「スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐」 2005年 アメリカ
監督 ジョージ・ルーカス
出演 ユアン・マクレガー
ナタリー・ポートマン
ヘイデン・クリステンセン
イアン・マクディアミッド
サミュエル・L・ジャクソン
ジミー・スミッツ
ストーリー
全銀河を揺るがすクローン戦争の勃発から約3年が経過し、戦争は銀河共和国優位の情勢にあった。
オビ=ワン・ケノービ(ユアン・マクレガー)とアナキン・スカイウォーカー(ヘイデン・クリステンセン)は、ドロイド軍の人質となったパルパティーン最高議長(イアン・マクダーミド)を救出する命懸けの任務を遂行する。
ジェダイの騎士でありながら、妊娠した美しい元老院議員パドメ・アミダラ(ナタリー・ポートマン)と密かに結婚し、二重生活を送っている秘密を抱えることになったアナキン。
そんな彼に、パルパティーンはパドメを失う恐怖心を利用しながら、フォースの禁断の力、ダークサイドについて語って聞かせる。
実はパルパティーンは、シスの暗黒卿ダース・シディアスと同一人物だったのだ。
メイス・ウィンドゥにその事を報告したアナキンだったが、パドメを想うがあまりにパルパティーンの誘惑に屈して暗黒面に堕ちたアナキンは、シスの暗黒卿としての新たな名「ダース・ベイダー」を与えられる。
ダース・シディアスはジェダイの騎士メイス・ウインドゥ(サミュエル・L・ジャクソン)の対決の際、卑怯な手を使ってメイスを殺すが、ここからダークサイドのパワーがアナキンに取り憑いていく。
愛や正義の念ゆえにシス側に操られ、やがてジェダイを信用しなくなったアナキンは、師匠オビ=ワンと対決。
アナキンはオビ=ワンに片腕と両脚を斬られ、全身火だるまになる。
瀕死のアナキンはダース・シディアスに助けられ、手術を受けてダース・ベイダーとして再生した。
一方、パドメは双子の男女を産んで息絶える。
ルークとレイアと名付けられたその2人の赤ん坊は、別々の両親のところへ養子として引き取られていく。
寸評
新シリーズの最終章で、旧三部作の入り口といった内容で、新シリーズの中では一番楽しめる。
激化する共和国と独立惑星連合との戦いを軸に、主人公アナキンがダークサイドに落ちていく過程を悲劇的に描いていく流れの中で、愛するパドメ・アミダラとの恋の行方、師匠であり友であるオビ=ワン・ケノービとの別れなど、あらゆる登場人物の運命を一気に描いた見ごたえたっぷりの超大作である。
ストーリー運びは前作、前々作同様うまくないので、あらかじめある程度の予備知識を持っておいたほうがよい。
そもそも新シリーズは旧三部作を見ていることが前提となっているように思う。
なんといってもエピソード3は、主人公アナキンが悪の権化ダースベーダーに変わっていくというのがテーマで、彼の心理の移り変わりというのが最大の見所だ。
何気ない会話シーンでさえ、背後には無数のクリーチャーや宇宙船がひしめいているという、圧倒的なVFXの情報量がその見どころを支えている。
僕たちはダース・ベイダーがルーク・スカイウォーカーの父であるアナキン・スカイウォーカーであることを知っているわけで、ダース・ベイダー誕生秘話こそが新シリーズであるアナキン編の最大のテーマとなっている。
その誕生秘話を3作を費やして描いてきたわけだから、やはり新シリーズの中ではエピソード3がストーリー的にも群を抜いている。
僕たちはパドメがルークとレイアという双子を出産することや、生まれた赤ん坊が別々に育てられることも知っているので、パドメがアナキンの子供を産む場面にはあまり感動しない。
パドメは強い女性だったのにアナキンがダークサイドに堕ちてしまっただけで精神的に参って、生きる意志をなくしてしまって死んでしまうのは、パドメってそんなにメンタルが弱かったっけと突っ込みを入れたくなった。
コマンダー・コーディーが、オビ=ワンに落としたライト・セーバーを「これが無いと困るでしょう」と笑顔とともに渡すシーンがあって、その直後にパルパティーンから連絡を受けたコーディがオビ=ワンを撃ち殺す即裏切り行動をとることで、パルパティーンの支配が行き届いていること、またパルパティーンへの絶対忠誠が描かれていたと思うのだが、一方でパドメを失ったアナキンがそれでもダークサイドにとどまる理由がイマイチ分からなかった。
もうすっかりシスになってしまっていたということなのだろうか。
アナキンの行動には説得力に欠けることが多く、アナキンが暗黒面に堕ちダース・ベイダーが誕生するという決定事項のために無理矢理ドラマを動かしている感は否めない。
それでも終盤のアナキン対オビ・ワン、ヨーダ対ダース・シディアスという2つの闘いが交錯する演出はなかなか見応えがあり、新三部作の中では一番出来栄えがいいと思う。
生まれたルークとレイアがそれぞれ引き取られ、旧三部作に引き継がれるラストとなっていた。
余談であるが、知り合いの娘さんがアメリカ人と結婚し、生まれた女の子にこのシリーズのレイア姫から名前をとってレイアと名付けたそうである。
大きくなっても名前の由来を語れるくらいこのシリーズは映画史に残るシリーズなのだとは思う。
