座敷ネズミの吉祥寺だより

吉祥寺って、ラッキーでハッピーなお寺ってこと?
中瀬の吉祥寺のあれこれをおしゃべり。

元特攻隊員の訃報

2013-02-26 | おしらせ
先月 ネット検索してみたら、
海の特攻、回転の乗組員の 最後の生き残り、
多賀谷虎雄さんの訃報がありました。

→ ブログ「Be HAPPY 日々精進・・かな。」の中の、
   11月27日の記事、
   多賀谷虎雄 『散る桜、残る桜も、散る桜』 (訃報)







ご冥福をお祈りします。

そして
諍いのない世界を、と 祈ります。






闘病をなさっていらっしゃったので予感はあり、
だからこそ、検索してみたのですが、
気が付くのが遅かったと思います。

こちらで 皆様にお知らせするのも 
すっかり遅くなってしまい、申し訳ありません。






多賀谷氏の経験については
ご自身のブログ おしゃべり日記俳句にも出てまいりますが、

平和ボケした私などには とても想像できないものがありました。



このブログ内では 『海の特攻「回天」』 の中で
多賀谷さんについて 触れさせていただきました。



本でも ネットでも 
文字として あるいは映像として
何がしかの形を残していただけるというのは、
有り難い事です。

私のような者でも 触れる事ができるのですから。






それから 多賀谷氏の訃報をブログに載せてくださった
DonaDona98 さんにも 感謝申し上げます。

DonaDona98 さんは 
ホームページ回天特攻隊 日本再建の礎と散った、若者達の記録
を管理してらっしゃいます。

回天特攻隊白龍隊隊長・河合不死男氏が 母方の大叔父だった、
という御縁からの事だそうです。



「我々が日々生活する中でさまざま直面する、
 現実の肌身の感覚をこそ大切にして、
 そこからこの回天の史実をキッカケとして、
 人間の姿、社会の在り様、またその可能性を深く考え、
 国防を考え、歴史認識を考え、
 それを日本の将来につなげていって欲しい」
というのが、
河合不死男(第一回天隊隊長として出撃・戦死)の親族として
ホームページを開設、運用する意図

だとおっしゃっています






多賀谷虎雄さんの死は とても残念ですが
人の命は どなたのどの命も皆 限りがあるものです。

多賀谷さんは 
ご病気のための不調が消えて 軽やかな御身となられたのだと
考えたいと思います。

合掌。



大般若会終了

2013-02-25 | 大般若会
昨日は 旧暦の小正月、
そろそろ暖かくなってくれてもいいと思うのに、
ビュービューと風がふきすさぶ一日になりました。

そんな中、年番の皆さん、役員さん方にお集まりいただいて
大般若会が行なわれました。  






まずは、習礼(しゅらい=練習)です。



経本は古いものですから、落とさないようにお願いしますね。








住職の読経がはじまりました。

これが、意外と長い!(苦笑) 

紙で作った蓮華の花びらが舞います。  






大般若経全600巻の読誦です!

写真は撮れませんでした!






前面に掛けた軸は

ひとつは いつもの玄奘三蔵さま、

そして もうひとつは 
今年は 十六善神ではなく、
玄奘さんが翻訳する前の文字で書かれた、
般若心経の掛け軸(角大師の絵が付いたもの)です。



片付ける前に 写真撮影をし損ねました(涙)。






座敷ネズミは、頑張って、
終始 キチンと坐っておりましたが、
読誦が終って 住職の法話が始まる頃には
足が「シビレ」を通り越して、「攣って」いました!(涙)








3時からは 伊勢島地区の方々にお集まりいただき、
大師殿におきまして
旧無量山新田院観行寺の御本尊だった
阿弥陀仏の供養があります。






皆様、お世話様になりました。  

寒かったですね~。

私は 体中にカイロをベタベタ貼っていたので
平気でしたが(笑)。 






昨日は 暗くなっても風は止まず、
そんな中、消防車が集ってきました。

吉祥寺のすぐ裏の土手の向こう、利根川の河原で 
火事は燃え広がっていました。



火事は 冬よりも春のほうが多いそうです。

どちらさまも 火の元には 充分にお気をつけください。



今日も強風が吹いていています。

今朝の氷は かなり分厚かったです。



大般若会略縁起

2013-02-23 | 大般若会
大般若のお札と共にお配りしている紙には
「大般若略縁起」が書いてあります。

こういうものです。





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 大般若会は 
唐の 玄奘三蔵(三蔵法師)が 
インドから持ち帰って翻訳した 
大般若波羅蜜多経 600巻を読誦し、

   国土安穏(世界平和)、

   善願成就(所願成就)、

   萬病平癒(病気回復)、

   転禍為福(七難即滅、七福即生)、

   厄難消除(厄除)

等を祈って行なわれる 大法会です。



当山では 毎年二月、
まさに春が訪れようとする時季に この法会を執行し、
暖かくなって現れる虫、つまり 煩悩を除いて、
檀信徒の皆様が、節分・立春を節目とした一年間を
平穏無事で過ごす事ができるように
祈願しています。



                     吉祥寺



~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~






これは 毎年 ほぼ(全く?)同じ内容です。






その下に これもまた毎年
坂村真民さん(1909年~2006年)の詩と 
その英訳を載せています。

今年のは「悟り」という短い詩です。



英訳された詩も 短く、簡単です。

中学卒業程度の英語で 
なんとかわかるのではないかと思います。

だって、すぐ上に 日本語の詩が 書いてありますからね!



【 come out 】 には「(花が)咲く」 という意味の他に

       〇出て来る
       〇現れる
       〇…になる

     などの意味があります。



そして 【悟り】は 【 enlightenment 】です。



今日は 久々に 英語の辞書を引きました(笑)。








今年の大般若のポスターは、
プリンターで印刷したカラフルなものになりました。



大般若会

2013-02-17 | 大般若会
寒い日が続いています。

寒い季節に、大般若会があります。

今年は2月24日(日曜日)です。

午後1時に 本堂に集っていただき、
説明の後に 習礼(しゅらい=練習)をしていただきます。

年番の皆さんには お世話になります。

よろしくお願いします。



一般の方にも 参加・見学していただく事ができます。

客殿の玄関から上がり、本堂に進んでください。






左サイドの 「カテゴリー」の中に
「大般若会」があり(真ん中へんです)、
クリックすれば 
これまでの大般若会についての記事をご覧いただけます。



サケの放流会

2013-02-16 | おしゃべり
これは 社会福祉協議会深谷支会・深谷地区青少年健全育成会・深谷公民館が主催する事業です。

サケの放流会が 
2月23日(土曜日)午前10時から 
開催されます。

サケの卵を孵化して 育ててくれた人達が
稚魚を持って来て 利根川に放流します。



先日は 
唐沢川にサケが遡上してきたと 
新聞紙上でも話題になりましたが、

あれは 
利根川から太平洋に旅立って行ったサケだろうという事です。

利根川は サケの回帰する太平洋側の南限とされているそうです。



放流会の場所は 中瀬グラウンド上流の利根川。

(昨年より上流だそうです。)

河原は 寒いので 温かい服装で。

そして 長靴を履いてきて欲しいという事です。

(放流式の後、とん汁の無料配布があるそうです。)



涅槃図

2013-02-15 | おしゃべり
これが、吉祥寺の本堂に掛けられた 涅槃図です。







ボロだったのを 額装にしてしまったので
表面が光ってしまって うまく写真に撮れません(涙)。








「ひとつひとつを よく見てみると 面白いですよ!」

と書いたのは、2007年の2月でした。








「今年は 少しずつ 細かく見てみようと思います。

 どうぞお付き合いください。」

と書いたのは、去年の2月です。






いや~~、月日の経つのは、本当に早い!

というわけで、今日は 早くも 涅槃会の その日に当たります。



とうとう 
涅槃図の細かい所に 目が行かないまま 
去年が終ってしまいました。

どうか 気長にお付き合いください(汗)。



2月の仏遊会

2013-02-14 | おしゃべり
2月の仏遊会は 16日(土曜日)の午後7時30分からです。

(今度の土曜日です!)

