ゆうやはペコちゃん？！

昨日、ヘルパーさんがゆうやの立位介助をしてくださっていたときのことです。

ヘルパーさんと向かい合わせになって、ヘルパーさんに身体を支えて頂き、ゆうやはよいしょっと立ち上がりました。
そのとき、ゆうやは舌を口の端からペコッと出していたようです。

「ゆうやくん、どうしたの？ペコちゃんみたいに舌を横から出しているよ。」

私は、ヘルパーさんに言いました。
「ゆうやがそのように舌を出しているときは、真剣モードになっているときなのよ～。」
「真剣モードですか？」
「そうなんです。」

ゆうやは、小さい頃から何事も一生懸命に取り組んできました。
そのなかでも、特に集中しているときには、なぜかペコちゃんみたいに舌を出していました。

ゆうやが幼いときには、不思議だなあと思っていました。

ある日、私はテレビで「ミスター　ビーン」を見ていました。
あれ？
ビーンがペコちゃんのように舌を出しています。
何か熱心に取り組んでいるとき、ビーンは舌を出す習性があるようです。

ゆうやが舌を出すのを変だなあと思っていたのですが、ビーンも出しているんだと分かり、なぜか私は安心したのでした。

その後、ゆうやも成長して普段はめったに舌を出すことがなくなりました。
私は、ゆうやが真剣になったときに舌を出すという習性があったことすら、忘れていました。

昨夜は久しぶりに、ペコちゃんが復活しました。

ゆうやは、立つことに真剣に取り組んでいたのですね。
男の子は筋肉を鍛えることが好きなようですが、ゆうやも立位をとることで筋肉を鍛えたかったのかもしれません。

昨日、学校で女子大生の実習生が来て、とても嬉しかったようです。
今日も実習生が来るのですが、もしかすると、それで張り切っていたのかもしれません。

ゆうやも年頃になってきたのだから、ペコちゃんはそろそろ卒業しなければなりませんね。


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