昔は、食べログを非常に参考にして、食べ歩きをしてきた。
今は、場所の確認以外では利用していない。
当然の事ながら、食べログに登録されていない店も沢山ある。
旅先で偶然出会った店。
誰も知らない店。
なんの予備知識も無い店。
それはそれで魅力的であり、胸の高揚感もある。
しかし、今回は食べログで福島県でも高評価の店に久々に行く。
元々、初めて福島で何か美味い物を!と思った時、食べログで調べたのが「仁亭」。
いいお店でした。
3年ぶりの再訪問になります。
朝の6時から、すでに3か所の桜見物をしたが、それでも店には10時半頃着いてしまった。
仁亭の近くには開成山公園と開成山大神宮がある。
ここも桜の名所と言っていいだろう。
店が開くまでの間、桜の撮影でもするか?と思ったが、駐車場がいっぱいだな。
結局、開いている駐車場を見つけ、暫し休憩。
思えば、寝てないし。w
体力的な衰えを感じていたが、昨年からの地道なトレーニングが功を奏したようだ。
少し、車の中で目を瞑り、休憩。
11時15分に目を開けると、店に行った。
店に行くと、先客というか待ち人は二人。
サラリーマン風の2人だけであった。
これには少々拍子抜け。
私は3番手として、開店を待つ。
その後、店が開店して中に案内される。
店内は、古民家風のいで立ち。
テーブル席、座敷席など統一されたものではなく、
どこの席も、そこだけのデザインである。
「どこでも、お好きな所にお座りください」
接客担当のマスターが、言った。
私は、カウンター席に座る。
前回は5人は座れるであろうテーブルで、貸し切りだったので、カウンターにした。
しかし、カウンターは二人まで。
この店のサービス方法であれば、私の隣に誰かが座ることは無い。
メニューは相変わらずの扇子である。
それと、追加ということで生姜焼き定食があった。
今回は、違うメニューにしようかと思ったが、
やはり、仁亭といえば「仁亭風焼きカツ」でしょう!
私は、仁亭風焼きカツ1700円を注文する。
注文後、暫しボケ~っと待つ。
お絞りと緑茶が提供される。
帰宅後に気が付いたのだが、今回は桜饅頭がなかった。
いろいろと価格高騰の中で、焼きカツの値段は現状維持。
饅頭が無くても、特に問題なし。
むしろ、遠慮なくお替りをしましょう。
先に野菜サラダが登場する。
ドレッシングは2種類。
フレンチというかサウザンドレッシングの様なものと、醤油ドレッシング。
お勧めはフレンチ2対醤油1で合わせることだと言う。
確かに、その方が味に奥行きがある。
それにしても、葉物中心とはいえ、ボリュームのあるサラダである。
これがお替り出来るのだ。
私は凄まじい空腹感を感じていたので、サラダをバクバクと食べる。
やがて焼きかつ登場!
御飯、漬物、味噌汁が付いたそれは、大き目なカツである。
準備をしておいたソースにカツを浸し、食べる。
サクッとした食感で、中から肉、チーズ、ハムが三位一体の味わいが口に広がる。
ソースは酸味のあるもので、濃厚な味わいのカツを酸味でくどさを感じない。
美味い!!!
所謂トンカツとは違った味わい。
衣の食感が、ザクザクしたものであるが、サッパリしている。
揚げ油の匂いもなく、パン粉が立って口の中を攻撃することもない。
カツはロース肉で、やや薄目の肉2枚で、中にチーズとハムを挟む。
ハムの存在は、殆ど感じないかな?
やはり、味の決め手はソースであろうか?
ゴマとマスタード、ソースを混ぜ込んだそれは、ソース自体が美味いと思う。
先述の様に、酸味を感じるそれは、味に切れがありくどさを感じない。
それゆえに、ソースはかなり多めにカツに付けている。
ご飯は茶碗の中にびっしりと詰め込まれている。
通常であれば、これだけで十分なボリュームである。
米自体も旨く、さすがは福島県!と思えるが、産地は分からない。
味噌汁はなめこですか?
大き目の器に、たっぷりと入っている。
とにかく、腹が減っていたので、カツを半分食べたところで、ご飯とサラダを食べ切る。
そして、両方ともお替りを所望する。
ご飯もサラダもしっかりと1人前をお替りをし、後半戦に臨む。
漬物は細かく刻まれていた。
それを白飯の上にのせ、飯を喰らう。
サラダも、間髪を入れずに口の中に押し込む。
うん、美味い!!!
とにかく、腹が減っていた。
ほぼ不眠不休で運転をし、歩き回った末へのこの焼きかつ。
元々美味い焼きかつが、空腹と言う調味料で最高のご馳走になる。
もう、連食などどうでもいい!
この店で、空腹をすべて埋めたい!
やがて完食。
全てを食べ終えると、冷たいお絞りとほうじ茶が提供される。
相変わらず、おもてなし感満載のサービスである。
通常であっても、十分ボリュームがあるのだが、それをお替りをして満たされた。
美味い物が腹いっぱいに詰まっている。
私はお会計をすることにした。
すると、接客担当のマスターが「車のナンバープレートみました。遠くからどうも」。
「私、この店は3回目なんです。毎回滝桜を観に来た時に、訪問しています」。
すると、マスターは驚いた様子で「ちょっと待ってくださいと」
なんと、ジュースを2本いただきました。
いやいや、こんな事をしていただいて申し訳ない。
「今日の予定は?」
「郡山に宿泊する予定です」
「花見山に行ったことがありますか?」
「いえ、行ったことは無いです」
「なら、花見山に是非行ってください!」
マスターお勧めの花見山、行きましょう!
私は丁寧にお礼を言い、店を後にする。
なんか申し訳ないね。
ジュース貰っちゃった。
常連のお客とかいるだろうにね。
だが、良い情報をいただきました。
福島の花見山、行った事が無いし、行こうと思ったことも無い。
私は、開成山を一回りして、行くことにした。