内容は 座禅、それと「天台宗の名僧」です。



始めに本堂で座禅をし、
その後に客殿でお茶を飲みながら 
法話集を読んだり おしゃべりをしたりします。

法話集をお持ち下さい。

法話集をお持ちでない方には お分けします。



****************************



仏遊会は どなたでも 参加していただけます。

どなたでも、どうぞ お越しください。

午後7時30分までに 客殿の大玄関からお入りください。

お待ちしています。



Satisfaction ?

2013-02-14 | 夢を叶えるために
テントがあって、望遠鏡が据え付けてあって。

キャンプでしょうか、父と娘が 水辺で火を焚いています。 

父が娘に問いかけます。



「将来の夢は 何なの?」

「パパみたいな 建築家になる事。」

「え?」

「だって、カッコイイじゃん。」



画面に、【 Satisfaction (満足)】の文字。



テレビCM(三〇住〇プラチナカード)の一場面です。



こんな事言われたら、
親って、無条件に、無制限に嬉しいですよね!?♪


 



CMには 続きがあります。



「パパの将来の夢は何?」

「え?   だって パパはもう・・・。」



今度は 画面の【 Satisfaction 】の最後に
【 ? 】が付け足されます。

【 Satisfaction (満足)? 】



CMは、「いっそ、もっと、輝こう。」と続きます。



You Tube



ちょっといいCMだなあ、と思います。




実は 私には 同じような思い出があります。

娘は あんなに大きくなっていなかったけれど、

「ママは 大人になったら、何になるの?」

と聞かれて、「ママは、もう・・・。」と。



歳は そこそこ いっては いるけれど(泣笑)、
ママにだって そして パパにだって
未来は 同じように まだある(かもしれない)はず。

そこには 夢だって まだ 残っていますよね?






『夢シート』というのがあります。

   ↓ こんなのです。





見た瞬間に 「うふふ」と笑ってしまいました。

嬉しくなりました。

何か、いい事がありそうな気がしてきました。

そして 冒頭のCMを思い出したのです。





この『夢シート』、いただいたのは 年末だったかと思います。

「2013年夢シート」 と書いてあります。

右側に「一年間のやりたいことリスト
今年一年間のやりたいことを どんどん書きこんでいきましょう!」
とあります。

実行できたら〇、できなかったら×、の 
〇 × チェック欄もあります。



左側には「実現したい夢」として
「健康面」「家庭生活面(家族・子供・孫)」
「社会生活面「趣味・ボランティア)」「経済面(家計・貯蓄)」
の四つの欄があり、

その下に <なりたい自分> を書く欄があります。



見ているだけで、何だか、何かができそうな気がしてきます(笑)。


そうしたら、この会社、や〇や さんから届く印刷物で
「友達にもあげたいから もう一枚送って」
などという要望が届いた、
という記事を 新年になってから読みました。

「!」
ひらめいた私は すぐに電話しました。





「座禅会に来てくださる人達に差し上げたいので、
 いっぱい送っていただけますか?」

「あの~、今年 最初の座禅会が 19日にありますので、
 それに間に合うように 送っていただけますか?」

半世紀以上も生きてきたオバタリアン(死語?)ですから、
もう、怖いものは(ほとんど)ありません。

図々しいかも? とは 思いますが、
言ってみなくちゃね!(笑)



そうしたら、可愛らしいお声で、「わかりました」と。

そして、程なく、いっぱい届きました、『夢シート』。



悩みつつ 記入しました。



健康面: 冷え性を克服して 寒くても元気♪

      体力をつけて 暑くても元気♪



家庭生活面: みんな元気

        みんな仲良し



やりたいこと: パソコンを もっと使えるようにする



などなど。



控えめに書いた「家と家の周りを もう少しキレイに」
       「もう少し お金を貯めよう」
       「もう少し お出かけをする」
など、「もう少し」が付いたものは、
今年もできそうにない感じも・・・(苦笑)。





