「プリティ・ウーマン」 1990 アメリカ
監督 ゲイリー・マーシャル
出演 リチャード・ギア
ジュリア・ロバーツ
ローラ・サン・ジャコモ
ラルフ・ベラミー
ジェイソン・アレクサンダー
ヘクター・エリゾンド
ストーリー
企業買収を繰り返す実業界の一匹狼エドワード・ルイス(リチャード・ギア)。
ふとした言葉の行き違いから恋人と別れた夜、ハリウッドの路上で道案内を頼んだストリート・ガール、ビビアン・ウォード(ジュリア・ロバーツ)を気まぐれ半分で高級ホテルの自分の部屋に呼ぶ。
ビビアンにとってそれは見たこともないような眩い世界であった。
そしてエドワードにとっても無邪気さの中に知性を隠し持つビビアンとの出会いは新鮮なものだった。
翌朝、エドワードはビビアンに1週間の間、自分のアシスタントとしてそばにいてくれと頼む。
エドワードに命ぜられるまま華麗なドレスに着替えた彼女は生まれ変わったようにエレガントに見えた。
そしてビビアンとの生活はエドワードにも変化を持たらす。
彼はモース(ライフ・ベラミー)の経営する造船会社を買収しバラ売りすることによって莫大な利益を手にする計画を進めていたが、土壇場になって相棒の弁護士スタッキー(ジェイソン・アレクサンダー)の反対を押し切って、友好的な提携へと計画を変更する。
1週間が終わり、エドワードがニューヨークに帰る日がやってくる。
彼はビビアンにまた会いたいと、生活できるだけの金を渡そうとするが、プライドの高い彼女はそれを断り、部屋を去る。
自分に目覚めたビビアンは新しい生活を始めようと旅立つことを決意するが、そんな彼女を迎えに来るエドワードの姿があった。
寸評
僕は随分以前にハリウッドを訪れたことがあり、その時は”ホリデーイン・ハリウッド”に宿泊した。
ハリウッド大通りを歩き、ウォーク・オブ・フェ-ムに刻まれたスターの名前を見て歩くのが楽しかったのだが、この作品でもそのウォーク・オブ・フェームが映し出されて懐かしかった。
またロデオ・ドライブの店で娼婦のジュリア・ロバーツが似つかわしくないからと店員に拒絶されるシーンがあったが、僕もロデオ・ドライブのウィンドウ・ショッピングを楽しんだ時に、とてもじゃないが”Just Looking”と言って店内を物色するような勇気は湧いてこなかった雰囲気のある店が並んでいたことを思い出す。
路地を入ると娼婦らしい女性が客引きを行っていたが、ビビアンのようなキュートな女性はいなかったように思う。
ビビアンはホテル支配人の口利きでロデオ・ドライブの店で高価な服を購入することに成功するのだが、真っ白なスーツを着こなしたジュリア・ロバーツの姿には惚れ惚れしてしまう。
彼女ほどではないが、そのような女性がロデオ・ドライブを闊歩していた光景が目に浮かぶ。
そんな思い出がこの映画に親しみをもたらせた。
企業買収と売却を繰り返して利益を上げるファンドマネージャーや、莫大な資金を動かして仮想通貨や株式投資で利益を上げる人たちが富豪となっている現実があり、エドワードもその一人である。
ビビアンは”何も作り出していないんでしょ”と疑問を投げかけるが、それはそんな人種への批判でもある。
映画ではビビアンの言葉に打たれたエドワードが企業買収で方針を変えるが、現実の世界ではそんな人物はいないのではないかと思う。
父親との関係や家庭生活に向かないことを自覚するエドワードがどこか暗い影を漂わせるのに対して、天真爛漫とも思えるビビアンが魅力的で、ボディダブルが多用されているためビビアンの官能的な体の一部のアップはジュリア・ロバーツではないらしいが、それでもこの映画はジュリア・ロバーツの独り舞台だ。
単純なシンデレレラ物語で中身はそんなに深いわけではないが、この映画はジュリア・ロバーツにとって「エリン・ブロコビッチ」と共に彼女の代表作だと思う。
ビビアンに好意を感じ始めたエドワードがビビアンをオペラに連れて行き、一番いい席で舞台を見たビビアンはそのオペラに感激する。
それが伏線になっているのだが、このオペラの音楽がラストで流れてくるシーンをもう少し長めにして感動を劇的に高めてほしかった希望が僕にはある。
リチャード・ギアとジュリア・ロバーツのダブル主演作品だと思うが、それでも僕は人物的にビバリー・ウイルシャー・ホテルの支配人が気に入った。
ウィットにとんだ会話と振る舞いに憧れさえ抱いた。
ビビアンを送り出すときの態度などはリッパだ。
映画の世界だけど、一流ホテルのホテルマンの姿を見せてもらった。
エドワードの苦悩がもう少し上手く描かれていたら、ビビアンによって覚醒させられる姿をもっと堪能できたような気がする。
微笑ましく見ることができたのだが、結局、世の中お金なんだなあとも思わせたけど・・・。
監督 ゲイリー・マーシャル
