座敷ネズミの吉祥寺だより

吉祥寺って、ラッキーでハッピーなお寺ってこと?
中瀬の吉祥寺のあれこれをおしゃべり。

日野原医師

2017-07-20 | おしゃべり
一粒の麦 もし 地に落ちて死なずば
唯 一つにてあらん。

もし 死なば 多くの実を結ぶべし。



聖書にある言葉(ヨハネによる福音書 第12章24節)で、
ドストエフスキーの『カラマーゾフの兄弟』の巻頭にある言葉だそうです。

日野原重明医師が 105歳で亡くなりました。

自分に与えられた時間を、精一杯に 生き切った生涯だったと思います。




          




結核で休学したり

結核の少女を励ましつつ見送ったり

東京大空襲でなすすべもなく何百人ものヤケドの人々を見送ったり。

終戦は、医学生だった20歳の時。

その後も ハイジャックされたよど号に乗り合わせたり。

よど号の機内で、ハイジャック犯に借りて読んだのが、
『カラマーゾフの兄弟』だったそうです。






注目すべきは、その後のご活躍かと思います。

それまでの経験を踏まえて できる事をなさっていらっしゃっいました。

それらのひとつは (不幸にも)サリン事件の時に役に立ちました。

「新老人の会」は 超高齢化を迎えた現代日本にとって
当然必要となる考え方が 軸になっています。

なにより、その存在と 驚異の体力が 
高齢の方々の元氣の元になった事でしょう。

はるか後(?)を追う私たちも、階段を駆け上がる姿に、
「しっかりしなきゃ!」「負けらんない!」
という気になったものです。






『生きかた上手』という著書は 100万部のベストセラーだったそうですが、
その中の一冊は、私が買いました(笑)。

私には、日野原医師の著書と 
大行満大阿闍梨の酒井雄哉師の言葉との間に
共通点があるように感じられるのです。     
                      

体験によって得られる真実、
その真実の言葉が 平易な表現をされる時こそ、
私たちの心深くに 静かに沁みていくのではないでしょうか。

その「真実の言葉」が、おふたりの共通点なのかもしれません。






「生き切る」。

なかなか得られるものではないと思います。

日野原医師には及ばなくとも、
せめて 生き切った実感を 少しでも感じて
この世の生を終える事ができますようにと願います。

合掌。



7月の仏游会

2017-07-09 | 仏遊会
7月の仏游会は、22日(土曜日)の 午後7時半からです。

今月は「お盆―――ご先祖様の迎え方」 がテーマです。

 
お盆とは何か、お盆の迎え方、盆棚の飾り方、
等々をお話して、
質問をお受けします

メモのご用意をお願いします。

夜7時30分から 客殿の無礙光寮で行います。

大玄関から入って 正面の座敷に上がって下さい。

新盆の方には通知を差し上げていますが、
新盆でなくても、また お檀家さんでなくても 
参加していただけます。

お待ちしています。



お盆の準備

2017-07-08 | おしゃべり
中瀬の吉祥寺では、7月と8月の2回、お盆を迎えます。

お棚経も 7月は 東京・大宮方面、8月は深谷方面と中瀬内、
2度に分けてお勤めさせていただきます。

すでに七夕を迎え、🎋 
座敷ネズミは、いえ、寺族全員、
焦りつつ お盆の準備を 進めているところです。



たとえば。



お盆迎えにおいで下さったお檀家さんに
お茶をお渡ししています。

ご先祖さまに お茶を淹れていただくためのものです。

と言っても、スティックのお茶なのですが(汗)。






これを、小さな封筒に 2本詰めます。

なんの面白味もない 真っ白な封筒なので、
ハンコをペタペタしています。

青いのは笛を吹く天女、
赤いのはとぼけた表情のダルマさん。

どちらの袋で お渡しするか、お楽しみに!?

今日 おいで下さったお檀家さんは、青い袋でした






このお茶は 近隣のお寺さんは どこでもお渡ししているものなのでしょうか?

そして、このお茶、なかなか大変だったのですよ~。

昔は お茶の葉を 半紙にスプーンですくって入れて、
昔の粉薬のように半紙を折っていました。

この作業をする時は 風でお茶の葉が飛ぶので、
扇風機を使う事もできず、
暑い中での大変な修行だったそうです。

それはクーラーが普及した後でも 修行である事には変わりはなく、
手仕事を 毎日毎日 繰り返していたものです。

スティック茶になってからは 
お茶が老ける(って、言いますよね? 蒸ける?)心配もなくなりましたし、
お茶の葉が飛び散ってしまうような事もありません。

で、ハンコ押しの手仕事だけ、
ちまちまと やっています。

このハンコがないと、どうも 寂しい気がして(笑)。





で、お菓子が入っていた大きな缶の出番です(笑)。

今年も、来年も、この黄色い缶が 本堂に並ぶのです(大笑)。



比叡山時報

2017-07-01 | おしゃべり
「比叡山時報」という新聞があります。

発行所は 比叡山時報社(笑)。

毎月8日発行の 月刊紙です。

第748号、平成29年6月8日号の第6面に、
中瀬の吉祥寺が載っています!






祖師先徳鑽仰大法会

大阿闍梨から お加持 授かる

延暦寺会館泊の宗内団参で



―――― ここに お加持を受けている 吉祥寺檀信徒の写真があります ――――


北嶺回峰行の創始者である建立大師相応和尚の一千百年御遠忌ご祥当年を迎え、
延暦寺会館では、4月1日より 宗内寺院団体参拝で宿泊する檀信徒を対象に、
千日回峰行を満行した大行萬大阿闍梨から、法話とお加持が授けられている。



5月17日には、午後5時より 埼玉教区吉祥寺(瀧川善海住職)の檀信徒
約80名が 同会館2Fホールに参集。

上原行照大行満大阿闍梨から 約45分間の法話が行われた後、
目を閉じ 心に願い事を念じる人々 一人ひとりに お加持が授けられた = 写真





比叡山延暦寺の根本中堂は 
現在 工事のため 全貌が見えなくなっているそうです。

でも 今なら 延暦寺会館に宿泊すれば、
大行満大阿闍梨さまからのご法話をお聞きし、
お加持を授けていただく事ができます。

これは、比叡山延暦寺としては 宣伝したい内容のようです。

申込の受け付けは 原則20名以上の団体参拝だそうです。

受け付けは 延暦寺参拝部、
☎ 077(578)0521
だそうです(笑)。



中瀬の吉祥寺の檀信徒として
今回 団体参拝に参加して下さった方々には、
良い事があったでしょうか?

ちょっとうらやましいし、悔しいです(笑)。






7月に入りました。

1年が 半分過ぎた事になります。

今年の抱負を覚えていらっしゃいますか?

今年の夢は 半分くらいい叶いましたか?

まだの人は、
もう一度 決意を新たに 頑張ってみるのも良いと思いませんか?

夢がかなった自分を見るのは 楽しみですね?