おじさんの映画三昧

旧作を含めほぼ毎日映画を見ております。
それらの映画評(ほとんど感想文ですが)を掲載していきます。

ホット・ファズ 俺たちスーパーポリスメン!

2024-07-17 06:58:41 | 映画
「ホット・ファズ 俺たちスーパーポリスメン!」 2007年 イギリス / フランス

               
監督 エドガー・ライト                             
出演 サイモン・ペッグ ニック・フロスト ジム・ブロードベント
   パディ・コンシダイン ティモシー・ダルトン ビル・ナイ
   ビリー・ホワイトロー エドワード・ウッドワード
   ビル・ベイリー デヴィッド・ブラッドリー
   ケヴィン・エルドン レイフ・スポール

ストーリー
首都ロンドンで日夜市民の安全を守り続ける勤勉な警察官、ニコラス・エンジェル巡査。
その活躍ぶりは誰もが認めるところ。
しかし、あまりにも優秀すぎるがゆえに同僚たちの反感を買い、ついにはのどかな田舎町サンドフォードの警察署に左遷されてしまう。
事件らしい事件も起こらず途方に暮れるニコラス。
おまけに、無理やり組まされた相棒のダニーは脳天気な上に大の警察映画マニアで、映画と現実を混同してはニコラスを戸惑わせる。
やがて二人は徐々に打ち解けていき毎日仕事に励んでいるが、事件といえば白鳥が逃げたことくらい。
そんな中、ある日村を揺るがすような不気味で残虐な事故(事件?)が発生する。
その後次々と残虐な事故(あきらかに事件・・・)が起こっていくが、平和すぎて村の住人の感覚が麻痺したのか、次々に起こる殺人事件を、誰も殺人とは思わない。
状況からも明らかに犯罪と確信したエンジェルは、ロンドン時代に得た方法でダニーと共に捜査を始めるのだが…。


寸評
個人的な事前認識として、日本以外でいち早く評判になり、その面白さを知った人々が呼びかけて署名運動を行った結果、日本公開が決まったコメディ映画というイメージを持っていた。
同様のケースに少し前に政治的映画の『ホテル・ルワンダ』という作品があって、こちらは中々の出来栄えだったように思う。
本作にもそのような期待を抱いて見たのだが、期待が過ぎたのか僕には少し物足りなさが残った。
この事前の経緯の割りには僕にとっての物足りなさはいったい何処から来ていたのだろう?
まずこの村の平穏さの象徴として、白鳥の逮捕劇があったりするのだが、このようなエピソードに代表されるような可笑しさが、僕の英語力の無さかイマイチ伝わらなかった。
もっともこの白鳥は後半で再び登場してそれなりの役割を果たすので、コメディ部だけを受け持っていたわけではないのだが、全体的に可笑しさがこみ上げてこなかった。
では可笑しくないのかと言うと、そうでもなくて、なんとなく可笑しいのだ。
そのような微妙なシーンがとても多かったような気がする。
要するに、この映画は僕の感性とはずれていたのだと思う。
犯人らしき人物は直ぐに想像できる展開になっていて、最後にどんでん返しの展開に持って行くやりかたも、「あーなるほど騙されていたのか」との爽快感は持てなかった。
ただし、これぞB級映画!として見る分には、中身はいろんなパターンが詰め込まれていて楽しめる。
最後の銃撃戦もチャチャを入れながら見られるので肩は凝らない。
バカバカしさと面白さが同居してこそB級映画で、その意味でこの映画は間違いなくB級映画の傑作だ。


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