監督 ジョージ・ルーカス
出演 ユアン・マクレガー
ナタリー・ポートマン
ヘイデン・クリステンセン
イアン・マクディアミッド
サミュエル・L・ジャクソン
ジミー・スミッツ
ストーリー
全銀河を揺るがすクローン戦争の勃発から約3年が経過し、戦争は銀河共和国優位の情勢にあった。
オビ=ワン・ケノービ(ユアン・マクレガー)とアナキン・スカイウォーカー(ヘイデン・クリステンセン)は、ドロイド軍の人質となったパルパティーン最高議長(イアン・マクダーミド)を救出する命懸けの任務を遂行する。
ジェダイの騎士でありながら、妊娠した美しい元老院議員パドメ・アミダラ(ナタリー・ポートマン)と密かに結婚し、二重生活を送っている秘密を抱えることになったアナキン。
そんな彼に、パルパティーンはパドメを失う恐怖心を利用しながら、フォースの禁断の力、ダークサイドについて語って聞かせる。
実はパルパティーンは、シスの暗黒卿ダース・シディアスと同一人物だったのだ。
メイス・ウィンドゥにその事を報告したアナキンだったが、パドメを想うがあまりにパルパティーンの誘惑に屈して暗黒面に堕ちたアナキンは、シスの暗黒卿としての新たな名「ダース・ベイダー」を与えられる。
ダース・シディアスはジェダイの騎士メイス・ウインドゥ(サミュエル・L・ジャクソン)の対決の際、卑怯な手を使ってメイスを殺すが、ここからダークサイドのパワーがアナキンに取り憑いていく。
愛や正義の念ゆえにシス側に操られ、やがてジェダイを信用しなくなったアナキンは、師匠オビ=ワンと対決。
アナキンはオビ=ワンに片腕と両脚を斬られ、全身火だるまになる。
瀕死のアナキンはダース・シディアスに助けられ、手術を受けてダース・ベイダーとして再生した。
一方、パドメは双子の男女を産んで息絶える。
ルークとレイアと名付けられたその2人の赤ん坊は、別々の両親のところへ養子として引き取られていく。
寸評
新シリーズの最終章で、旧三部作の入り口といった内容で、新シリーズの中では一番楽しめる。
激化する共和国と独立惑星連合との戦いを軸に、主人公アナキンがダークサイドに落ちていく過程を悲劇的に描いていく流れの中で、愛するパドメ・アミダラとの恋の行方、師匠であり友であるオビ=ワン・ケノービとの別れなど、あらゆる登場人物の運命を一気に描いた見ごたえたっぷりの超大作である。
ストーリー運びは前作、前々作同様うまくないので、あらかじめある程度の予備知識を持っておいたほうがよい。
そもそも新シリーズは旧三部作を見ていることが前提となっているように思う。
なんといってもエピソード3は、主人公アナキンが悪の権化ダースベーダーに変わっていくというのがテーマで、彼の心理の移り変わりというのが最大の見所だ。
何気ない会話シーンでさえ、背後には無数のクリーチャーや宇宙船がひしめいているという、圧倒的なVFXの情報量がその見どころを支えている。
僕たちはダース・ベイダーがルーク・スカイウォーカーの父であるアナキン・スカイウォーカーであることを知っているわけで、ダース・ベイダー誕生秘話こそが新シリーズであるアナキン編の最大のテーマとなっている。
その誕生秘話を3作を費やして描いてきたわけだから、やはり新シリーズの中ではエピソード3がストーリー的にも群を抜いている。
僕たちはパドメがルークとレイアという双子を出産することや、生まれた赤ん坊が別々に育てられることも知っているので、パドメがアナキンの子供を産む場面にはあまり感動しない。
パドメは強い女性だったのにアナキンがダークサイドに堕ちてしまっただけで精神的に参って、生きる意志をなくしてしまって死んでしまうのは、パドメってそんなにメンタルが弱かったっけと突っ込みを入れたくなった。
コマンダー・コーディーが、オビ=ワンに落としたライト・セーバーを「これが無いと困るでしょう」と笑顔とともに渡すシーンがあって、その直後にパルパティーンから連絡を受けたコーディがオビ=ワンを撃ち殺す即裏切り行動をとることで、パルパティーンの支配が行き届いていること、またパルパティーンへの絶対忠誠が描かれていたと思うのだが、一方でパドメを失ったアナキンがそれでもダークサイドにとどまる理由がイマイチ分からなかった。
もうすっかりシスになってしまっていたということなのだろうか。
アナキンの行動には説得力に欠けることが多く、アナキンが暗黒面に堕ちダース・ベイダーが誕生するという決定事項のために無理矢理ドラマを動かしている感は否めない。
それでも終盤のアナキン対オビ・ワン、ヨーダ対ダース・シディアスという2つの闘いが交錯する演出はなかなか見応えがあり、新三部作の中では一番出来栄えがいいと思う。
生まれたルークとレイアがそれぞれ引き取られ、旧三部作に引き継がれるラストとなっていた。
余談であるが、知り合いの娘さんがアメリカ人と結婚し、生まれた女の子にこのシリーズのレイア姫から名前をとってレイアと名付けたそうである。
大きくなっても名前の由来を語れるくらいこのシリーズは映画史に残るシリーズなのだとは思う。
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