ささやんの週刊X曜日

世にはばかる名言をまな板にのせて、迷言を吐くエッセイ風のブログです。

ウクライナ問題 鈴木宗男と佐藤優

2022-03-06 09:43:25 | 日記


鈴木宗男という政治家の名前を、どれくらいの方が憶えておいでだろうか。ロシアとの北方領土返還交渉に深く関わった人物で、1948年生まれの(私より2歳年上の)政治家である。2002年、不可解な(一般国民には全くもってちんぷんかんぷんな)罪状で起訴され、懲役2年の有罪判決を受けた。鈴木氏はこの判決を、国策捜査による冤罪だと主張している。今から一昔、いや二昔も前の出来事である。

有罪判決によって議員の資格を失ったものの、今は「日本維新の会」所属の衆院議員として返り咲いた彼は、親ロシア派として知られ、ネットでは未だに「プーチンのポチ」などと揶揄されている。その鈴木氏が今回のロシアによるウクライナ侵攻に関して、(お里を偲ばせる)「喧嘩両成敗」の見方をとりつつも、国会決議の場面では、ロシア非難決議に賛成票を投じたことがネット上で話題を呼んだ。

この鈴木宗男氏の側近で、当時は外交官としてロシアとの交渉に深く関わった人物に、佐藤優氏がいる。鈴木宗男事件に連座する形で(これも全くもってちんぷんかんぷんな罪状で)懲役2年(執行猶予4年)の有罪判決を受けた彼は、その後、現在に至るまで、著述家として旺盛な執筆活動を展開している。その佐藤氏が、このたびのロシアによるウクライナ侵攻に関して、まとまった論考を公表した。この論考のタイトルは、

《プーチン大統領の目的は「ウクライナに傀儡政権を樹立すること」ではない》
(PRESIDENT Online 3月3日配信)

という。
ロシアという国家の、その渉外活動のオモテもウラも知り尽くした、現場たたき上げの人物が表した論考である。ロシアの侵攻問題に関心を持つ私としても、また、佐藤氏の言論に常々関心を寄せてきた私としても、この論考はとりわけ興味深い。

そこで次回は、佐藤氏のこの論考を考察の対象にしたいと思うのである。


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