どんな小さな事でも、
文字にして 言葉にする事で 明確に表現されると
ハッキリと自覚できますし、目標になります。

同じ事を考えていても、それを言葉にするのとしないのとでは
目標の達成率が違ってくるのではないでしょうか。

そして 小さい事でも 達成できれば、嬉しいものです。




たとえ 大きい事は無理でも、
少しずつ 頑張っていきたいと思います。


私の「なりたい自分」は、
「いつも ニコニコ していたい」です。




この『夢シート』、1月の仏遊会でお配りして、
まだ少し 残部があります。

ご希望の方は、吉祥寺までどうぞ。



この『夢シート』は や〇や さんのオリジナルです。

や〇や さんと 
座敷ネズミの 図々しい電話を受けて 快諾してくださった
や〇や の ふじさきさんに
感謝申し上げます。

皆さん、ご一緒に
「いっそ、もっと、輝こう」では ありませんか!

ご一緒に
夢の実現に 一歩でも 近づいていきませんか?

「ウエスト 5cm 減」。

できるかも?(笑)



歌会始の歌

2013-02-13 | おしゃべり
間もなく2月の仏遊会ですが、
1月の仏遊会は 歌会始でした。

以前は 自治会ごとの新年会を 
風雅にも こう呼んでいたと聞きましたが、
別に歌は詠まなかったという事です(笑)。








画像は 正月から 本堂に掛けられた掛け軸などです。








私が「しあわせは」の歌を 半紙に認めておいたのを見て
住職が「1月の仏遊会は歌会始にするか」と決めたようでした。

「お題」を書いた紙の小片をひとまとめにしておき、
その中から くじのように引いたものを
歌にするべく呻吟する、という
楽しくも苦しみに満ちたお遊びです(笑)。

歌会始は、仏遊会で
一昨年だったでしょうか? 一度 やった事がありました。

その時は 辞書を置いて 代わる代わる それを引きながら
書いていたのでしたが
今年は 辞書を出さなかったので 
書きにくかった面もあったかと思います。

ともあれ、和歌も俳句も 自由律の詩も、
なんでもアリの お遊びで、
甘酒をすすりながら 楽しく過ごしました。






   






今日は 
仏遊会の面々が 1月19日に詠んだものをご紹介します。

一首にふたつの「お題」を
組み合わせて入れようよ、というルールでしたので、
大変でした!(大汗)

でも、基本的には、「自由」がルールです。

そして、本人以外は 誰が詠んだものか わかりません。






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大寒の 澄んだ空が赤々と
思わず見とれる真っ赤な日の出        「大寒」「日の出」



冬来たり お餅がこんがり 良いにおい   「冬」「良いにおい」



寒い朝 健康願い 七草粥
外の景色は 雪の花             「七草粥」「花」



もち食べて ごろごろ過ごした正月も
健康願う七草粥               「七草粥」



町並みが 真っ赤に染まる夕暮時
あしたはきっと 快晴だ           「町」「あした」






   






成人の日に降る雪で
孫どうしてるか?              「雪」



まっ白な 初雪にも色彩(いろ)を見るのは 私の心
今の残雪は ターコイズブルー        「色彩」「初雪」



億万長者の夢を見て 気持ちは 家内安全で
巳年の力で 世界平和           「夢」「世界平和」



初日の出 拝みて帰る我が家には
歩き始めの幼児に春近し          「日の出」「春」



ごぶさたの 友の年賀状 読みつつ  
絆 深まりつ            「絆」






   






