時間がかかるのです

ゆうやに最近、少し変化が見られました。

毎日作業所に通っていますが、職員さんとばかり話をしていて、利用者さんとはほとんど話をしていませんでした。
家でも、利用者さんの話をするときは「〇〇さんが大きな声を出すから辛い。」とか「〇〇さんを急に怒りだしたから廊下に避難した。」とか辛い訴えばかりでした。

作業所の職員さんとは、毎日ノートを交換して情報共有しているのですが、やはり「他の利用者さんたちが喧嘩をしたので廊下に避難しました。」という内容が多かったです。
楽しい話題では、「職員さんが昨夜何を食べたか当てました。」と、もっぱら職員さんとの関わりの内容でした。

最近は、作業熱心であることや、作業のスピードが上がったことに加えて、「他の利用者さんと楽しく会話していました。」という記載が見られるようになりました。
実際、作業所の車が迎えに来てくださった際、他の利用者さんから「ゆうやくん、おはよう。」と声をかけてくれるようになり、ゆうやも「おはよう。」と返事しています。

これは今までに見られなかった光景なので、ちょっとビックリしました。
考えてみれば、ゆうやは今通っている作業所に８年以上在籍しています。

「ボク、だんだん作業に慣れてきたよ。作業が速くなったよ。」とゆうやも嬉しそうに言います。
そういう時は、ゆうやのパパはいつも「ゆうやはもうベテランだよ。」と言っています。

障害特性を考えると、作業に自信を持てるようになるには、かなり時間がかかるのかもしれません。
利用者同士で仲間意識を持つようになるのも然り。

ゆうやも８年かかって、ようやく他の利用者さんたちの名前を覚えたようです。
本来、ゆうやは人の名前を覚えるのは得意なのですが、今までは利用者さんたちのことに関心がなかったと言えます。

昨日も相変わらず「〇〇さんが大きな声を出してビックリした。」と辛そうに話していましたが、これからさらに他の利用者さんとの関わりでゆうやが少しでも成長できればなあと思います。


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