リハビリに出かけるまで、すこし時間があったので、テレビをつけた。画
面はニュースを流していた。だれかが斧で切りつけられたらしい。捕まっ
たのは、60代の老人だという。近所の男が、インタビューに答えてこん
なことを言っていた。「とても穏やかな人で、こんなことをするとは思え
ないんですけどね。」
このニュースを見たとき、私の脳裏を過ぎったのは、きのう読んだ新聞記
事である。こんなことが書いてあった。
「万引きで逮捕、起訴された大阪市の男性(72)が今春、裁判で無罪判
決を受けた。認知症の一種によるもので、本人の責任は問えないと判断さ
れたからだ。(中略)「前頭側頭型認知症が犯行を引き起こした」との結
果が出た。前頭側頭型認知症は、アルツハイマー型認知症と違って妄想が
少なく、普段は問題なく生活を送れているように見えるが、興味を引くも
のが目に入ると自分を制御できなくなることがある。」
困ったことだが、歳をとると、「困った人」になることが多い。最近、駅
のホームで駅員に食ってかかるなど、すぐにキレる老人が目立つように
なった。そういう記事を読んだことがある。
リハビリを終えて帰宅してから、けさテレビで見た事件をブログで取りあ
げようと思い、改めてネットで検索した。けれども、それらしい事件は見
当たらなかった。その代わり、もっと面白いネタが出てきた。
「斧 老人」の検索ワードでググると、「痴情のもつれから、老人が相手
を斧で切りつけた」という事件は、ごまんとあるらしいのだ。婆さんが爺
さんを切りつけた、というケースも少なくないらしい。
こうした事件のうち、「脳細胞が劣化して、ブレーキを掛けられなってい
る。老化により、自己抑制機能が衰退した」というケースは、どれ位ある
のだろう。私の友人の場合も、昔は穏やかな「良い奴」だったのに、久し
ぶりで遭ったら、やたら攻撃的で粗暴な老人になっていた。これが老化の
なせる業だとしたら、「人のふり見て我がふり直せ」ではないが、私も自
分のふるまいに気を配らなければならない。歳をとるって、厄介なものだ
ね。
面はニュースを流していた。だれかが斧で切りつけられたらしい。捕まっ
たのは、60代の老人だという。近所の男が、インタビューに答えてこん
なことを言っていた。「とても穏やかな人で、こんなことをするとは思え
ないんですけどね。」
このニュースを見たとき、私の脳裏を過ぎったのは、きのう読んだ新聞記
事である。こんなことが書いてあった。
「万引きで逮捕、起訴された大阪市の男性(72)が今春、裁判で無罪判
決を受けた。認知症の一種によるもので、本人の責任は問えないと判断さ
れたからだ。(中略)「前頭側頭型認知症が犯行を引き起こした」との結
果が出た。前頭側頭型認知症は、アルツハイマー型認知症と違って妄想が
少なく、普段は問題なく生活を送れているように見えるが、興味を引くも
のが目に入ると自分を制御できなくなることがある。」
困ったことだが、歳をとると、「困った人」になることが多い。最近、駅
のホームで駅員に食ってかかるなど、すぐにキレる老人が目立つように
なった。そういう記事を読んだことがある。
リハビリを終えて帰宅してから、けさテレビで見た事件をブログで取りあ
げようと思い、改めてネットで検索した。けれども、それらしい事件は見
当たらなかった。その代わり、もっと面白いネタが出てきた。
「斧 老人」の検索ワードでググると、「痴情のもつれから、老人が相手
を斧で切りつけた」という事件は、ごまんとあるらしいのだ。婆さんが爺
さんを切りつけた、というケースも少なくないらしい。
こうした事件のうち、「脳細胞が劣化して、ブレーキを掛けられなってい
る。老化により、自己抑制機能が衰退した」というケースは、どれ位ある
のだろう。私の友人の場合も、昔は穏やかな「良い奴」だったのに、久し
ぶりで遭ったら、やたら攻撃的で粗暴な老人になっていた。これが老化の
なせる業だとしたら、「人のふり見て我がふり直せ」ではないが、私も自
分のふるまいに気を配らなければならない。歳をとるって、厄介なものだ
ね。
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