出演 リチャード・ギア
ジュリア・ロバーツ
ローラ・サン・ジャコモ
ラルフ・ベラミー
ジェイソン・アレクサンダー
ヘクター・エリゾンド
ストーリー
企業買収を繰り返す実業界の一匹狼エドワード・ルイス(リチャード・ギア)。
ふとした言葉の行き違いから恋人と別れた夜、ハリウッドの路上で道案内を頼んだストリート・ガール、ビビアン・ウォード(ジュリア・ロバーツ)を気まぐれ半分で高級ホテルの自分の部屋に呼ぶ。
ビビアンにとってそれは見たこともないような眩い世界であった。
そしてエドワードにとっても無邪気さの中に知性を隠し持つビビアンとの出会いは新鮮なものだった。
翌朝、エドワードはビビアンに1週間の間、自分のアシスタントとしてそばにいてくれと頼む。
エドワードに命ぜられるまま華麗なドレスに着替えた彼女は生まれ変わったようにエレガントに見えた。
そしてビビアンとの生活はエドワードにも変化を持たらす。
彼はモース(ライフ・ベラミー)の経営する造船会社を買収しバラ売りすることによって莫大な利益を手にする計画を進めていたが、土壇場になって相棒の弁護士スタッキー(ジェイソン・アレクサンダー)の反対を押し切って、友好的な提携へと計画を変更する。
1週間が終わり、エドワードがニューヨークに帰る日がやってくる。
彼はビビアンにまた会いたいと、生活できるだけの金を渡そうとするが、プライドの高い彼女はそれを断り、部屋を去る。
自分に目覚めたビビアンは新しい生活を始めようと旅立つことを決意するが、そんな彼女を迎えに来るエドワードの姿があった。
寸評
僕は随分以前にハリウッドを訪れたことがあり、その時は”ホリデーイン・ハリウッド”に宿泊した。
ハリウッド大通りを歩き、ウォーク・オブ・フェ-ムに刻まれたスターの名前を見て歩くのが楽しかったのだが、この作品でもそのウォーク・オブ・フェームが映し出されて懐かしかった。
またロデオ・ドライブの店で娼婦のジュリア・ロバーツが似つかわしくないからと店員に拒絶されるシーンがあったが、僕もロデオ・ドライブのウィンドウ・ショッピングを楽しんだ時に、とてもじゃないが”Just Looking”と言って店内を物色するような勇気は湧いてこなかった雰囲気のある店が並んでいたことを思い出す。
路地を入ると娼婦らしい女性が客引きを行っていたが、ビビアンのようなキュートな女性はいなかったように思う。
ビビアンはホテル支配人の口利きでロデオ・ドライブの店で高価な服を購入することに成功するのだが、真っ白なスーツを着こなしたジュリア・ロバーツの姿には惚れ惚れしてしまう。
彼女ほどではないが、そのような女性がロデオ・ドライブを闊歩していた光景が目に浮かぶ。
そんな思い出がこの映画に親しみをもたらせた。
企業買収と売却を繰り返して利益を上げるファンドマネージャーや、莫大な資金を動かして仮想通貨や株式投資で利益を上げる人たちが富豪となっている現実があり、エドワードもその一人である。
ビビアンは”何も作り出していないんでしょ”と疑問を投げかけるが、それはそんな人種への批判でもある。
映画ではビビアンの言葉に打たれたエドワードが企業買収で方針を変えるが、現実の世界ではそんな人物はいないのではないかと思う。
父親との関係や家庭生活に向かないことを自覚するエドワードがどこか暗い影を漂わせるのに対して、天真爛漫とも思えるビビアンが魅力的で、ボディダブルが多用されているためビビアンの官能的な体の一部のアップはジュリア・ロバーツではないらしいが、それでもこの映画はジュリア・ロバーツの独り舞台だ。
単純なシンデレレラ物語で中身はそんなに深いわけではないが、この映画はジュリア・ロバーツにとって「エリン・ブロコビッチ」と共に彼女の代表作だと思う。
ビビアンに好意を感じ始めたエドワードがビビアンをオペラに連れて行き、一番いい席で舞台を見たビビアンはそのオペラに感激する。
それが伏線になっているのだが、このオペラの音楽がラストで流れてくるシーンをもう少し長めにして感動を劇的に高めてほしかった希望が僕にはある。
リチャード・ギアとジュリア・ロバーツのダブル主演作品だと思うが、それでも僕は人物的にビバリー・ウイルシャー・ホテルの支配人が気に入った。
ウィットにとんだ会話と振る舞いに憧れさえ抱いた。
ビビアンを送り出すときの態度などはリッパだ。
映画の世界だけど、一流ホテルのホテルマンの姿を見せてもらった。
エドワードの苦悩がもう少し上手く描かれていたら、ビビアンによって覚醒させられる姿をもっと堪能できたような気がする。
微笑ましく見ることができたのだが、結局、世の中お金なんだなあとも思わせたけど・・・。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます