座敷ネズミの吉祥寺だより

吉祥寺って、ラッキーでハッピーなお寺ってこと?
中瀬の吉祥寺のあれこれをおしゃべり。

『くじけないで』オマケ

2011-01-29 | おしゃべり
昨日 テレビを見ていたら、柴田トヨさんの映像が流れました。

ご覧になった方、いらっしゃいますか?

テレビ東京の「この日本人がスゴイ  衝撃〝いっこく堂〟の腹話術を金田一が解説&99歳の詩人柴田トヨから日本語の奥深さを考えるSP」(夜7時54分~9時54分)
という番組です。

ああ! 長いタイトル!(爆)



柴田さんは ご自分の詩を朗読なさっていました。

そう、私がクスッと笑った、あの「貯金」の詩でした。

声は、そうですね、きんさん・ぎんさんの声に ちょっと似てらしたみたい(笑)。



お顔は、色白で 99歳とは思えない美しさ!

そういえば 毎日お化粧をしているの、と 詩にありました。

それを「おつくり」と表現なさっていました。

美しい言葉ですね。



「それから丹念に

 九十七の今も

 おつくりをしている

 
 
 誰かに

 ほめられたくて」

(「化粧」 p68~69)



いつもスッピンで過ごしている私、少し見習った方がいいでしょうか?(笑)













テレビは 日本語の奥深さをテーマに 軽いおしゃべりを交えて
いろいろな場面を映していました。

そうして、キレイな日本語、丁寧な日本語の美しさと 
「ことば」が持つパワーを伝えてくれていました。

「ことば」には 人の心を 優しく包んで 繋いで
慈しんでくれる‘力’があるようです。

たとえ 詩や俳句などの形をとる事をしなくとも
人の心を傷つけるような事は 
私たちの日本語の「ことば」に させたくはありませんね。



『くじけないで』

2011-01-26 | 読みました
なんと、なんと、この明治生まれのお婆さんの処女詩集が、
150万部以上も売れてるんだそうですよ!





『くじけないで』 (柴田トヨ著、飛鳥新社、952円)。



手にとって 心がほっこりとして 買って来たのは去年でした。

先日 ようやくちゃんと読むことができました。

やっぱり 心がほっこりとします。

そうして 作者と お友達のような気持ちになります。

最初は 「このお歳なのに、すごい!」と思っていたのですが
読んでいたら 年齢の垣根は いつの間にか 消滅していました。

産まれてから何年経ったか、なんて 「気持ち」とは 関係ないんですね!






おばあちゃん と 呼ばないで欲しい、

「今日は何曜日?」

「9+9はいくつ?」

などというバカな質問もしないでほしい、

「西条八十の詩は好きですか?」

「小泉内閣をどう思いますか?」

なんていう質問だったら、「うれしいわ」とおっしゃる、白寿の柴田トヨさん。

(「先生に」p30~31)






私がちょっと笑っちゃったのは、「貯金」(p60~61)。

「あなたも 今から
 
 積んでおきなさい

 年金より

 いいわよ」



さて、作者は 何を貯金しておきなさい、と勧めたのでしょうか?(笑)






余白がいっぱいあって、字が大きくて、ひらがなが多くて、そして、見開きで終わる。

最近、本を読んでないなー、と思ってらっしゃる方にもオススメです。

明日は今日より きっといい日がくる、と思えてきます。

書店や図書館で見かけたら、ぜひ 手にとって見てください。

吉祥寺でも お貸しできます。



酒粕の話

2011-01-19 | おしゃべり
酒粕がブームなんだそうです。

某国営放送の「ためしてガ〇テン」という番組の中で、
酒粕には ビタミンB2は米の26倍、B6は47倍、アミノ酸は583倍!
もあって、美容と健康に良い!とやったのだそうです。

(→日本伝統あの発酵食で 驚きコレステ減効果!) 






毎年 除夜の鐘を撞く時には 甘酒をふるまいますが
この甘酒は いつも酒粕から作っています。

年末の買い物の時には 絶対! 忘れずに 酒粕を買って来ないといけません。

ところが、今年 スーパーに買い物に行った時に
住職は 酒粕を買う事ができませんでした。

売り切れだったのです!

