瞳をキラキラさせながら、ゆうやは今日も足こぎ車椅子COGYに乗って頑張っています。体が不自由だけれど、なんのその～。
ゆうやは、今週、待ちに待ったショートステイを利用しました。
ショートステイを利用している病院へ到着すると、「やっほ～♪」とさらにテンションが上がり、ゆうやはとても嬉しそうでした。
「今回はちょっと早いけれど、クリスマスの飾りを作るわよ。」とスタッフの方がおっしゃいました。
カラオケタイムの待ち時間に、工作をさせて頂きました。
スタッフの方に手伝って頂いて、こんなにかわいい松ぼっくりのクリスマスツリーが出来上がりました。
初日、ゆうやは大いに楽しみましたが、２日目は少々苦しむことになりました。
朝起きたときはまだ大丈夫だったようですが、だんだん首が痛くなってきたそうです。
昼食の頃には痛みがピークになり、下を向いて食事をすることができなくなりました。
そこで、看護師さんたちが完全介護をしてくださり、ゆうやに食べさせてくださいました。
迎えに行くと、ゆうやは真っ先に首の痛みを訴えました。
「痛い、痛い、痛いよ～。」
ゆうやに「こっちを向いてごらん。」と声をかけてみたものの、目だけがきょろりと動くだけでした。
これは相当痛いようです。
立位がとれるかどうかテストしてみたところ、腰が引けていましたがなんとか立つことができました。
これなら電車に乗りにでかけることができそうです。
でもどうして、首が痛くなったのでしょうか。
ゆうやに聞き取りをしながら原因を探りました。
ベッドの枕を見ると、家で使っている枕よりも２倍の高さがありました。
触ってみると、とても硬くて、とくに真ん中が盛り上がっていました。
もしかしたら、枕が原因かもしれません。
看護師さんも「次回は柔らかい低い枕を用意しておきますね。」と言ってくださいました。
ゆうやは「首が痛い痛い。」と言いながらも、その後、元気に電車に乗りに出かけました。
夕食はなんとか自分で食べることができましたので、ほっとしました。
楽しかったけれど、ちょっと痛い思いもしたショートステイでした。
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ゆうやのパパは音楽鑑賞が趣味です。
休みの日には、いつも好きな音楽を聞いています。
この前の週末も、ゆうやのパパは朝起きてから音楽を聴く準備をしていました。
新しいCDを買い、気分はウキウキ♪
パッケージを開けて、とても嬉しそうにしていました。
私は、ベッドに横になっているゆうやの更衣をしていました。
靴下をゆうやの足先に入れようとしていました。
ゆうやは靴下を履くとき、いつも膝をビュンと曲げます。
足先に靴下が触って、くすぐったいのでしょうか。
このような動きをされると、足先を入れかけていても靴下はすっぽり脱げてしまいます。
膝が曲がった状態のゆうやの足先に靴下を引っ掛けようとすると、今度は急に膝をビュンと伸ばします。
足が勝手に動いてしまうようなのですが、ゆうやの靴下を履くのはいつも難儀します。
そうこうしていると、ゆうやのパパがCDのバーコードが印刷されたシールを手にして近寄って来ました。
ゆうやのパパは笑いながら、私の肩にそのシールを貼りました。
ゆうやはそれを見て言いました。
「湿布を貼ったの？」
ゆうやのパパは、ずっこけていました。
私もゆうやの言葉で大笑いしました。
ゆうやの一言の御蔭で、笑いで始まった１日となりました。
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ゆうやは、８月末から血便が出ていました。
その後、少しおさまったり血便が出たり～を繰り返していました。
いよいよ大きな病院で精密検査を受けなければならないのかなあと思っていたところ、１１月に入って終息してきました。
また血便が出たら、ショートステイを利用している病院で検査を受けることになりました。
実際のところ、ショートステイを利用している病院の院長先生も、悪性リンパ腫の主治医も私も、皆、精密検査をどうやって受けるか悩んでいました。
「この子の検査は難しいぞ～。」
「実際検査を受け持つ先生も困るだろうなあ。」
