瞳をキラキラさせながら、ゆうやは今日も足こぎ車椅子COGYに乗って頑張っています。体が不自由だけれど、なんのその～。
昨日、ゆうやは幼い頃からお世話になっているリハビリ病院に行きました。
今は、その病院でリハビリは受けていませんが、子供の頃から高校生の時までその病院に通っていました。
現在も半年に１度は、ドクターの診察を受けています。
昨日は午前中、作業所に行き、午後から早退しました。
そのリハビリ病院で、午後３時から診察の予約が入っていました。
ゆうやは、久しぶりにドクターにお会いできることをとても楽しみにしていました。
診察の順番が回ってくると、ゆうやは始終笑顔で話をしていました。
ベッドに横になり、ゆうやの膝や足首、肘などの角度を計測して頂きました。
ドクターはひととおり計測すると、「凄いなあ。」とおっしゃいました。
「これだけの体を維持できているのは、奇跡的です。」と言って頂きました。
通常なら、ゆうやぐらいの年齢になると、体が固まってきて関節も強く曲がってしまうことが多いそうです。
ゆうやは毎日、足こぎ車椅子に乗って足首や膝、股関節を動かしていますから、柔軟性を保つことができています。
また、上肢に関しても、家で日々、ペグのような積み木やスタッキングコーンなどでリハビリをしています。
毎週ジムにも通い、できる限り体を動かすことに取り組んでいます。
こうした取り組みは、毎日どれほどの効果が出ているのか計測し難いものがあります。
けれど、半年に１度のペースでゆうやを診察してくださるドクターからは、その効果が顕著に分かるそうです。
私は、毎日努力を積み重ねることの大切さをしみじみ感じました。
時には大変なこともありますが、これからもできる限り、家庭での取り組みを続けていきたいと思います。
（この日、最もドクターを驚かせたことはー。
「カラオケで天童よしみさんや渥美二郎さんの歌を歌っています♪」とゆうやが言ったことでした。
ドクターも最近は演歌にはまっているとのことで、話が盛り上がりました～。）
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朝晩は、随分と冷え込むようになりました。
ヒンヤリした空気に触れると、気持ちも引き締まるような気がします。
今朝は青空が広がっていましたが、朝は肌寒く感じました。
ゆうやは、その冷えた空気の中、足こぎ車椅子に乗りました。
長袖のシャツを着て、木綿のジャケットも着ました。
作業所へ行く仕度をしている最中、今日はゆうやはとてもよくおしゃべりをしました。
その為、いつもより仕度に時間がかかりました。
「今日は駅まで行けるかどうか分からないから、時間を見ながらどこかでUターンしましょうか。」
ゆうやはとても驚いていました。
「どうして駅まで行けないの？」
「時間があまりないからよ。」
「どうして時間がないの？」
「ゆうやがおしゃべりを沢山していたからね。」
「・・・」
ゆうやの表情が変わりました。
それまでゆったりしていたのですが、キリリと引き締まりました。
足こぎ車椅子に乗り、ゆうやはひたすらペダルを回すことに集中していました。
いつもなら途中でよそ見をしたりおしゃべりをするのですがー。
運動会の徒競走のような勢いで、ゆうやは体を揺らしながら猛烈にペダルを回していました。
家の前まで戻ってくると、ゆうやの体は熱くなっていました。
「もっと乗りたいよ。」
ゆうやは意欲満々でしたが、そこへ作業所の車が到着しました。
今は、運動するには快適な季節だと思います。
明日は、もっと長く足こぎ車椅子に乗れるといいなと思います。
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昨日、大型の台風が関西に上陸しました。
今まで、台風が来る来る～と言っても、ほとんど雨も降らず、大した被害がありませんでした。
ゆうやも台風が来るというその日に、電車に乗りに出かけることができていました。
しか～し！
昨日は違いました。
携帯電話には、どんどん台風情報が入ってきました。
暴風、大雨、雷、高潮、洪水警報などなど。