さあ、困った!!!











私は 酒屋さんに行って 酒粕を買ってくるように頼んでいたのでしたが
住職は 「そんな面倒な事はできない! スーパーで買ってくる!」 と言って
子供と一緒に 買い物に行ってくれたのでした。

仕方なく 酒屋さんに向かう住職(微苦笑)。

そうして 美味しい酒粕を 無事に手に入れる事ができました。

スーパーで売っているものとは まるで違います!






この酒屋さんの酒粕を 最初に教えてくださったのは Y江さんです。

この酒粕で甘酒を作って飲んでいたら
身体が温まって 不調が改善された、という知人がいたから、とおっしゃって
ひと袋 持って来てくださったのです。

そして それは 芳醇な香りの なめらかな酒粕で、
それまで知っていたどの酒粕とも違うのでした。

Y江さん亡き後も 酒粕甘酒を作る時に
私は いつもいつも思い出しているのです。






厳しい寒さが続いています。

もし 手に入ったら 皆さんも ぜひ 酒粕で 温まってみてください。

コレステ減だけでなく、お肌にもいいかもしれませんよ(笑)。

メニューは、もちろん、甘酒にするのが 一番簡単だと思います!



1月の仏遊会

2011-01-17 | 仏遊会
1月の仏遊会は 22日(土)の予定です。

ポスターによりますと、内容は 

「☆座禅」  のほかに、  「☆鬼」  とあります。

これは 住職が 以前 皆さんにお約束していたものだそうです。

皆さん、覚えておいででしょうか?(笑)










写真は 9日・10日の 観音さまの晩に撮ったものです。

住職に代わって 弟子が勤めさせていただきました。



この日も寒かったです!

そして それからもずっと 毎日とても寒いですね!



去年の漢字

2011-01-17 | おしゃべり
日本漢字能力検定協会が発表した 去年の「今年の漢字」(笑)は、
「暑」でした。




ゴメンナサイ、無断で転載しています(汗)。




去年の年末に 「今年の10大ニュース」なんていう話題を 
テレビで見ていて思ったのは、
もう、秋口までのことは 全然覚えていないな、という事でした。

晩秋からこっち、いろいろな事がありすぎて。。。

なにしろ、先代住職の本葬がありましたから、
もう、そっちで いっぱいいっぱいになっていました。

(というか、まだ終わってませんが。汗)

我が家の子供たちにそう話すと、
彼らにとっては アパートを借りた事が大きい出来事だったようでしたが
私はすっかり忘れていたのでした。。(苦笑)








花祭壇を設置する前の本堂内の様子です。






当日は 冷たい風が吹いていて、
参列くださった方々も 手伝ってくださった方々も
皆さん とても大変でした。



私は 建物の中から ぬくぬくと 皆さんの様子を拝見していたのですが(汗)、
皆さん それぞれの持ち場で パワーを発揮してくださっていました。

そして どなたも一所懸命でした。

有り難く思いました。







こちらも 前日の準備段階でのテント。





さすがに当日は デジカメをぶら下げて 
「面白い所があったら 撮影でもしようかな?」的な気持ちの余裕はなく(汗)、
始まったと思ったら あっという間に終わってしまいました(苦笑)。





「今年の漢字」のニュースに接した時に 思い出したのは
その折りに 皆さんの働く様子を拝見していて 湧いてきた感情でした。



「支」。



去年の 私の漢字は 「支」です。

お寺というものは 皆さんに支えられて存在している、とは思っていました。

ですが 本当に、本当に 皆さんに支えられての 本葬の執行でした。

業者も 役員さんも ボランティアスタッフも。

どなたも 一所懸命で、ご自分の役割りを しっかりと果たしてくださっていて。

そうして 大きな事を成し遂げたのでした。



ああ。 

支えられているんだなあ。 

支えていただいてあるんだなあ。



そういう、静かな、大きな 感動でした。



皆さんに 感謝申し上げます。






本堂 南西の角に 新たに下げられた掛け軸。
「真如」と書いてあるのだそうです。