と先生方は苦笑いされていました。
精密検査をする必要がなくなって、ほっとしています。
ただ、今まで揚げ物や繊維質のものを控えていたため、排便が１週間ないことが頻繁になってしまいました。
１週間に食べる量を考えると、それだけのものを溜め込むのは体に毒です。
乳酸菌を変えてみたり、食事を元に戻して揚げ物を食べてみたり、納豆を食べてみたりと工夫中です。
「私はこれが効くよ。」と教えてもらったものを順番に試していますが、なかなか効果が出ません。
ヤスダヨーグルトでもびくともせず、「毎日千億」という乳酸菌飲料でもダメでした。
ゆうやのおなかの中が早く元に戻るよう、食事に気をつけていこうと思います。
まずは血便が出なくなって良かったです♪
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ゆうやは、電車に乗ることが大好きです。
電車に住みたいんじゃないかなと思うほどです。
毎日毎日、電車に乗りに出かけます。
駅が近くて本当に良かったなあと思います。
ゆうやは電車に乗ることが楽しくて仕方がありませんので、他の人も一緒に乗ってほしいと言います。
楽しいことを共有したいようです。
「今度一緒に電車に乗ってもらえませんか。」
ゆうやはいろんな人を誘います。
けれど、皆さん、お仕事がありますから一緒に乗る機会がありません。
ゆうやはいつも残念そうにしています。
さて、先日、ゆうやはジムへ行きました。
「こんど一緒に電車に乗りたいです。」
ゆうやは懲りずにインストラクターの先生を誘っていました。
「ごめんね、ゆうやくん。仕事があるから難しいなあ。」
ガッカリー。
やっぱりですか、、、。
翌日、ゆうやはいつものように作業所から帰ってきてから電車に乗りに出かけました。
その帰りにある駅で、偶然インストラクターの先生にお会いしました。
「あ、ゆうやくん！」
ゆうやは大喜びです。
「一緒に電車に乗れるよ♪」
ゆうやは大満足でした。
ずっと願っていたことが叶って良かったです。
次にジムへ行ったら、先生と電車の話をしましょう～。
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昨日、ゆうやは大パニックに陥りました。
私は、癌の手術後、飲食時に咳き込むことがあります。
咳き込むと、ゆうやがパニックになるので、なるだけ咳を我慢しています。
昨日の夕食時、ご飯粒がひっかかり、むせてしまいました。
ゆうやはパニックになりそうなところを、かろうじて抑えることができました。
入浴後、今度はゆうや自身が咳き込みました。
お茶をうまく飲み込めず、かなり長い間咳き込んでいました。
そして夜に、ゆうやのパパがひどく咳き込みました。
なんとまあ、家族全員咳き込む日となりました。
ゆうやは、ゆうやのパパの咳が長引いたことで不安が大きくなり、パニックに陥りました。
「わ～！わ～！」と大きな声を出し続けました。
一旦、こうなったら、負の連鎖が始まります。
声がおさまっても思考がマイナスになっていき、不安になったり怒り出したり、、、。
時間をかけて落ち着かせましたが、落ち着くと今度は「悪いことをしてしまったー。」と落ち込みます。
ジェットコースターのように上がったり下がったり、忙しいです。
夜中、ゆうやは「お母さん、手を握ってください。」と言いましたので、私はゆうやの手を握りました。
スヤスヤと眠っているゆうやの顔を見ながら、私は心中で「いい子になあれ～。」と思いました。
すると、ゆうやがブルブルッと身震いをしました。
しばらくしてから、私はもう一度、心中で「いい子になあれ～。」と思いました。
ゆうやは、またブルブルッと身震いをするではありませんか。
３度目、心中で「いい子になあれ～。」と思ったとき、ゆうやがパチッと目を開けました。
「お母さん、ぼく、いい子になりたいです。」
ギョギョギョ～！
ゆうやに通じていたのでしょうか。
真夜中に１人でビックリしました。
そして、魔法の呪文にクスッと笑っていたゆうやのママでした。
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