたかさ」「後味のこきみよさ」
の三つの味が楽しめる舞台だった、と誉めていましたので、
きっと良かったのだろうと想像します。






観劇直後の美人母子の画像は削除しました。

悪しからず。







これは、明治座近くのお菓子舗、「あけぼの」のお店。

外壁のモルタルに 涼しげな柳が(笑)。