一才の誕生に 一升お餅をしょわせたら
ニコニコしながら 座り込む        「お餅」



白梅に 朝日かがやく 元旦の朝      「白梅」



大寒の朝 足もとのぬくもり嬉しくて
つい ありがとうと 言いたくなりぬる   「ゆたんぽ」



楽しみは 今よりも先に待つほど 多くなる 「楽しみは」



今年こそ かけ声だけの から元気     「今年こそ」
















妻沼町 聖天様の国宝で 
あしたもにぎわう 参拝客         「町」「あした」



五、七、五 というキマリの中で遊ぶ
不自由の中で 楽しみを見つける      「五七五」「楽しみ」



のんきなじいさん まだまとまらない!   「のんき」



雪見酒 梅見酒 花見酒 甘酒       「花」「飲み物」



髪に白が混ざって
四季折々を楽しんで
美味しい物と美しい物と愛しい物を
また初日を拝む幸せ            「人生」「雪」「食べ物」「黒」「白」










子供の頃は 正月・初雪も楽し
老いたる身には どちらもあまり うれしくなく
                     「正月」「初雪


風邪にも負けず 明るいあした       「元気」「希望」



人生の風にのって
今度はミーちゃん 次はぼく
替わって私の番
しあわせしみる マッサージ        「風」「マッサージ」



うれしさ 一番 すき
楽しさ  一番 すき
幸せ やっぱり いちばんすき
明日天気になーれ             「明日」「天気」



箱根駅伝 夢のまた夢



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お付き合い ありがとうございました。



「楽しみは」

2013-02-12 | 読みました
去年末、私は 『楽しみは――橘曙覧・独楽吟の世界――』
という本を読みました。

(新井満 自由訳・編・著、講談社、2008年11月27日)

橘曙覧(たちばなの あけみ)(1812~1868)という、
江戸時代末期の歌人が詠んだ、
独楽吟と題された和歌が 52首、収められています。

連作だそうです。


全部の和歌が、「たのしみは」で始まり、「する時」で終ります。

こういうのは、異色中の異色だそうです。






「たのしみは 

 朝おきいでて 

 昨日まで

 無かりし花の

 咲ける見る時」



これは 天皇訪米(平成6年)の際に、
当時の大統領・クリントンが
スピーチで引用した一首ですが、
私も大好きです。

たまに、庭に出て 
「あ! 咲いてる!」と気づくと、
思わずにんまりしてしまうものです。



It is a pleasure
When,rising in the morning
I go outside and
Find that a flower has bloomed
That was no there yesuterdy
(ドナルド・キーン訳、本書p104)



あと ちょっとだけ有名なものに

「たのしみは まれに魚烹て 児等皆が うましうましと いひて食う時」

といのがあり、これも大好きです。






これら52種が
「孤独平安を楽しむ」「家族団欒を楽しむ」「食を楽しむ」
「貧乏生活を楽しむ」「読書を楽しむ」「書画と歌を楽しむ」
「買い物を楽しむ」「友との交流を楽しむ」
「日本国に生れたことを楽しむ「ささやかな変化を楽しむ」
「野山歩きを楽しむ」
の11章にわけてあります。

それらすべてに 
「千の風になって」の新井満氏の ≪自由訳≫が付けられています。

新井満ホームページ「マンダーランド通信」


新井満氏の自由訳は 本書で8冊目だそうです。






新井氏は 『独楽吟』を
前書きの中で “幸福へのガイドブック” と称し、

本書末尾の「『独楽吟』の世界を探検してみよう」の中で

  「生きている。
   ただそれだけで、
   ありがたい。

   幸福の原点は、これなのである。」

と書いています。

『独楽吟』とは、いのちの賛歌だと思う、と言っています。



そして曙覧のまねをして作ったという一首を 紹介しています。

  たのしみは 朝起きいでて 呼吸をして
  まだ生きてゐたのだと 思ひをる時






思わず 私も 一首ひねってみたくなりました(笑)。

でも 私が作ったのは「しあわせは」で始まるものでした。

  しあわせは 味噌汁作りて 味見して
  うましといひて 頷ける時

オソマツ(笑)。





橘曙覧は、貧乏、「それも超一流の貧乏」だったそうです(p2)。

加えて、
幼くして 母と死別したり 母の実家に預けられたり、
15歳の時に 父を亡くしたりしています。

そして 結婚後に生れた3人の女の子達は 
次々と亡くなっています。

そんな曙覧の歌には
『独楽吟』以外にも 秀逸なものがあるようです。

新井氏に紹介された数首だけでも 興味を引かれます。



この本、お貸しできます。