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天台宗勤行儀 その11 回向の文

      回向の文




願わくは 此の功徳を以て、普く一切に及ぼし、

我れ等と衆生と、皆共に仏道を成ぜんことを。






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     回向の偈文(法華経の偈)



これまで 仏さまの教えに導かれながら行ってきた私の修行の成果を
私は 自分だけのものにしようとは思いません。

世の中 すべての命ある者たちに、私の修行の成果が伝わってくれることを
祈っています。

そして、私は 世の中のすべての命あるものたちと共に
幸せになりたいと 心から願ってやみません。






今日は、ここまで!      


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天台宗勤行儀 その10 摩訶般若波羅蜜多心経(3)

菩提薩埵は、般若波羅蜜多に依るが故に、

心に罣礙無し。



罣礙無きが故に、

空怖有ること無く、

一切の顛倒夢想を遠離して、

涅槃を究竟す。



三世の諸仏も、般若波羅蜜多に依るが故に、

阿耨多羅三藐三菩提を得たまえり。



故に知るべし。



般若波羅蜜多は、

是れ大神呪なり、

是れ大明呪なり、

是れ無上呪なり、

是れ無等等呪なり。



能く一切の苦を除く、

真実にして 虚りならざるが故に、

般若波羅蜜多の呪を説く。



即ち呪を説いて曰わく、

羯諦羯諦、波羅羯諦、波羅僧羯諦、菩提薩婆訶

般若心経






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菩薩と呼ばれる最も優れた求道者(修行者)たちは、
『空』の境地を理解していますから、
どんなことにも執着せず、こだわりを持ちません。

執着もこだわりもないから 
恐怖におびえることもありませんし、
ものごとを誤って認識することもありませんし、
妄想に悩まされることもありません。

いつも平静で安らかな気持ちでいられるのです。

もちろん、過去・現在・未来の聖者(仏・菩薩)たちも皆、
この『空』の境地を体得し、
穏やかな悟りの世界に安住しています。

このように、『空』の真髄を説いた般若心経(般若波羅蜜の教え)は、
素晴らしい霊力を備えた至高の真言(真実の言葉)であり、
無上の真言であり、
無比の真言であり、
私たちすべての苦悩を取り除いてくれる完璧な心理の教えなのです。



最後に 般若心経の呪文をあなたに贈りましょう。

「さぁ、真理の世界に向かおう。

 恐れる事はない。

 諸々のほとけたちと共に 悟りの境地に至ろう。

 安らかで穏やかなあなたの心を祝福しよう。
 
 あなたが幸せであることを祈っています」



これが『空』という智恵を知るための般若心経の教えです。






今日は、ここまで!     


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天台宗勤行儀 その9 摩訶般若波羅蜜多心経(2)



是の故に、

空の中には、

色も無く、

受・想・行・識も無く、

眼・耳・鼻・舌・身・意も無く、

色・声・香・味・触・法も無し。



眼界も無く、

乃至、

意識界も無し。



無明も無く、

亦、無明の尽くることも無し。



乃至、

老・死も無く、

亦、老・死の尽くることも無し。



苦・集・滅・道も無く、

智も無く、

亦 得も無し。



得る所無きを以ての故に。






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『空』という悟りの境地から見れば、
世の中には 物質も無ければ 精神さえありません。

従って
眼・耳・鼻・舌・身体・心 といった器官も無く、

見る・聞く。嗅ぐ・味わう・触れる・感じる といった感覚もありません。



人が誰でも持っている 辛く苦しい煩悩も 実は虚構でしかなく、

生じたり 滅したりするものではありません。



苦の娑婆(この世の中)に生まれ、
病に罹り 年老いて 死ぬ、
そんな苦しみも 実際には無いのです。



この中の真理は何か、
どうすれば悟れるか
等ということに固執する必要はありません。

真理もなければ、それを知る智恵もなく、
したがって、それらを追い求める必要もありません。

すべて『空』なのですから。





今日は、ここまで!   


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天台宗勤行儀 その8 摩訶般若波羅蜜多心経(1)

摩訶般若波羅蜜多心経



観自在菩薩、深般若波羅蜜多を行ぜし時、

五蘊皆空なりと照見して、

一切の苦厄を度したまえり。



舎利子よ、

色は空に異ならず、

空は色に異ならず、

色は即ち是れ空、

空は即ち是れ色なり。



受・想・行・識も亦復 是の如し。



舎利子よ、

是の諸法は空相にして、

生ぜず、滅せず、垢れず、浄からず、増さず、減らず。






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摩訶般若波羅蜜多心経

(最上の智恵を知って 最高の幸せを得るために 最も大切な教えが説かれたお経)



観音さまが、完璧な智恵を体得するための修行をしてお悟りになったこととは、

「世の中のすべてのものごとには、
 何の実体も無く、ただ他の何かと比べて、或いは並べて、
 そこに虚構(虚像)を見、感じているに過ぎない」

ということです。



以下は、お釈迦様が、弟子たちの中で 最も聰明な舎利弗(舎利子)に向かって
お説きになられた説法です。



世の中のすべての物質と現象を『色』と言います。

この『色』には 形があるように思えるのですが、
実はそこには、実体が無いのです。

このことを『空』と言います。

でも物質が存在するという見方に対しての実体が無いという考え方ですから
『色』はそのまま『空』であり、
『空』はそのまま『色』であるということになります。

「色即是空・空即是色」です。

また、色ばかりでなく、
人の心の中の感覚、想い、意志、判断などの精神的な作用もやはり
『空』なのです。



すべてのものごとと、
それによって起こる人の心の動きは皆 『空』である
と知ることが
悟りの境地なのです。

ですから、
ものごとや人の心の作用は、
新しく生まれるということはなく、
無くなる(滅する)ということもなく、
汚いということもなく、
清らか(綺麗)だということもなく、
増えるということもなく、
減るということもないのです。





今日は、ここまで!








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天台宗勤行儀 その7  開経偈

  開教の偈

無上甚深微妙の法は、

百千万劫にも遭い遇うこと難し。

我れ 今 見聞し 受持することを得たり。

願わくは 如来の真実義を解したてまつらん。






  お経を唱えるに当たって(作者未詳)

これ以上ないほど高く・深く・広く・そして繊細 
且つ 大胆な真理を教えてくれる仏教に出会い、
そしてそれを知る機会を得るということは、

無限の時を生まれ変わりながら(輪廻を繰り返して)生きていても
なかなか適うものではありません。

でも、私は今、この時代のこの場所に生まれて、
仏教という教えを知り、学ぶための縁を得ました。

この縁を 特別な奇跡(チャンス)だと認識し、
この修行によって、仏さまのお説きになられた
真如・真理・真実というものを
完全に理解し、体得できることを
心から願うものです。






今日は、ここまで!


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