ゆうやは、それでも電車に乗りに出かけるつもりでいました。
「ゆうや、電車が止まると思うよ。」
JRも午後４時には全面停止というお知らせが、前日に入ってきました。
ゆうやは衝撃を受けていました。
「電車、電車、電車に乗りたい！」
足をバタバタさせて、少しパニックになっていました。
そんなゆうやをゆうやのパパが、車でスーパーに連れて行ってくれました。
道路はあまり車が走っていませんでしたが、スーパーは買い出しに来た人でいっぱいでした。
ゆうやは最近改装したばかりのスーパーをぐるりと回り、とても楽しそうでした。
ゆうやの大好きな「ソーラン節」や「踊るポンポコリン」が流れていました。
「お父さんとスーパーへ行って楽しかった♪」
ゆうやは満足そうでした。
ヘルパーさんにもいつもよりうんと早く午後２時に来て頂き、入浴介助をして頂きました。
今朝はすっかり晴れ、ゆうやは足こぎ車椅子に乗ってから元気に作業所へ行きました。
電車に乗らない休日を初めて過ごしたゆうやでした。
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昨日は朝からとてもいいお天気でした。
ゆうやは張り切って、足こぎ車椅子に乗りました。
朝の通勤に急ぐ人達が道を行き交う中、ゆうやはペダルを回しました。
私はゆうやの普段使用している車椅子を押しながら、ゆうやの後をついて行きました。
ゆうやには付き添いをお願いしている人が、そばに居てくださっていました。
いつも、家を出発して駅のエレベーター付近でUターンしています。
昨日は、ゆうやがUターンしようとした際、目の見えない方が白い杖をついて近づいて来られました。
私はゆうや達に向かって「危ないよ。ストップ、ストップ！」と声をかけました。
それなのに、ゆうや達は動きを止めずにUターンをしました。
目の見えない方がすぐそこまで来られていて、もう少しでぶつかるところでした。
あと１秒遅れていたら、その方は転倒されていたかもしれません。
私はゆうや達に、その場で注意しました。
「白い杖を持った人は目が見えないんだから、ぶつからないようにこちらが気をつけなければならないのよ。」
ゆうやに付き添ってくださっていた人は、「大丈夫だろうと思った。」と言いました。
けれど、ゆうやのハンドル操作は危ういですし、足もうまく回転しないこともあります。
また、私はゆうやに思いやりの心を育ててほしいと思ったのです。
普段は他の方々から思いやりを頂くばかりですが、ゆうやにも人への思いやりの心を持ってほしいと思っています。
ゆうやにも「白い杖を持った人を見かけたら、道を譲るように。」と、もう一度、話をしようと思います。
今日は事故にならなくて、本当に良かったです。
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ゆうやは今週、水曜日木曜日と１泊２日でショートステイを利用しました。
ずっとずっとその日を楽しみに、ゆうやは頑張っていました。
いよいよその日が近づいてくると、ゆうやは私に言いました。
「お母さん、ショートステイの準備をしてね♪」
「はいはい～。」
そして、火曜日の夜ー。
ゆうやは嬉しそうな顔をして眠りにつきました。
夜中、私もベッドに横になりましたが、なかなか眠ることができませんでした。
２時３時、、、。
あっという間に朝がやってきました。
バタバタと準備をし、ショートステイを利用する病院までゆうやを送りました。
ゆうやは看護師さん達に挨拶をして、始終笑顔でした。
私は安心して病院を出ました。
その夜、私は「久しぶりにゆっくり眠れる♪」と喜び過ぎたのか、またなかなか眠ることができませんでした。
２時３時、、、。
私はフラフラ状態でゆうやを迎えに行き、ゆうやに尋ねました。
「夜はよく眠れた？」
「今回は、よく眠れたよ♪」
あ～、良かったです。
私の方が遠足前の小学生になってしまった今回のショートステイでした。
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