ゆうやプロジェクト

瞳をキラキラさせながら、ゆうやは今日も足こぎ車椅子COGYに乗って頑張っています。体が不自由だけれど、なんのその~。

ボトックス注射

2011-01-18 00:07:43 | 日記
ゆうやのことで、どうしようかと迷っていることがありました。
それは、2度目のボトックス注射を打つかどうかということです。

あまりに筋緊張が強いため、昨年の9月に初めてボトックス注射を打ちました。
両ふくらはぎに2本ずつ、計4本打ちました。

私も以前、一度「塗るボトックス」体験をしたことがあります。
お試しで、よくわからないままボトックスの入ったジェルを顔に塗りました。
しばらくすると顔の筋肉を動かすことができなくなり、不自由を感じました。
「しわ取り」が目的と言われていますが、私には苦痛でした。

そもそも「ボトックス」というのは、私は美容で使用されるものだと思っていました。
開発の歴史を調べてみると、第二次世界大戦当時に生物兵器として研究開発がされていたことが分かりました。
最近では、ゆうやのような筋緊張の強い障害者に対して筋肉を緩める目的で使用されてきているそうです。

日本では2009年に2歳以上の小児脳性麻痺患者における下肢痙縮に伴う尖足、2010年に上肢痙縮・下肢痙縮の適応で承認されたばかりです。
副作用があることも考えておかなければなりません。
下痢・悪心・嘔吐などに続き、めまい・頭痛や視力低下・複視などを起こし、その後自律神経障害、四肢麻痺に至ることもあるそうです。

ゆうやの場合、当初は太ももに打つ予定でした。
副作用として、排尿が難しくなることが考えられると伝えられたので、初回は、太ももに打つのを止める事にしました。

ボトックス注射を打ってから、少しずつ足の緊張が緩んで来たように思います。
この注射の効果は、3~4ヶ月と言われています。
打つ間隔が短いと抗体ができてしまい、効果が得られなくなるとも言われています。

2度目のボトックス注射予定日は今週に予定されていました。
果たして打った方がいいかどうか迷っていました。

昨日、病院の先生方に相談をしました。
「リハビリを頑張っているので、非常に経過が良い事。」
「本人もボトックス注射を打たずに、もっとリハビリを頑張りたい意思があること。」
などを伝えました。

注射をしたくないゆうやがリハビリを頑張っていることを知って、先生方からはこんなお返事を頂きました。
「ボトックス注射は脚にも効いたけれど、心のボトックスも効いたんですね。」
「今回は注射をやめて、しばらく様子をみましょう。」

さあ、また、今日も足漕ぎ車椅子に乗ったり、にぎにぎボールを握ったり、リハビリ頑張りましょう!


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